カササギ殺人事件
アンソニー・ホロヴィッツ。ベストセラーになった、「カササギ殺人事件」。フーダニット。ページターナー。もう、この夏のお供に全私が全力でおすすめする。酷暑の今年だけど、クーラーのきいた部屋で、紅茶を飲みながら、この痛快で、ファッショナブルなミステリを読んでほしい。
ミステリ、って、ひとつのカタルシスが得られるところがよい。残念ながら、そこにはいたましい死があり、犯人がいて、謎があり、それがつまびらかにされる。シンプル、なんだけど、私たちの指紋がひとつとして同じではないように、まったく同じミステリは存在しない、のである。
シンプルな構造を、ホロヴィッツはおしゃれに、洗練された新しい箱に入れてくれた。
面白すぎて、2回読んだ!(2回とも楽しんだ。まだ読んでいない人は、新鮮な驚きが楽しめるなんてうらやましい、よ~)
続編も本当に期待している。
人情ものではなく、純粋に脳に問うてくるミステリは、しゅわしゅわな炭酸を飲み終わったかのように、すっきり、スパークルなんだなあ。
ホロヴィッツから目が離せない。
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