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【ポゴ解説】Palm Skip【RTA】

Pogostuck: Rage With Your Friendsでもっともよく使われているショートカット、Palm Skipを解説します。すでにクリアした人に向けた記事です。

動画と画像をふんだんに使っています。環境しだいで読み込みに時間がかかるかもしれません。

◆3種類のやり方を簡単に紹介

ごちゃごちゃ言うより動画を見てもらったほうが早いので、早速どうぞ。


・旧Palm Skip

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ゴール前の垂直ジャンプ(Egg Skip)ができる人なら挑んで大丈夫。使う技術はほぼ同じで、垂直さえ練習を積めば特に難所はない。

タイムを縮めるためというよりは、キャラコンが上達するまでイライラしがちなヤシゾーンを避けるため、といった印象。


・新Palm Skip

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旧に比べると相当早い。その分求められる技術力が上がっていて、挑む目安としてはRegularで6分台あたりか。

操作がシビアな場所が複数あるが、コツを掴めば安定する。


・Direct Palm Skip

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丸い足場に一度しか着地しない、新Palm Skipの高難易度版。

難しくなった割に数秒しか短縮できない。RTA的にはこれに手を出す前に他をいろいろ練習してきたほうがいい。通しに組み込む目安は4分台前半。


◆用語設定

解説での呼び方について。

回転ジャンプ:
空中で回転しブーストをためた後のジャンプ、ブーストジャンプと呼ぶ人もいるかも?
(285度回転するとブーストが入るらしい)

垂直ジャンプ:
同じ場所で何度も上に回転ジャンプすることで徐々にジャンプ力を上げていくテクニック

画像281. パイナップル
2. 丸い足場

画像293. 壁、右の壁
4. モアイ下の足場
5. 左の足場


◆旧Palm Skip解説

垂直ジャンプさえできるようになれば、このショートカットは9割習得したようなもの。

「本格的にRTAをやるつもりはないけど、そこそこ早いタイムを出したい」という層には気軽に挑戦してほしい。


・まず垂直ジャンプを練習しよう

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垂直ジャンプといえばここ。ショトカの丸い足場と違って広く、落ちる心配もない。練習にもってこいの場所。

練習で心がけてほしいのは、横にブレずになるべく同じ場所でジャンプし続けること。これに関しては練習あるのみ、量をこなそう。

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スタート地点も便利。ここではジャンプ力を数値として見ることができる。

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ある程度慣れたらショトカ現地でやってみる。

風のおかげで多少左右にズレても中央寄りに戻してくれるが、あまりにズレると足場から落ちてしまう。(だからこそさっきの練習が必要)

大体6,7回ジャンプすれば高さは足りるが、微妙に足りなかったとき大きなタイムロスになりかねない。余裕を持って多めに高めにジャンプしたほうがいい。

ジャンプ回数を数えるほかに、背景で高さを確認する方法もある。
自分なりの「これくらいで右に飛ぶ」の基準を作ろう。


・モアイ下の足場で回転ジャンプ

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この足場からのジャンプは必ず回転ジャンプで。
実は通常ジャンプでもギリギリ届くが、難しいのでオススメしない。


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足場についた時点でブーストが入っていなかった場合は、動画のように足場の上で一回転して対処する。


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あまりに気にしなくていいが、ジャンプ角度が右すぎるとモアイにぶつかり、左すぎると壁にぶつかるので注意。


◆新Palm Skip解説

長ったらしい旧Palm Skipと違い、一気にタイムが短縮できるショトカらしいショトカ。コツを掴むまで苦労するが、いったん掴むと楽しい。

100位以内に入っただけでは飽き足りない、そんな人にはぜひ挑んでほしい。


・丸い足場からの踏み切り

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踏み切る場所は真ん中あたり、ど真ん中から多少右や左にずれてもOK。

2回目のジャンプで右に行くつもりで準備し、踏み切り場所が悪い場合のみジャンプを追加して位置を調整する、これが基本。


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ジャンプの回数が増えすぎると壁にごっつんこの可能性が出てくる。

はっきりとした基準はないが、多くても4回目の垂直ジャンプで右に飛んだほうがいい。


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▲スティックのゆらゆらはショトカに慣れている証拠

踏み切る際の右入力が甘いと、壁に届きそうで届かずに落ちる。おそらく風の影響。気持ち右めに飛ぶつもりでいくとうまくいきやすい。


・壁に着くまでにブーストを入れる

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滞空時間がギリギリでコツを掴むまでは苦労する。
(下のスロー動画は25fps)

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▲成功パターン

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▲失敗パターン

コツは2つ。

1つ目、多めに回転して少し戻す。入力がやや複雑になるがそれ以上に恩恵が大きい。この意識があるだけで成功率がかなり上がるはず。
角度を戻さなかった場合は、壁にうまく接地できず落ちやすい。

2つ目、壁に直線ではなく、曲線で行くイメージ。最高地点から落ち始めたあたりで壁に触れる感じ。


回転しきれなかった場合のリカバリーについて。

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壁に着いた後もジャンプボタンを押しっぱなしにしていると、この動画のようになる。

理想はブーストが入っていないことにすぐ気づき、ジャンプボタンから手を外すリカバリー。そうすると丸い足場に直接下りられ、すぐ再挑戦できる。

ただ一瞬で気づいてボタンを離さないといけないので難しい。


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リカバリーの話ついでに豆知識。

このショトカはパイナップルの上から始めても丸い足場から始めても、難易度や要求ジャンプ回数は変わらず、わざわざパイナップルに戻る必要はない。知っておくと少し役立つ。


・壁からパイナップルに飛ぶときの高さが大事

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なぜ大事かの説明の前に、このショートカットの原理について解説。

ポゴの原則の一つに「ジャンプ力は落下距離に依存する」がある。

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▲ジャンプの途中、最高地点はもう一つ上の画像

赤い横線は左の足場の高さを表わす水平線。パイナップル上でこの線を上回る高さのジャンプを出さないとショートカットは成立しない。
(厳密には少し違う、次項で解説するジャンプ力を補うテクニックがあるため)

その高さを出すためにわざわざ右側に行って戻ってくるのである。

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▲上の画像よりジャンプ力が低いパターン

こっちはジャンプの最高地点が赤い線より少し低い。実はこれでも足場の高さに届く。ただし求められる入力の難易度が高い。

「壁からパイナップルに飛ぶときの高さが大事」の理由は、
ジャンプが低くなるほどパイナップルから飛ぶジャンプの高さに余裕がなくなり、入力がシビアになる&リカバリーの余裕が減る、から。
(リカバリーの余裕については次項「1回目で乗れなかったパターン」で)

ジャンプの高さは壁からジャンプするときのスティックの角度で決まる。いろんな角度を試してみよう。

この知識はDirect Palm Skipでより重要になってくる。


・最後の着地パターン

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ジャンプの高さに余裕が少ないため、ギリギリに着地することがほとんど。
前項の「高く飛ぶ意識」があるとここの成功率が上がる。

乗った後何もしないとパイナップルに落ちてしまうので左入力が必要。ただし押しすぎると横に倒れて結局パイナップルに落ちる。
(斜面で倒しすぎて落ちる、ポゴあるある)

欲張らず適度に左に倒そう。


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▲基本パターン

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▲回転を入れるパターン

回転を入れると、
・ジャンプが低い場合にジャンプ力を少し補える(最重要)
・ショトカ後の動きが短縮できる(2秒ほど縮まる)
・角度調整の直後に回転入力を始めるせいで難易度が少し上がる

回転パターンはジャンプ力を補える点が優秀だが、上位を目指さないなら正直どっちを選んでもいい。


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▲右上を経由するパターン

回転して着地した&着地の角度が悪く左に飛べそうにない、の2条件を満たす場合のみ使う緊急プラン。リカバリーの一種。

そんなに難しくないので練習し得、数回やれば感覚は掴めるはず。

上の動画は右上に行かずそのまま左入力でよかったが、解説のためにわざと右上に行った。ショトカに慣れるほどこのパターンは使わなくなる。


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▲1回目で乗れなかったパターン

ジャンプ角度が悪かった場合は回転ジャンプをし続けて再チャレンジする。

ジャンプするたびに徐々にジャンプ力が減っていくので、失敗すぎるとダメ。落ち着いて2回目、3回目で決める。


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パイナップルからジャンプするときは足場に注目。足場の傾き具合と上の足場からの遠さに合わせて微妙に入力を変える。
一度わかってしまえば簡単ではある。


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▲足場右端から垂直に線を描いた、ちょっとした参考程度


◆Direct Palm Skip解説

難しくなったとはいえやることは変わらない。


丸い足場に1回しか乗らない以上その前のジャンプが大事、と思いきやそんなにシビアじゃない。

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パイナップルの足場のうち、赤矢印2つで囲まれた範囲からのジャンプならショトカ成功できることを確認済み。有効範囲は広い。

一番入力が楽な真ん中あたりを狙うのが無難。上位勢のリプレイを複数見てみよう。


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丸い足場の有効範囲は新Palm Skipの感覚そのまま。


結局Directのポイントは2つ。

・壁に着くまでに回転を入れる
・壁からのジャンプは高さを出す

この2点だけ集中して練習すればいい。

(厳密には後者に一つ問題点あり、次項で)


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このショトカはパイナップルの上から始めても丸い足場から始めてもうんたらかんたら。


・かなり細かい話(ガチ勢向け)

「壁からのジャンプは高いほうがいい、次のジャンプが楽になる」
ショトカの成功確率に如実に関わるので強く伝えてきたが、少し問題がある。

ジャンプが高いとは、滞空時間が長いということ。
滞空時間の長さはRTAではタイムロス。

ここに限らずポゴRTA全般に言えることでもある。高いジャンプは安定度を増す代わりに微ロスになる。微ロスも積み重なるとバカにならない。

このショトカの滞空時間ロスはおそらくほんのわずかで、安定のために微ロスを諦める選択肢は全然悪くない。
しかしDirectに挑むほどのプレイヤーならそういう視点も持っておくべき。



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▲おまけ動画😃😂😡🤔

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