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足の裏ヴェポラップ

私には咳喘息の持病がある。

検査をしての確定診断をされたことはないが、15年ほど前に「おそらく咳喘息だろう」と言われてから、今までかかったどのお医者さんもその診断に異論はないようである。

咳喘息は、簡単に言えば喘息の一歩手前の病態である。
ヒューヒューとかゼイゼイとかいう喘鳴音がない(鳴るほど気管支が狭窄しない)以外はほぼ喘息と同じ症状がでる。(程度に差はあるだろうが)


先日、突然の冷え込みと雨により、この咳喘息が発作状態になってしまった。
私は酷い発作になると、咳のしすぎで腹筋は割れそうだし、喉は痛めそうだし、頭も痛いし、会話や日常動作も苦しくなる。

そして、よく知られていることであるが、この発作、夜間〜朝方の副交感神経が優位になる時間帯にはかなり悪化するのである。

横になると咳が絶え間なく出て、呼吸も浅いため酸素が足りず息苦しい。
苦しいから体を休めたいけど、横になれない。

ベッドの上で、壁にもたれながら座って、少しでも咳が出ない時間が続くことを願うだけのしんどく辛い時間だ。

ふとSNSに咳喘息で苦しんでいることを投稿したところ、フォロワーさんがこんなことを教えてくれた。

「足裏ヴェポラップもいいですよ」

ヴェポラップとは、私が幼い頃には存在していた、息の長い咳止めの塗り薬である。
一般的には、胸や背中に塗ることが多いと思う。

そのヴェポラップ、足の裏に塗ると効くというのは耳にしたことはあった。
赤ちゃんや幼い子などは足の裏に塗ると良いよ、という感じで聞いたのだと思う。

息子が赤ちゃんの時に足にうっすら塗ってみたことはあったが、布団が油でベタベタになりそうで嫌だったので、それきりであった。

その晩私は、咳き込みすぎてあまりに苦しく、腹筋はバキバキに割れそうだし、頭は真っ二つに割れそうだし、このまま何時まで咳き込み続けるのかと途方に暮れていた。

煙の出ないお灸(せんねん灸 太陽)を貼ったり、咳に効くツボを指圧したり、気管支のあたりを湯たんぽであっためたり、思いつくことは何でもやっていた。

なので、良いと聞いてすぐに足の裏にヴェポラップを塗り込み、靴下を履いたのであった。

そうしたら、効いた!!!!
ものすごく効いたのである!

ヴェポラップを塗って5分後にはベッドに横になり、30分もしないうちに眠りに落ちていた。

3時間後に、眠りが浅くなるタイミングで咳き込み目を覚ました時も、再度足の裏にヴェポラップを塗り塗りしたら、不思議と咳がほとんど出なくなり、その隙にまた眠ることに成功したのであった。

なぜ足の裏に塗ると効くのか、ネット検索で調べてみたが、その機序はハッキリわからないようだ。
ただ、効くという声はかなり多いようであった。

鼻水や咳で寝苦しい夜があれば、騙されたと思って試しに一度やってみてほしい。
もちろん、あなたに効果が出るかはわからない。

だが、試したところであるデメリットは、塗る時に気をつけないとうっかり敷布団や床を汚してしまうかもしれないことくらいだ。
あとは、油が染み込むために洗っても取れない可能性があるので、汚れても良い靴下を使うことに気をつけたほうが良いだろう。

※画像はみんなのフォトギャラリーよりお借りしました。

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