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羊のモノローグ  默愛

愛が光か・・・光は愛か・・・
この現実世界では絶対なるモノは絶対にない
愛も光も風化する、そして消えてゆく、後に残るモノは風の形見

『愛』・・・『愛』・・・ほんとうに必要ななのはこの言葉だけ・・・でも・・・この世界の片隅で愛を叫ぶ方が自然だと想うけれど・・・
もう、誰も叫ばない
 
それが証拠に丘の上の私に聞こえはしない
愛は哀しい位痩せ細って、默する他はないのである
でも、愛の光は消えない・・・それは、信じられるだろう?

默愛・・・それは沈黙の裡で静かに時をかけて熟成させるのだ
それまでは、決して語ってはいけない 知らぜざる無言の行為のみ
或晴れた朝突然に炎のごとく・・・愛は姿を現す

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