野中広務オーラル・ヒストリーで気付いていた「作動学」

野中広務オーラル・ヒストリー『聞き書 野中広務回顧録』(岩波現代文庫)のあとがき「オーラル・ヒストリーを終えて」でこう書いていました。

「本書では、政界の流儀を一つ一つ問うことに努めている。野中さんは、まずは仕組みを動かすときの冷静な面持ちで語り始める。それを聞き取るうちに、聞き手も政治のメカニズムについての質問を重ねていく。全体をふりかえると、野中さんは、ときに力むことはあっても、おおむね自然体で話しているように見受けられた」

ここに近著『崩れる政治を立て直す』で論じた「作動学」の原点があったかと再発見でした。

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