『中国で家を買う』を見る

 Meguru Ishidaさんが制作した映像作品、『中国で家を買う』をようやく拝見することができた。週末に行く都内の部屋にDVDを送って頂きながら、先週末は千葉の自宅に居続けてしまったので、昨日まで見られないでいたのだ。

 面白い。
 そして生々しい。
 淡々としているのに生々しいという、不思議な感じ。

 noteで連載されていた記事を毎回興味深く読んでいたので、あんなトラブルやこんな文化の違いなどなど、記事に書かれていた範囲での紆余曲折の大体の流れはわかっているのだけれど、こうしてプロの方の作った映像作品(しかも制作に他のnoteの方々が関わっているのがまた良い。詳しくはこちらを)として鑑賞すると、「うわ~すごいなあ」ってなる。全然、例えになってないかもしれないけれど……なんというか、自分の中で近い感覚で言うと、下書き原稿やゲラでさんざん読んだ小説でも、本に仕上がってから読むときは全然ちがう、あの感覚というか……。

 ともかく、なんというクオリティの高さ。いや、その道のプロの方なのだからそんなことは当たり前で、逆に失礼になってしまうのかもしれないけれど、TVのドキュメンタリー番組を見ているかのようで一気に見てしまった。
 Meguru Ishidaさんが、ご自分のお仕事を大切にされていて、誇りを持って取り組まれているということがよくわかる。
 それだけに、ご自分の家の内装に関わった中国の職人たちの、仕事へのこだわりのなさというか、出来具合とか腕前への誇りのなさに対して、さぞかし心を痛めたのだろうなあ……ということが言外に伝わってくるような気がしてならなかった。

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