変わってほしくないという気持ちもそれも受け止めて生きていきたい

私は特別今に満足しているわけではないのだけど、環境が変化していくのを感じるととても切ない気持ちになりそれまでの生活が急に愛おしくなってくる。

それは例えば、近所の畑が住宅に変わったり、馴染みのパン屋が閉店したり。地球の温暖化が進んで気候が変化していくのを感じたり。私は廃墟や昔の写真を見るのが好きなのだけど、特に生活感のある写真を見るとそこにいた人々の生活を想像して感傷に耽ったりする。昔のものが新しいものになっていくのが怖い。

子どもの成長はもちろん嬉しいけれど、でもそれ以上にこの「今」の可愛さがもう見れなくなるなんて、と悲しい気持ちにもなる。

要は、変化が怖いのだ。

今まであったものがなくなる。何十年と続いてきたものが、それ自体の良し悪しはさておきそれが「存在した何十年」がとても大切で素晴らしくてそれが変わっていってなくなるのが怖い。過去が美化されすぎて、これ以上幸せな時間は来ないんじゃないかとこれからの未来を明るく思い描くことができない。

でも変化しない、はあり得ない。古いものはなくなっていくし、良いことも悪いことも含めて世界は変化し続けている。私の好きな森田真生さんがこんなことを言っていた。

何を成し遂げるかとか、どんな意味があるかとかではなくて、外側に開かれること、絶えず自分自身が書き換えられることに対して開かれ続けていること。そうやって動き続けること。夢中であること。そういうことが、生きる喜びだなって思う。

森田真生さんtwitterより

そう、自分自身が書き換えらることに対して開かれ続けること。いいことも悪いことも、嬉しいことも悲しいことも私は一喜一憂しながらも正面から向き合って、それを全身で受け止めて正々堂々と生きていけたら良いな。

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