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読書日記『プルーストとイカ』

 プルーストとイカ。題名は知っていたのだけど、内容は全く知らないまま図書館で借りた。少し離れた図書館に所蔵されていて、そこから取り寄せる形だったので、内容を見ないまま受け取った。内容を見ていれば、この本には挑戦しなかっただろう。

 本著は読字の際の頭のメカニズムについて示したものだ。また、歴史、実証結果の観点から理論を積み重ねる。

 なんとか読み切った。しかし、頭にあまり残っていない。今はそのタイミングにないのかもしれない。

 ソクラテスは口承に拘り、読字を拒絶した。考えることができなくなると感じたからだ。著者は何か調べたい時に本を調べずに短絡的にGoogleを調べることに危険を感じている。考えながら語彙を増やす機会を奪ってしまうからだ。僕には機会があれば進化を続ける脳を持っている。2000年の営みでできた文字文化を奇跡的に2000日で習得してしまう脳だ。

 僕は歳をとってしまったけど、もっと読書をして脳力を伸ばしたいと思った。

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