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再作動した地域共創リビングラボとinstagram

地域連携の可視化、それにはinstagramが今のところ最適かもしれない、最近そう思い始めています。10月と11月、東京大学先端研の包括連携先の宮崎県小林市を訪問しました。運動会での超人スポーツの体験ブース、秋祭りでのe-sportsイベント(このページトップの写真がその一つです)など、先端研との連携で実現した企画を見ていましたが、会場の雰囲気を伝えるには、やはり画像・動画が一番のような気がします。

新型コロナの収束が見えてきた中、東京大学先端研の地域共創リビングラボは、所全体の地域連携のハブの役割を本格的に担い、連携として可能な方法を確かめながら、今後に向けて新たな一歩を踏み出しつつあります。いわば「再作動」です。

その一環で広報を強化しようという声が強くなっています。とはいえ、HPの編集はなかなか大変です、それは個々の連携活動を広報に集約するのが難しいからです。先端研では個々のラボがそれぞれの展開の中で地域と連携しています。いろいろなイベントやプロジェクトが各地で進んでいます。しかし、同時進行中の状況は個々のラボしか分かっていません。そして、個々のラボは、それぞれの研究に集中しなければならず、いちいち広報担当に現在進行中のプロジェクトをわかりやすく文章にして送ったりするほどの余裕がないのです。結果として、所全体の地域連携の姿はなかなか見えてきませんでした。

これに対して、現地で撮影したいくつかの写真であるとか、現地の方から送っていただいた記事であるとか、そういったものを随時アップしておき、そこにごく短いコメントをつけるのは簡単です。思い出したときに、文章に後から手を入れることができます。何よりも、現地の雰囲気や連携先で顔出しOKの人たちと語らう写真は、連携の実相をそのまま伝えてくれるように思うのです。

車椅子をつかった超人スポーツの体験ブース(幸こばやし大運動会スポレク2023にて)

そこで、地域共創リビングラボでは、これまでリビングラボ全体の活動のみに限定していたinstagramを個々のラボに開放して、それぞれが情報発信できるように仕組みを変えました。そこで私は、ここ最近の取り組みの写真を試みにアップしてみました。すると、思った以上に雰囲気が出ていました。しかも、こういった写真が積み重ねって行くと、それ自体で進行中の連携が可視化されていくようにも感じ取っています。
 
こちらは、先日の先端研のアドバイザリー・ボード会議後の懇親会風景です。ボードメンバーに連携先の熊本県・蒲島知事がいらっしゃいます。「はずれ値」が「先端」には必須であるというお話の後、リビングラボを現在牽引している近藤武夫先生とご一緒にお撮りした写真です。主役は連携先の方々なのです。


実は、牧原個人のアカウントでは、試みに公共空間と権力、復興祈念などをテーマに、これという空間の写真をアップしてきました。博論への研究指導に際して、そこでの研究テーマが公共空間と政治であったため、指導する側としても独自に準備してみようと思ったのが最初のきっかけでした。自分としては、今でもそれなりに意味があると思っています。しかし、これらは全く人を映していませんでした。今回地域連携のプロジェクトとして、「人」の映るinstagramと比べると、かなりの印象の違いに驚きます。何よりも、連携の水平性・対等性のためでしょうが、協力感が出てきていて、イキっている感じがないことに気づかされています。

それやこれやで、これからも少しずつリビングラボの活動をinstagramにアップしていこうと思います。他の方々も段々とアップするでしょう。どのような連携の諸相が可視化されるか、楽しみです。

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