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もったいない口腔ケア1

今週はせっかく口腔ケアしてもあまり効果が得られないという残念な口腔ケアをご紹介します。せっかく口腔ケアをしているのに効果を得られないと歯磨きのモチベーションにもかかわってきてしまう問題なので、「もったいない口腔ケア」としてシリーズでご紹介していきたいと思います。
初回の今日はフッ素(フッ化物)配合の歯みがき粉についてご紹介します。むし歯予防に歯科でも勧めているフッ素配合の歯みがき粉で、近年は1,450ppmという高濃度の商品も販売されています。
フッ素は唾液による歯の修復作用(再石灰化)を促し、歯を強くしてくれる効果があり、高濃度ほどその作用が強いですが、効果を発揮するには口腔内にフッ素が長くとどまっている必要があります。
歯みがき後に歯みがき粉の味がなくなるまでブクブク、ガラガラうがいをしてしまうと、このせっかくのフッ素が流れてしまって効果が激減というとてももったいないことになってしまいます。
歯みがき後のすすぎは少量(ペットボトルのキャップ2杯程度)の水で1回だけが理想的で、実際は歯みがき後のすすぎはしなくてもかまわないくらいです。どうしても歯みがき粉の味が残るのが嫌だという方はすすいだ後にフッ素洗口液でうがいするというのもお奨めです。
せっかくフッ素配合の歯みがき粉で歯を磨いたのにフッ素の効果を利用できないのはとてももったいないことです。ぜひ歯みがき後のすすぎはほんの軽く済ませるようにしてみてはいかがでしょうか。

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