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『着飾る恋には理由があって』2021年春ドラマ

・インフルエンサーでITベンチャー広報SNS担当のキラキラ女子
・スペインで修行して日本でも腕を買われるぐらいの料理人
・人気フードスタイリスト
・オンラインカウンセラー
・アーティスト
・IT社長
が、人気フードスタイリストが住んでいる表参道の広ーーいマンションで共同生活。
ちょっとアッパーな人たちの生活と恋愛の話だったけれど、完走できてしまった理由を考えてみた。

マメシバ真柴のリアルさ

くるみちゃんのインフルエンサー&ITベンチャー広報SNS担当の言動は仕事柄とても興味深かった。

たとえば、投稿を朝・昼・夜の同じ時間にするためにタイマーをかけていたり、なんでも写真に撮ったり、インフルエンサーの日常がとてもリアルだったなぁ。

ただ単にキラキラインフルエンサー女子だけでなく、とても仕事ができる子だったのよね。
後輩社員がウェブサイトリニューアルで悩んでいるときに「まず目的を決めてから、それに沿って計画しろ」と、ウェブディレクター顔負けの的確なアドバイスしていて、「理由をもって発信する」ことをわかっているからそりゃフォロワー増えるわインフルエンサーになるわ、というの伏線にもなっている気がする。
あと自分勝手に進めないで、気になるものは必ず課長に確認をとっていて、広報の仕事がどういうものなのかをちゃんと理解していた。というか、どんな職業のどんな仕事もできるなマメシバ真柴。

ベタ褒めやなw(プライベートでの稚拙な言動も若さゆえの今どきの女子ぽくてとてもわかりやすくリアルだった)

企業SNSの運営方法も気になって

あと、ひとつの投稿がもらい事故で個人アカウントが炎上してしまったときの課長の判断と会社の対応もとてもよかったな。「炎上した投稿は消さないように指示(疑惑を広げないため、事実確認ができてないため。ここは炎上理由がキーになるから詳しい説明はここでは割愛)」「会社のSNS担当を変更」など。そのほかも参考になった。

炎上真っ只中は、SNSが開けなくなったり気持ち的に追い込まれたりするのもキラキラインフルエンサーが主役のドラマとしてしっかり盛り込まれていたし。

っていう感じで、自分の仕事に近しいのもあってマメシバ真柴と会社の人たちを追っていってたな。

イジワルな人がいなかった

あとはこれ!イジワルな人がいなかったのがとてもよかった。このドラマは本当にこれに尽きる。

中途半端な嫉妬からのかき混ぜがなかったのが本当によかった。以前のドラマでは、中盤で下手なかき混ぜをよく見かけたけど、これにはなかった。ほんとよかった。

会社の人たちも、シェアハウスの人たちも、外部の人たちも、みんなそれぞれの事情を抱えているけど、それぞれの言い分や背景からくる言動は理解できた。そしてみんな自分なりの解決方法を探そうというのもあったな。

東京ラブストーリーを思い出した

なんだろ、みているときに東京ラブストーリー(織田裕二・鈴木保奈美のやつ)を思い出したの。

内容とかそういうのは全然違うけど、演出というか、音楽の使い方というか。なんだろ言語化できないのだけど。気のせいかな。

マメシバ真柴が落ち込んでいたりひたむきにがんばっているシーンでの音楽とか、主人公の女の子の主張の仕方と、相手の男の子の受け止め方みたいなのとか、そばにいる他の人たちの恋愛ターンとか、ふわっと東京ラブストーリーのようだな、って。

それぞれの恋愛模様のところはあまり興味なかったけど、こんな感じでこのドラマをみていた。

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