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ロゼ・ダン・ジュール2020

今日は、ラ・フェルム・ド・ラ・サンソニエールのロゼ・ダン・ジュール2020をご紹介します。

造り手はマルク・アンジェリ。1989年の創業時からビオディナミを実践しながら、2000年にはその重要性を啓発していくグループ「ラ・ルネッサンス・デ・アペラシオン」での活動を始めます。
アンジェリのインタビューや記事を読むと思うのは、彼が「戦う造り手」だということです。多くの人にその価値を認められながら、そこに満足することなく常に探求を続けるその姿は賞賛に値します。

そもそも「ロゼ・ダン・ジュール」とは「ロゼ・ダンジュ」をもじったものです。ロゼ・ダンジュとは「アンジュ地区で生産されるロゼ」という意味で、AOC(原産地呼称)ワインの名前でもあります。
品質向上のためのAOCですが、良いワインを造るための体制になっていないと考えたアンジェリは、「在りし日のロゼ」という名前をつけ、商標に登録。独占せず、仲間たちにその醸造方法を伝え、いまや「ロゼ・ダンジュール」の造り手は15人になるといいます。

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「ワインに亜硫酸を添加することは、ある意味で“敗北”なのだ。何故なら、亜硫酸はワインの味わいを損なうから。特に味わいの余韻において。サンソニエールにおける我々の最終目標は、私が生きているうちに実現できるとは思っていないけれど、ワインに一切亜硫酸を添加しないことだ」と語るマルク・アンジェリ。このロゼ・ダンジュールは2015年から亜硫酸なしで造られているそうです。

少しオレンジがかった輝く明るいサーモンピンク。赤い果実やばら、ほのかに紅茶の香り。少しトロリとしたワインを口に含むと、柔らかい酸味に上品な甘味が重なり、すっと溶けていきます。
豊かなミネラルと旨みがあるので、いろんなお食事に合わせやすいワインです。少し冷やしめで、フルーツサラダや焼き野菜、サーモンや赤身のお肉、スパイシーなお食事や中華料理とも楽しむことができます。

自然と伝統に敬意を表しながら、それをゴールや制限にするのではなく、自身の感性を信じ、進化を続ける造り手マルク・アンジェリ。その哲学は2018年からワイン造りに加わった息子マルシャルや他の造り手にも脈々と受け継がれ、ワインを通して私たちにも届いています。

【品名】ロゼ・ダン・ジュール グロロー・グリ2020(Rosé d'Un Jour - Grolleau Gris 2020)
【造り手】ラ・フェルム・ド・ラ・サンソニエール (La Ferme de la Sansonnière)
【国】フランス  / ロワール
【品種】グロロー・グリ
【タイプ】ロゼ/スティル
【商品番号】457
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