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「神の声」を聞く?

過去記事を再掲しています。これは2017年の記事。
「占い」「チャネリング」「霊視」現在もさまざまにマーケットでは売られていますが、「占わない」を前提としたAHAボイジャータロットの学びでは
「意識」や「自我構造」の理解と、
「周期」と「占い」の差異をはっきりと理解していきます。

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占いとスピリチュアルエゴ

タロットの講座でもカウンセリングの講座でもわたしは必ず「スピリチュアルエゴ」と言われるものを取り扱う。ここの理解無しにはAHAタロットとしてのカウンセリングは出来ないし、自分自身の内にマスターを見出して行くことも出来ない。

カードワークとは、チャネリングなのか?カードを読む、ということは答えという形をとった自分のエゴを押し付けることにならないか?

聖女と呼ばれたジャンヌ・ダルク

それらの直接の答えに変わる投げかけとして、私自身の心に浮かぶひとつの映画がある。もう10年程以上前に観た、リュック・ベッソン監督の「ジャンヌ・ダルク」だ。

歴史史上あまりにも有名なジャンヌ・ダルク。彼女は今も15世紀フランスを救ったと言われる聖女として名を残している。しかしながら彼女の一生の終末は、
19歳にして異端判決、「魔女」としての火あぶりの刑という悲劇的なものだ。

やがて死後25年後に、彼女は論争の結果「聖人」としての称号を新たに与えられることになる。そう、改めて、彼女は「聖人」という扱いになっている。

しかしながら1999年制作されたこの映画では、リュック・ベッソン監督によって「聖人」とはまた違った角度から見える、ひとりの人物として描かれている。

12歳で「神の声」を聞く

信仰心の厚い12歳のジャンヌ。彼女はその日その時、目の前に聖マルグリット、聖カトリーヌ、そして大天使ミシェルが現れたと言う。その後、与えられた「神の声」の導きのままにフランス軍に従軍し、フランスを勝利に導き、多くの群衆から賞賛されることになるのだが、、、

やがてその数奇な運命のいたずらか、彼女は異端審問にかけられ強烈なその生涯は、最期火あぶりという形で幕を閉じて行った。

映画での最後の牢獄の中でのシーンが印象的だ。
彼女が聴いた「神の声」、その声は本当は誰の声だったのか、、、

再び牢獄の中、幻視に現れる人物から、彼女は様々に問いかけられる。

「おまえは何を観たのか?」と。

「神の声」の正体とは?

彼女にとっての「真実」と、起こった「リアリティ」の相違。その幻視の中の人物は、最後彼女にこう言い残す。

「おまえは、おまえが見たかったものを見たのだ」と。

このシーンは強烈だ。彼女は聖女だったのか、魔女だったのか?その真相は分からない。

そもそも 「聖」と「邪」の境界線さえ曖昧な時代。実際、彼女の讃えられた功績によって 落とされた命の数は計り知れない。「正しいか」「正しく無いか」では答えは迷宮入りだ。

 しかしながら、スピリチュアルが蔓延する時代、今も様々な「メッセンジャー」が存在する。鍵は、受け取った本人がメッセージを「信じたいか」「信じたく無いか」、もしくは、「信じたく無いが信じてしまう」かのどちらかか。

いずれにしろ「答」は与えられるよりむしろ、既に本当は「そこに在る」ものなのだろう。

「あなたが見たものをクライエントに伝えてはならない」

昔Tom Kenyonからサウンドヒーラーのトレーニングを受けた際に、彼は「セッション中にあなたが見たものをクライエントに伝えてはならない」と語った。その意味が良く分かる。

「神」の声を降ろすというチャネラーも多い時代。

誰かに言われた「神の声」も
誰かに言われた「天使の声」も
誰かに言われた「先祖の声」も
誰かに言われた「前世」も
誰かに言われた「生き霊」も(苦笑!)

それらはそれを告げた「誰かのもの」だ。

禅の言葉では「仏に逢うては仏を殺せ」という。

すべて自分の中でそれを当たり前に受け止めずに、改めて真実を問い掛けてみる意識が大切だ。自分の中の権威を取り戻すために。

ボイジャータロットの創始者James博士は言った。
「チャネリングなら、自分のエゴをなんとかしてから言ってくれ」と。

「権威」を「他者」から取り戻す

何はともあれ、この映画はひとつの投げ掛けとして一見することをお勧めする。

マザー・テレサの闇の真実であったり
明治維新の隠された闇であったり
ある意味現代は長い時代の中での「当たり前」と教えられてきたものが揺さぶられる時代でもある。

「隠されてきた真実」が表に全て表される時代だ。

やっかいなのは、「真実を知りたく無い」もしくは「知りたいことだけ知りたい」という自我がいた場合は、それを扱う必要もあるのだけれど。

どのようなメッセージも中立に受け取る。

天使が出て来ても
仏陀が出て来ても
はたまた
世間では恐ろしいとされるような存在が出て来ても
それは「自分の中」で取り扱う。

そう、たとえ「神」が現れたとしても。


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The Art of Human Alchemy(AHAボイジャータロット)
橋本 和泉
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