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試験対策ではない大人向けの飽きない英単語帳探し

英語学習の基礎のひとつは語彙を増やすこと……。英検やTOEICの対策をしている英語学習者の皆さんは、目的がシャープな分、英単語帳は選びやすいのでは。
わたしのように「英語が読めるようになると楽しいな〜」みたいなふんわりとした英語学習者は、モチベーションがゆるゆるな分、ストイックな単語帳ではなかなか続けられないですよね!?
とはいえ、好きな文章を読んででてきた単語を少しずつ覚えていくスタイルだと反復学習がしづらく定着にも時間がかかりそうなので、単語帳での学習はしたい。

今、私は、手元の単語帳に飽きつつあります……。(文章読む系の単語帳なのですが、読んでても興味持てないと何度も開きたくならないのよね……。それでも1ヶ月間は粘り強く頑張った!)

試験対策やビジネスシーンで英語が必要なわけではない英語学習者がどのくらいいるのか……少数派な気がしますが、わたしのような人が飽きずに語彙を増やすにはどんな単語帳を使えばいいのか。自分のためのメモも兼ねて、調べてみました。

わたしの探している単語帳の要件は
★単語のみでなく文章で覚えられるもの(例文必須)
★中学英語は習得済み、高校英語から学習できるレベルのもの
★音声が聴けるもの
★面白くて飽きないもの
です!!!

1:毎日の英単語 日常頻出単語の90%をマスターする

●目的/レベル:大学受験や、英検、TOEICではなく日常的によく使う単語に絞られている(覚えても使わなーい…という単語が少ないのはありがたい)
●形式・例文の有無:単語というより短いセンテンス。文章での例文はなし。発音記号もなし…
●面白さ:たぶんふつう
●音源:あり・ダウンロード だが、センテンスではなく単語のみ

こ!これは!わたしの目的にはめちゃくちゃマッチしているコンセプトじゃないか!! 単語セレクトのコンセプトが素敵すぎます! んが、中身を調べてみたら、例文がないのが残念……。文章ごと何度も聞いて覚えたいという要求には合わなそうです。

2:起きてから寝るまで英単語帳

●目的/レベル:圧倒的に日常!!
●形式・例文の有無:例文あり 本当に日常的な会話ふうの例文ばかり
●面白さ:暮らしの中ですぐ使ってみたくなるってのがいい
●音源:あり・CD・ダウンロード

難解な単語は収録されていなそうだけど、それでも、英検3級レベルのわたしにとっては知らない語彙がたくさん!!
何よりもいいのは、インプットした単語を暮らしの中ですぐにアウトプットしてみようと思える機会が多そうなものばかりだということ!そしてちゃんと改訂されていて、現代にあった表現にされているのも魅力的です。
どちらかというと同じシリーズの
「起きてから寝るまでの英語表現」
「起きてから寝るまでの子育て英語表現」という単語よりも英語表現のシリーズの方が、使ってみたくなる感はあるのかしら。それらと合わせて吟味しつつ、これは購入候補です!

3:英単語の語源図鑑

●目的/レベル:英語中級以上かな?という印象 ある程度基礎的なものは覚えたあとでより難解な単語の語彙を増やしたいときにはいいかもしれない。
●形式・例文の有無:イラスト入り、語源をベースに芋蔓式に単語を覚えていく。例文は単語ごとに一文ずつあり。
●面白さ:ふつうの単語帳より、好奇心は満たしてくれそう! だけどすべてがピンとくるわけじゃないので、納得度が薄いものもある。
●音源:有料アプリをDLすれば聞ける

語源から覚えると関連する単語もいっきに覚えられて効率的に思えるし、丸暗記が苦手で「へ〜そうだったんだ〜なるほど〜」と知的好奇心を満たしながら学習したいわたしにはぴったりそう!!と思って目をつけたのがこちら。英語学習を始める前から、話題になっていたのでチラ見したことがありました。
「100の語源で10,000語が身に付く」というキャッチフレーズがとても魅力的……だけど、掲載されている単語は1000語程度。
「語源の学習」にはとっても興味があるのだけど、語源そのものにピンとこないものや、難解な単語も含めてあまり使わないものも多数収録されているようで(語源重視のセレクトだからでしょうね)やるなら英語中級以上かなあという印象です。コアな単語やわかりやすい語源のものは、語源を頭に入れておくのにこしたことはないけど、単語の全てを語源から覚えるっていうのは、非現実的かも。あと音声が別購入というのもちと辛いかね。

4:英単語QUEST2000: 語源とイラストでまとめて覚える

●目的/レベル:英検や共通テスト、と書いているので高校基礎レベルと思われる
●形式・例文の有無:簡単な例文あり
●面白さ:タイトルにQUESTとあり演出多めかと思いきや、シンプルな構成(イラストとてもかわいい)
●音源:あり・ダウンロード

それでも語源系はやっぱり気になっているのです。語源の話、youtubeで聞くとめちゃくちゃ面白いから……好きなんだと思う。
この本はトレジャーハンターが語源を紐解きながら単語をひもづけていくという演出ですが、正直演出は味付け程度で、読者自身が探求しながら読む、というわけではなさそう。解説も最低限のとてもシンプルなもののようです。(ふつうに語源をベースにした単語帳で、添えられているイラストがクエストっぽいものになっているようです。が、本屋で本物を手に取れなかったのですべての中身を確認できているわけではありません!中身確認でいたら更新します!)
でもやっぱり、語源はさらりとした解説ではピンとこないものが多いから……語源で覚えるなら、もっとがっつりしっかり心して読む系がいいと思いました。

5:The Word Book とみ単

●目的/レベル:大学入試レベル(とはいえ基本的な動詞の解説もしっかりある)
●形式・例文の有無:単語帳というよりもはや読み物 例文は単語ごとにはなし。別冊で200程度ある
●面白さ:語彙をひたすら増やしていくというよりは読み物として好奇心を満たしてくれそう
●音源:なし

例文なし、音源なしなので、要件は満たしていないのだけど、語源系の単語帳を使うなら、もう割り切ってこれをしっかり読む込んだ方がよさそう。ボリュームすごいです。単語ごとにけっこう小さい字で語源を含めて解説がしっかりとされており、単語帳というより読み物として面白い。語源系のものは「難しい単語が多いなあ」という印象でしたが、この本は、もちろんそういう単語もあるのだけど基本的な動詞のニュアンスなどもしっかり解説してあります。makeとかhaveとか多義語のニュアンスつかむのはけっこう難しいから。単語も覚えるためといより、英語を理解するために、読み物として買おうかしら、と検討中。即効性はないけど、じわじわと効いてきそう&好奇心を満たしてくれそう!

6:「知」への英単語----英語ゼミ形式で覚えるはじめての教養英単語

●目的/レベル:時事テーマで実践的。英検2級レベルとのレビューあり
●形式・例文の有無:文章の中で単語を覚えていくスタイル。特徴的なのは、その文章が、教授、花子、太郎の会話形式であること。
●面白さ:教授・花子・太郎の会話形式の文章を読み&聞き
●音源:あり・ダウンロード

英文を読むことの抵抗感をなくしたい!というのがわたしの英語学習の最も大きな動機なので、こういう文章の中で覚える系の単語帳はとっても好き! 
ただ、その場合、書かれている文章が興味のない内容だと、脳みそ働かなくて……どういう文章で学習するかはわたしにとっては非常に重要です。何度も繰り返し読んだり聞いたり音読したりして定着させるのが王道だと思うと、やはり何度も読んだり聞いたりしたい文書であってほしい。
この本は、会話形式であること、経済政策、反ワクチン運動、LGBTなど、世の中の出来事を自分なりに考えられるテーマが選定されていること、そして、出版年が2020年と新しめであることが、とってもよさそう!!(今使っているのは10年前の出版で、時事系を扱っていても今ってこういう考え主流じゃないよね……って文章だったりしました)
ちょっと英検2級レベルだとわたしにとってはやや難しすぎるのですが、音声あり、英文法の解説もちょこっとありということで、要件にあっています!候補!

7:ミステリ仕掛けの英単語

●目的/レベル:試験対策ではない 高校英語レベルだと見受けられる
●形式・例文の有無:ショートストーリーの中で単語を学習する 例文あり
●面白さ:「5分後に意外な結末」から44話を英訳 文章の面白さ重視!
●音源:あり・ダウンロード

これは、わたしの求めていた、文章の中で覚えるタイプの単語帳で、かつ文章が面白いものそのものではないか!! こういうのを!こういうのを探していました!!
んが!!! やっぱり例文が、ミステリー寄りなので、単語のセレクトもミステリー寄りですよね、きっと、たぶん、そう。(これも中身がちゃんと確認できていなくて……amazonで見た限りです)
ああ言えばこう言うで申し訳ないけど、初学者としてはもう少しバランスのよい単語収録セレクトを求めたいところ。ぐぬぬ〜惜しい。

8:感涙ストーリーで一気に覚える英単語3000

●目的/レベル:試験対策ではない 高校英語レベルだと見受けられる
●形式・例文の有無:ショートストーリーの中で単語を学習する んが、日本語の中に英単語が混ぜられているルー大柴スタイル
●面白さ:日本語を読めば良い圧倒的な気軽さ
●音源:たぶんなし

なんと、全100話だそうだ! 3000語も収録。 泣けるストーリー良さそう!!と思ったが(装丁もよい!)日本語の中に英単語を入れて書かれているルー大柴スタイルのようで、ちょっとこれは要件には合わない(英文のフレーズで覚えたいので)。せっかく単語を覚えるのなら意味単独ではなく使い方も含めて覚えたいのでね。ただ英文に比べて気楽に読めるので、息抜きにはよいうのかもなあ〜ふうむ。

●目的/レベル:大学入試の基礎的なレベル
●形式・例文の有無:歌で覚える・単語リスト、例文、理解度テストあり
●面白さ:ボカロで覚えられるのでチャリに乗りながらとか最高では
●音源:あり・CD ・QRコード ただしボカロなのでネイティブ発音ではない

本屋の英単語コーナーで、棚挿しにもかかわらず一際異彩をはなっていました。フルカラーです。
アナ雪のLET IT GOを和訳することで知らなかった単語を覚えた身としては、歌で覚えるなんて最高じゃん!と手に取ったのですが、残念だったのは歌詞が「覚えるための歌詞(語呂合わせに近いもの)」の曲が多かったこと。文章の中で覚えたいという要件は満たしません。
また音源はあるとはいってもボカロですからリスニング力は鍛えられませんね。
テストや試験に向けて、何がなんでも語彙を増やしたい!という場合、隙間時間に学習するにはいいかもしれないですね。音楽も映像も、そりゃもう、めちゃめちゃかっこよいです。(youtubeで視聴できます)
ボカロで覚えるシリーズは、理科や歴史、数学までたくさんあるのですね〜知らなかった!「ボカロで覚える高校世界史」はちょっと手に取ってみたいです。

9:世界が広がる 推し活英語

●目的/レベル:推し活を英語で!
●形式・例文の有無:単語リスト&例文
●面白さ:圧倒的コンセプト…
●音源:あり 有名な声優さんが日本語を担当している模様

「推し」「沼」「尊い」などの330語と「待って無理しんどい」「オタク全員好きなやつ」「実質無料」などの477フレーズを紹介しています。単語数は少ないけど、すぐに使いたくなるってコンセプトはけっこうモチベーションを保つ上では重要ですよね。
ああ、わたしに推しがいれば、飛びついたかもしれないけれど、、、(世界中の人と推しを通して交流できるって、すごいいいよね……)あいにくわたし、特に推しがいなくて……無念。

10:改訂版キクタンBasic4000

●目的/レベル:センター試験(共通テスト)レベル
●形式・例文の有無:単語リスト 例文はなし
●面白さ:音楽に合わせてノリノリでリズムに合わせて英語を聴きながら覚える
●音源:あり CD

音楽(BGM)にあわせて英語を聞くのは、気分がアガってめっちゃよさそうなんだけど、例文がないの……。単語とそれに対応した和訳をひたすらインプットしていくスタイル。ああ、例文さえあれば……。4000語収録と多めですが、かなり基本的なもの(seemとかinviteとかstoreとか)も多そうです。
キクタンシリーズの中には、長い文章で覚えられるリーディングスタイルのものもあり、それは、長文の中で文の区切れるところに最初から/が入れてあってとても読みやすそうだったけれど、難易度が、難関私立レベルだったので、わたしには難しすぎる。コンセプトはとても気に入っただけにちょうどよい塩梅のものがなく残念です。
表紙もかわいいなあと思って調べたら、高校生が発案したデザインとのことでした。素敵。


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以上、10冊の単語帳の紹介でした!
それにしても、いろんなコンセプトのものがたっくさんあるものですね。
語源系を第一候補として狙っていたのですが、いざ開いてみるとちょっとわたしには難しそうでした。
なので、
・語源に対する興味は、単語学習とはある程度切り離し、「5:とみ単」を読み物として読む
「2:起きてから寝るまでの英単語帳」で日常系をインプット&アウトプットするか、「6:知への単語帳」で文章を読む抵抗感を減らしながらインプットしていくかを検討中
という3冊の購入を検討しています!

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