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サックス吹きがエスクラをはじめて思うこと

今年の3月からエスクラリネット、通称エスクラを始めておよそ4ヶ月。サックスにもいい影響があったと思うので共有します。

サックス吹きの皆さんエスクラ、はじめましょう!

①アンブシュアの精度

エスクラのマウスピースは、ソプラノサックスよりもマウスピースが小さいため、かなりコンパクトなアンブシュアが必要とされます。

特にエスクラは、かなり意識して咥え具合をコントロールしないと、音程がぐちゃぐちゃになります。良くも悪くもサックスが如何にあまく、ルーズなアンブシュアのコントロール幅で吹くことができるかが分かります。

もちろん、サックスにも音程の癖があるので、
(エスクラで培われた?)アンブシュアのコントロール力はサックスにもかなり活きると思ってます。

②運指の精度

サックスは音孔に対して全てカバードなキーで操作できますが、エスクラやベークラは自分の指の腹で音孔を塞ぐキーもあります。

コンパクトな運指がいかに大事か、クラリネットを触ることで痛感します。指の腹が微妙にずれてるだけでリードミスに繋がるので運指の精度、指をリラックスすることが鍛えられます。

特にエスクラは、指の間隔が狭いため指に力が入っていると、途端に音孔が塞がらなくなります。指に力が入っていると、ベークラ以上に指の周りも悪くなります。

エスクラを吹くことで指の力が抜くことを覚えられるため、サックスでも脱力できるようになるのでは?と思っています。(まだまだ実力不足ですが…)

③合奏でのバランス感覚

エスクラの音域は、サックス族では担当しえない高い音域であり、フルートやピッコロとのアンサンブルが求められる場面が生まれます。「他のパートが土台となってその上に乗ることの難しさ」を感じられるのは、サックスでは経験できない、フルート族やエスクラならではの経験だと思います。

高音域のエスクラを演奏していると、「自分の音が合奏全体に対して、どう聴こえているか」を俯瞰的に意識することが増えます。また、楽器の仕組み的にフルート以上に音抜けがいいのでフルートとのバランス感覚が鍛えられるのもエスクラの面白い点です。僕自身は、曲中でフルートと同じラインのときは「エスクラの音色がフルートやピッコロのサウンドの核になること」を意識して演奏してます。

これはサックスでも同じく、トランペットやホルンの音色の核となることを要求されることがあることから、また違う着眼点で合奏力が鍛えられていると思います。

まとめ

同じシングルリード楽器であるエスクラとサックス。単なる運指以上に異なる部分は多くあり、エスクラでの気づきがサックスにも応用できる場面が多くあります!

別の楽器をはじめることで、当初メインであった楽器への気づきも多く生まれます。音楽スキル全体がレベルアップすること間違いなしです!
ではまた!

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