モヤモヤさまぁ～ず２のこと

　私は「モヤさま」が好きだ。
　10月から、この番組の放送枠が大きく変わった。
　以前、夕方18時から21時の枠に移ったときは、内容的にそれほど変わらなかったが、今回は「土曜の早朝」と「同じ日の夜中」と2つの番組に分かれ、放送時間も30分ずつになったので、感じたことを書いておこう。

　初回のスペシャル番組から深夜時代、ゴールデンから21時、そして今回の枠移動まで、途切れることなく見続けているファンの一人としては、「モヤさまは続いてさえくれればブレずにやってくれるだろう」と信頼していた。
　それでも、ゴールデンでの番組は深夜時代に比べると少しずつ軌道が「修正される」というよりは、「自然と時間帯に合わせて狂ってくる」感じではあった。
　「基本的には変わらない面白さだけど、昔と比べると少し味わいが変わったよね。まあこの時間ならこんなノリもありなんだろう」というか。
　で、まずは23時からになった本家のほうの「モヤさま」。
　基本的には今までと変わっていない。ただ、一回のロケで番組２本分なところが、少しだけ深夜の空気を醸している。それでも、「不意に見つけた変なものに食いつく感」は、まだまだ足らず、ゴールデンの空気を引きずっているような気がする。
　一方、新企画の「あさモヤ」はちがった。
　いきなり初回での「リアルな五時半開始のロケ」といい、二回目の鴻巣市「北新宿」からの町歩きスタートといい、「三本分のロケを北新宿でやる」という感じといい、全てが深夜のノリだ。本当に素晴らしい。
　なにより、点から点への移動になりがちだった近年のモヤさまと違って、だらだらと歩いている最中で展開する、さまぁ～ずのネタに近いやりとりを楽しめる。これだよこれ、これがここ数年の物足りなかった部分なんだよ。
 なにかの番組で誰かが、「モヤさまは町歩きではなくネタ番組だと思っている」と言っているのを見て、私も全く同感だった。それを言われて、さまぁ～ずの二人も「そうなんだよ」と嬉しそうにしていたし。
　あと、田中アナの、卒がないようでいて若さや経験不足から急にすっとぼけたことしてしまう感じや、それでいてびっくりするぐらいアドリブの効く瞬発力の良さと、思い切りのいいところなどがさまぁ～ずの二人と相まって、いい味になっている。
　本当にいい。
　期待しちゃうぞ。