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15年前に携わったK君

今日、15年前に就労したK君の工場に干物を買いに行った。

K君は軽度の知的障害と視覚に障害がある。

K君は高校を卒業したが、就職が決まらなかったところ障害者支援施設に来ることになった。

その施設では、水産加工をしていた為包丁を使い魚をさばくことをしてきた。その後近所の水産会社に就労。

視野が狭く、視界に曇りがある為に時間はかかるのは課題だった。

しかし、就労から15年。水産会社の工場長が病気になり退職した後は、自分がしっかりしなければ!と会社の要部分の塩漬けを担当することになった。

周囲の不安はあったが、本人は1つ1つを丁寧に作業した。

3ヶ月後・・・完全に任せられるようになっていた。

K君を採用した際には社長だったが現在は会長が、お客さんからの意見で、塩加減が良いと褒めの言葉をもらうと心の中で

「これは・・・障害のある人がしてるんだが・・・」と毎回胸の中で思うと話していた。

そして、その後にもうひとこと付け加えていた

K君は特別ボーナスを出さないといけない

そして、また障害のある子を入れて、K君のように成長していくのを見たいし、K君にも張りが出る

人を育てられると思うよ

とても嬉しい言葉に胸が詰まった。

15年という時間はかかったが、彼は毎日コツコツと真面目にやってきて、会長にこんなに評価されている。

社会に認められている。

会長の「障害のある子がしてる・・・」という言葉は、会長が胸を張って言っている  自慢に聞こえた 会社の中心を担えるK君に最高の誉め言葉


最初は冬の冷たい水・あかぎれ・魚が小さくて手を何度もケガした・・・

手袋すると手が動かないから・・・とすぐに外した。


障害が有るとか無いとかじゃない

K君は少し不器用だけど、K君の真面目さが結果や評価に繋がった。


障害って  何なのだろう

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