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とくとくの水麦士一茶/梅の木のの巻

Berjaln-jalan, Cari angin.
     26

たまされて仇待したる蓬生に
 烏帽子引さく思ある哉         麦士

名オ八句、つい先に仇がいると思えば、、、。

     〇

烏帽子 えぼし、男の被り物。

引さく 引き裂く、引き裂かんばかりの怒り。

思ある哉 おもひ・ある・かな、心情の昂りが漲っている様子、「か・な」は終助詞、感動・詠嘆を表し、句に切れを齎す。

     〇

だまされて あだまたしたる よもぎふに

 えぼし ひきさく おもひ あるかな

敵前に仇あり、激しい怒りに烏帽子を引き裂かん思いに駆られている、と、四郎か五郎か、九郎のような若武者の俤を想像させていたのです。

     〇

軽く付け添えていたにもかかわらず、麦士の的を得た<返し技>は拳闘のボデイブローのようにきいていたのです。

10.11.2023.Masafumi.

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