エッセイが書けない件

エッセイがね、書けないんですよ。
テンポよく書けない。
題材になりそうな出来事はそれなりにある。
でも、なんかカッコつけたり、逆にダメなんだ俺は〜〜!!と過剰に話したりしたくなってしまう。私はこんなところもありますよ、とバランスしたくなってしまう。

結果、ちぐはぐになる。

ちぐはぐを一つの文章の中でやるのは、とてもややこしい。

そんなわけでエッセイが向いていない。

エッセイが感情の保存食みたいなものだとしたら、ツイートはその場でもいだ果物と同じ、新鮮な感情だと思う。
文章に自分を正確に写し取りたいと思う。そんなことできないとわかっているけれど。

だから、書いては消せるツイッターの方が、まだ私には向いている。


でも、時折、保存したけど表にしたくない感情もある。それをぶつけるのには、小説が向いている。
ある程度、カッコをつけて、もしくはオブラートに包んで、当時のザラザラとした気持ちをあけすけに書いたこともあった。

友達と交換ノートがしたかった。
素敵なものや妄想デートなんかを書き連ねて、お気に入りのペン、自分の可愛い丸文字にうっとりしたかった。

私は、男っぽい字だし、可愛いノートを買うのはちょっと抵抗がある。もう26なのだ。
そうして、今は交換ノートではなく、独り言をツイッターに放流している。

でも、別に孤独ではない。ツイッターを通して友達ができた。
スペースをすれば、キレの良い言葉が飛び交う。議事録を残したいけど、毎回、不謹慎すぎて公開できない。
面白い出来事も、まぁどちらかというと書きづらい。

私はエッセイが書けない。

ただ、書いてない部分の中で、それなりに楽しく生きている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?