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新しいセラーのお話

今日はいわばえの新しいセラーのお話です。この春、ショップ下にあったセラーを拡大し、新しい冷却システムを導入しました。

着いたすぐのワインは移動の疲れが残っており、しばらく寝かしておく必要があります。またしばらく時間を置くことで、素晴らしい変化を見せるワインが多いので、飲み頃を待っているうちに段々とセラーのスペースが足りなくなっていました。
今あるセラーと同等のものを入れるとかなり費用がかかります。拡大する予定のセラーは地下室であることから気温の上昇も少ないので、デイリーワインであれば2台のクーラーで大丈夫だろうか、いや消費が早いとしてもやはり影響があるんじゃないだろうか・・・悩んでいるときにインポーターのラシーヌ代表である合田泰子さんのこんな記事を読みました。

「ワインセラーあるいは同等以上の環境での保管について」という記事で、合田さんはこう書かれています。

「冬の寒い間を選んで運んだものだから、蔵出しではないけれど大丈夫」と言われて飲んでみたら、「何故こんな味わいになるのかしら」と、悲しくなることがあります。どこで問題があったのかはわかりませんが、なかなかいいコンディションのワインを味わえることは難しいことなのです。多くのワインは、リーファーで輸送されていると思いますが、それだけでは十分ではありません。11月中旬から2月中を除くと、ワイナリーでの集荷作業、現地トラック輸送、集荷倉庫、コンテナ組み、船から降ろして通関までなど、すべてのプロセスでもって瑕瑾のない温度管理を貫くことは、残念ながら世界のプロをもってしても至難の業のようです。なぜなら、飲み味わった時のワインの風味と味わいのなかに、劣化の傷跡や痕跡がとどめられているケースが少なからずあるから、そう言えるのです。

ワインは生産者からの預かりもの。遠くから運んでくれているインポーターの方たちの努力に報いるためにも、できるだけその品質を守りたいと私たちは考えています。何より美味しいワインを美味しく飲んでいただきたい。

この記事に背中を押されて、最適な温度と湿度を保つことのできるユニットクーラの導入を決断します。同時に過度な風を防ぐため、業者の方に改良もお願いしました。そのユニットクーラがこちら!

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でかい!思ったより大きかったです。そして、明らかにクーラーとは冷え方が違います。湿度があるとまた違った感じですね。人間が入るとすぐに察知して冷たい空気が降りてきます。まさに冷蔵庫の中にいるようです。棚卸しや発送業務が寒くて仕方ありません。ダウンジャケットが通年アイテムになりました。

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しかも、気温の変化を少なくするため霜取りの回数を少なくしているので、霜が大量に降ってきて、水浸しになったことも!(ワインはその棚に置いていませんでした。よかった・・・)スタッフが試行錯誤して、排水システムを作ってくれました。これで安心です。

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並ぶワインたち。みなさんの手に届けるまで、大切にお預かりしています。

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今回、店舗の方もシャンパーニュ用のセラーを新しく購入しました。また後日ご紹介しますね。

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