読書日記10 「隷属なき道」
僕は、この泥試合はいつ終わるのだろかと、職場で感じることが多々あった。自分の仕事がなぜ付加価値を作っているのか、本当に自分がしたい仕事なのか、本当に社会が必要としている仕事なのか、と考えると、ノー、ノー、ノーで全てノーで、自分の存在価値は無いのではと、自問自答していた。
今は適応障害で一時休職しているので、当然会社からの仕事の依頼も無い。僕が居なくても、会社は平然と稼働して収益を上げているのだ。サラリーマンであればしょうがない一面なのかもしれないけど、とても寂しい。
一方で今の環境は正しいのだろうか。当たり前に続く残業と、止めどない目標の上方修正。何かがおかしい。そこで改めて本著を読んだ。
本著は以下の三つを議題に論じられている。
⒈ベーシックインカム
⒉一日三時間労働
⒊国境の撤廃
何よりも歴史や過去のデータから理論を導く洗練された技術に感動した。
科学技術が飛躍的に進歩する中、未だに貧困が残っている。その貧困に対して直接的にお金を渡すことが、貧困の根絶に繋がるという。また、労働時間の短縮が、余暇を創出し、より心身が回復し生産性が向上するという。さらに国境を無くすことで交流が活発化し、生産性が向上するという。
しかし、現実は逆行しているように思える。人生は椅子取りゲームのようで、周りのことより自分の幸せしか考えることができない。
今の生き方のままで後悔のない人生を歩めるのかと思うと、ノーだと思う。これからも長い時間を無駄な仕事に浪費していくように感じる。それでは僕は何をすればいいのだろうか。転職くらいだろうか。今は自分の人生の転機ではないかと思う。でも、具体的にどうしていいのか分からない。分からないけど、自分のやりたいことを考え直したい。
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