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いわばえワインリスト

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ワインショップいわばえにあるワインリストです。その他、食品や雑貨等のご紹介も。
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2019年3月の記事一覧

いわばえシャルドネ2017

初めてのワインセットのラインナップ1号はもちろん!いわばえシャルドネ2017です。 2016年は厳しい年で、ワインを作るのに充分なぶどうを収穫することができず、いろんな方の協力を得て、ぶどうを分けていただいてワインを作りました。「友だち」という意味のアミと名づけて販売。とてもチャーミングなワインになりました。(現在は売り切れ) 翌年2017年は過去最高の収穫量となり、長崎育ちのシャルドネでワインを作ることができました。この年から作り手も変わり、すっきりした印象でありながら

いわばえシャルドネ2018

本日は、嬉しいお知らせです。 いわばえシャルドネ2018、入荷しました! ここ長崎のいわばえで収穫したぶどうが、美味しいワインになって帰ってきました。2017年もかなり良い年で過去最高の収穫だったのですが、昨年の2018年はそれを越える収穫量となりました。 収穫日に決めた日はあいにくの雨。 毎年有志を募って収穫を手伝っていただくのですが、皆さんずぶ濡れで作業にあたってくれました。(私は娘が発熱し無念の欠場・・・) いわばえの畑は急な坂にある段々畑。収穫も大変ですが、もっ

ロザート2017

今日は、イタリアのトスカーナにあるワイナリー、エドアルド・ズデルチによるロザート2017をご紹介します。 エドアルド・ズデルチでは、殺虫剤を使わず生物の多様性を守ることで害虫対策をし、環境に有害となる可能性がある化学物質の使用は最小限にしています。ぶどうは手作業で収穫され、自然酵母を使って発酵させます。 このロザートは2014年から造られました。   品種は、80%サンジョベーゼ、20%メルロー。フレッシュさを表現するために、このロゼ用に早めに収穫したぶどうを使用します。

ピノ・ブラン2017

今日は、ピエール・フリックのピノ・ブラン2017をご紹介します。 ピエール・フリックはフランスのアルザス地方のドメーヌです。アルザス地方は、パリから東に約500km、ドイツとの国境近くに位置するため、17世紀から19世紀にかけて何度もフランス領になったりドイツ領になったりという歴史を持ちます。ちなみに、先週ご紹介したドイツのリンクリンからは、車で1時間ほどです。 ※下画像は公式サイトより ピエール・フリックのサイトを訪れると、圧倒的な情報量に驚きます。決断された全てが何ら

コルクのお話

いわばえシャルドネとムニール、ブラウフランキッシュ、そして先日ご紹介したミュラートゥルガウ。実は、ある共通点があります。 栓がコルクではないのです。 ワインの栓と言えばコルクですが、これが大きな問題を引き起こすことがあります。コルク臭、いわゆる「ブショネ」です。 ソムリエがお客さまにワインを開けた後、コルクの匂いを確かめているのは、ワインが健全であるかどうかを知るため。ティスティングの際にブショネだとわかったら、私たちはワインを取り替えてもらうことができます。 ブショネ

ミュラートゥルガウ2017

今日はリンクリンのミュラートゥルガウをご紹介します。 ミュラートゥルガウはぶどうの品種の名前。ドイツでは、リースリング、ピノ・ノワールに次いで多く生産されているぶどうです。 リンクリンはドイツのワイナリー。ライン川のすぐ近くにかつて火山だったカイザーストゥールという小さな山があり、その麓に位置しています。 フランス、アルザスまでは車で1時間。ここはドイツでも最も暖かい場所で、肥沃な土壌を持っています。ワイン造りの歴史も古く、リンクリン一家も何世代にもわたってぶどうを育ててき

ラ・サジェス2014

今日はおなじみグラムノンのワインです。 グラムノンの造るヴィオニエやレレモンテールに魅せられた私たちは、サジェスも取り扱うことにしました。 (グラムノンの記事はこちら→レレモンテール2015・レレモンテール2016) 華昇さんは以前よくサジェスを飲んでいたそうです。フィリップ・ローランが亡くなってから、買っていなかったそうなのですが、ミッシェルのサジェスはどうだったんでしょうか? 「この香水のような香りが大好きだったのよ。変わってない」と華昇さん。 なるほど、とても魅惑的

クラン・ドゥイユ2015

今日ご紹介するのは、南ローヌ地方ピエール・アンドレのクラン・ドゥイユ。 この赤ワインは、シャトー・ヌフ・デュ・パプ周辺の区画のぶどうから作られているそうです。※地図はgoogleより シャトー・ヌフ・デュ・パプ(Châteauneuf-du-Pape)とは、「教皇の新しい城」という意味。14世紀にフランス王フィリップ4世により、ローマ教皇庁がアヴィニヨンに移転させられ(アヴィニヨン捕囚)、城が建てられたことに由来します。教皇はその後、アヴィニヨン郊外に別荘を作り、ワインを造

レレモンテール2016

今日は、グラムノンのレレモンテール2016をご紹介します。 グラムノンは、コート・デュ・ローヌ南部の最北にあるドメーヌ。先日お話ししたシュベルニーブランのヴィルマードも、インスパアされるワインの1つにグラムノンをあげています。 以前ご紹介したのは、これより1年前のビンテージ。2015年を飲んで素晴らしかったので、華昇さんとぜひワインセットに入れたいねと話し、2016年も入荷することにしました。 品種はグルナッシュ75%、シラー25%。樹齢45年のぶどうを手摘みし、自然酵母で

モルゴン2016

今日は、ギィ・ブルトンのモルゴン2016をご紹介します。モルゴンは村名で、ボジョレ地方にあります。 元々は祖父が経営していたドメーヌでしたが、作ったぶどうを大手のワイナリーに売っており、自分たちで醸造することはありませんでした。 祖父の死後、ギィ・ブルトンがドメーヌを引き継ぐと、彼は地元の他のワインの造り手とともに、いわゆる商業的なボジョレ・ヌーヴォーに反旗を翻します。 樹齢の高いぶどうを使い、除草剤や農薬を使わず、遅めに収穫。丁寧に健康な実だけを選別し、自然酵母だけを使用

シュヴェルニー・ブラン2017

今日ご紹介するのは、シュヴェルニー・ブラン2017。フランス、ロワール地方のシュベルニーにあるドメーヌで造られています。造り手は、エルヴェ・ヴィルマード。 1995年に父から畑を譲り受けたヴィルマードは、数年かけて畑を増やし、父と同じようにぶどうを栽培していたのですが、マルセル・ラピエールとティエリー・ピュズラの作ったワインを飲んだことが転機になり、自然な造り方へと舵を切ります。 彼は「カテゴライズ(AOC)には興味がない。自分の作りたいワインを造るだけだ。関心があるのは、

ブリュット ロゼ

少し特別なCセットには、シャンパンを入れることにしました。以前ご紹介した、ジョゼ・ミシェル・エ・フィスのブリュットロゼです。 何度飲んでもしみじみと美味しい・・・いわばえに最初から置いているシャンパンです。 以前は2つのシャンパンをまとめてご紹介したので、ブリュットロゼについてはこちらのページにも載せておきますね。 初代のポール・ミシェルが最初のビン詰めを行ったのが1912年。現当主のジョゼ・ミシェルは自身を「シンプルな古典的原理を応用する職人」と考えているんだとか。主張

トリーバウマー ブラウフレンキッシュ2016

今日ご紹介するのは、オーストリアの赤。エルンスト・トリーバウマーによるブラウフレンキッシュ2016です。 ブラウフレンキッシュは品種名で、オーストリアで2番目に多く作られているオーストリア原産の黒ぶどうです。(1番目はツヴァイゲルトだそう) カシスやダークチェリーなどの果実味、草やハーブの香り、しっかりとした酸味とミネラルを感じます。紫がかった濃い赤ですが重たくなく、タンニンが心地よい味わいです。サラミやハムを使ったお料理や、少し重ための豚のグリルやスパイシーなお料理などに

ヴァン・ルージュ・ガメイ2017【ワインセットB】

次は、クロ・デュ・テュ=ブッフのヴァン・ルージュ・ガメイ2017。 以前ヌーヴォーのときお話ししたピュズラ兄弟のワインです。 そのまま「赤ワイン」という名のワインですね。品種はガメイ。 明るいルビー色。ラズベリーやアセロラのような赤い果実に、紫蘇、マッシュルームのような土の香り。程よい酸味にミネラルも感じます。 いろんなお料理に合わせやすく、ゆっくり楽しめるワインです。 このワインはテーブルワインとされていますが、それは決してお手頃ワインであることを意味しません。今の自然