とくとくの水麦士一茶/梅の木のの巻
Berjaln-jalan, Cari angin.
35
接穂の花に食時忘るゝ
命也春の山又老の山 麦士
名ウ五句、松山藩・麦士「時分の花」を舞う。
〇
命也 いのち・なり 上五で切れ。
春の はる・の めでたい新春の。
山 やま、近景の山。
又 また、その奥の。
老の おい・の 老い行くものたちの。
山 やま、遠き御霊の鎮まる奥つ城にまで届く<めでたさよ>と。
〇
つぎほの はなにくふとき わするゝ
いのちなり/ はるのやま また おいのやま
「命冥利たり」と、時に感じた麦士、これを名残りの音声にと、松山藩ゆかりの歌舞の<ひとさし>を披露していたのです。
〇
麦士の句に
猿引きのさらでもよきを美男哉
俳誌「たびしうゐ」に収録されていました。
23.11.2023.Masafumi.
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