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妊婦高血圧腎症で急遽入院した話

1/26 いつもの妊婦尿検査、蛋白尿というのが2+になった。
いうてそんな怖がるもんでもないっしょ!4段階の2だし、運動し過ぎでも出るんだもんね?と思っていた。
採血をされて放免された。2/9、次回の診察結果によってはそのまま入院ですよ、と言われて、そんなまさかねえ、と言いながら、まぁどうせ準備はしといたほうがいいのだし、と出産準備バッグを整えた。

実は前々回からあんまり血圧の数字も良くなくて、自宅で血圧を測り記録をつけていた。下が90台。ぶっちゃけ良くない。

でも、お灸をしていただいたおかげか、お家で測る血圧は下が10近く落ちていた。それでも80あったが、ずっと90大丈夫だった私は、落ち着いてきたのでは!?とはしゃいでいた。

2/9まで、アルコールとタバコ以外の悪行の限りを尽くした。
欲に負けて、連日通話したり、ビストロでランチしたり、マック食ったり、ご自愛()なんかもしちゃっちゃったりしたのであった。


1月あたまより実家にいたが、正直心理的にいい場所かは微妙だった。

なんだかんだ立ち仕事(お米とぎとか)もあったし、遊びに出てたし、まったくゆっくりしてなかった。というか、むしろ動かないと!くらいに思ってた。

2/9 結果告知日
母の大丈夫な気がする!というラインに返信せず、とりあえずいつもの大学病院に来ていた。

最初は、結果告知ではなく、胎児の元気さを測った。

元気だったらしい。

その後めちゃくちゃ待たされてから、お腹にぬるぬるとエコーして、結果と病名を告知された。

「このまま入院してください。荷物を持ってきてくださるご家族はいますか?」
「え?ええと、電話で確認していいですか」

マジカヨ!!!
ぶっちゃけ信じてませんでした。

白内障手術したばっかりの祖母に謝りながら準備バッグをそのまま持ってきてくれるようにお願いした。
母と夫にもざっくり連絡。

さてと。診断名は妊婦高血圧腎症でした。
妊婦高血圧症のなかでも、高血圧と蛋白尿を認めると、妊娠高血圧腎症と呼ばれるそうな。
この病気は、妊婦さん約20人に1人の割合で起こる。つまり私は5%を引き当てちゃったのね。ガチャ星4くらいと思うとそこそこ当たるな。
産んじゃえば基本治るけど、次に妊娠したときも高血圧になりやすいそうだ。
予防については、未だ確立されたものはないんだって。

治療プランは下記の通り。
腎臓への負担を考慮
最大で2週間(〜3/1)のうちに分娩。
経膣分娩を目指す。
急に血圧が上がり容態悪化なら帝王切開。
産後6日で退院!

まぁこれを伝えてもらったのは、全部落ち着いてからだったが。担当医が夫に電話もしてくれた。
それまでには色々あった。

採血をして、結果わかるまで、歩かせてもいけないかも!!と車椅子に乗せられて心電図とレントゲンを回った。
人生初の車椅子!座っているのに景色が流れていくの不思議だ……。

廊下で荷物を持ってきてくれた祖母と車椅子の私がすれ違い、声をかけた。会えて良かった。面会は禁止なので、たぶんこれでお腹の子が生まれて退院するまでは会えないのだ。

「みんなついてるからな!」と大きな声で励まされ、大丈夫だよ、と手を振った。

その後、分娩に使う部屋でPCR検査と存在さん(お腹の息子)の鼓動を調べる検査をもう一度受けた。今思うと、出産のとき初めての部屋だぜ!ってならずにすんだのでよかったかもしれん。

諸々がやっと終わり。そのままパジャマに着替えを促された。
自分で歩いていいのですか?と聞くと、良いと言われたので、病室へと歩いて向かうことに。

その前に患者の証としてリストバンドをつけられた。名前、生年月日、バーコード入り。桜の模様が可愛い。防水、抗菌、素材不明。たぶん特殊ラミネートされた紙。


取り外しできないリストバンドに興奮

小学校の給食を連想するようなでかい銀色の重機に私の沢山の荷物を載せて、スタッフさんが病室へとなめらかに運んでいく。タイヤなめらかだなー。全体はSUSかしら?やはり耐用年数長めの設計でこんなに無骨なの?気になってしまう職業病であった。エレベーターで某社のレントゲン機もまじまじと見ていた。エコーも今度見てみよう、納品物が使われているかも。

案内された病室は広々とした個室だった。ロッカーや引き出しもある。後に一泊2万円とわかり目を引ン剥くのであるが……。

医療用の着圧タイツのようなものを渡された。自由に動けるのはこのフロアだけなので、エコノミー症候群防止だという。

浮腫みまくりぶよぶよの足に白いごわごわしたタイツは食い込んだけど、凝っている脚には気持ちよかった。

家族、友達、保険会社、Twitterなどに報告をバタバタとして、人心地ついたころに晩御飯だった。


煮物だけに僅かにお出汁と塩気を感じる

夜ご飯。病院の無骨なトレイに、ごはんたち、食塩8gとの記載およびメニューが載ったA5の紙が添付されていた。病院食ってどんなもんかいの、と思っていたが、けっこう美味しかった。きゅうりの生姜あえがよかった。

シャワーを浴びて、わりとよく寝た。
心理的負荷の高い実家よりも、のんびりできて、入院してかえってよかったかもなー。

出産費用に病室代まで乗っかった額を計算して、FXで有り金とかしたぽのか先輩みたいになるのはまた別の話。

おわわ〜総額100万超えるんかい




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