ロザート・ルネッラ2021
ラ・トッレ・アッレ・トルフェのロゼ、ロザート・ルネッラ2021が入荷しています。
造り手は、ジャコモ・マストレッタ。ラ・ポルタ・ディ・ヴェルティーネの醸造責任者として注目を浴びていた人物ですが、2016年にオーナーの会社の経営破綻によりワインを造る場所を失います。その後、「健全なぶどうの栽培に何よりも重きを置き、近代技術による介入を極力行わない」という共通した考えを持つラ・トッレ・アッレ・トルフェに招かれ、2018年から醸造を始めることとなります。
品種はサンジョベーゼ主体。サラッソという醸造方法が取られています。セニエと同じ意味で、種が潰れないくらいに潰したぶどうを数時間から2日間果汁に浸けた後、ピンク色に色づいた果汁だけを抜き取り発酵させる方法です。赤ワインと造り方が似ており、美しい色合いでエレガントな味わいなロゼを造ることができます。
艶のある明るいサーモンピンク。ピンクグレープフルーツや赤いベリーの果実味溢れる香りとともに、きめの細かい酸味が柔らかく広がります。
ラ・トッレ・アッレ・トルフェのぶどう畑は水捌けの良い砂で、多くの海洋生物の化石が含まれるそうです。鉄分や塩味、石灰などの様々なミネラルが豊かに感じられます。ほのかにシナモンのようなスパイス、柑橘の皮の苦味も。ドライで厚みも感じられるしっかりめのロゼです。
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