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江戸城無血開城アンサング5

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ミドルゲーム
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【GM】
大野 護、神薙 鼎、梓 玲。
キミたちは江戸の日本橋に面した大通りに立っていた。
活気があり、町人たちが忙しそうに行き交っている。
現代日本の服装は目立つことこの上ないが、周囲の人々は誰ひとりとして気にした様子は無い。
そして、キミたち以上に目立つ西洋人が立っていた。

【サンジェルマン】
「やぁ、来たね、レベルスの半覚醒者たち。私はサンジェルマン伯爵と名乗っている者だ」

【レイ】
「一体、何を企んでやがる」

【カナエ(カロン)】
「は? なんだあんた?」

【マモル】
「……そう名乗るということは、リベレーターか。ここで何を起こすつもりだ?」
腰を落とし、直ぐにでも取り押さえられる様に覚悟を固める。

【サンジェルマン】
「おや? 私をご存知ない? 有名人のつもりだったのだけどね。まあいい、すぐに思い出すさ。いい機会だからキミたちが真の悟りに至れるように手助けしてあげようと思ってね」

【カナエ(カロン)】
「一から十まで意味わかんねえんだケド。なに、新手の変態?」

【サンジェルマン】
「ははは、いいとも、一から十まで教えてあげよう。実験の片手間にはなるけれど、そこは許しておくれ」

【マモル】
「教える必要は無い。どうせその実験もロクでもないものなんだろう? そんな事をさせてたまるか!」
そのまま飛び掛かる。

【サンジェルマン】
「実験の価値は完了してみなければわからないね、加えて言えば、無駄な実験など無いさ」
構えるでもなく避けるでもなく泰然とマモルの動きを見ている。

【マモル】
飛び掛ると同時に遺物である小太刀を掴み、鞘に収めたまま殴り掛かった。

【GM】
マモルの得物は確かにサンジェルマンの側頭部を打ち据えた。だが、わかっていたことではあるが、やはり障壁により身体に直接的なダメージは無いようだ。

【サンジェルマン】
「無駄だよ。キミたち半覚醒者に私は倒せない」

【レイ】
ポーチに手を突っ込む。
取り出された遺物が薙刀へと変化していく。
「このスカシ野郎。仇敵を前にして、別の魂も騒めいてやがる」
構えた薙刀、その刀身が紅く赤熱していく。
「神薙! 適当に合わせろ!!」
大野をカバーできる位置を取り、同じく突撃!

【カナエ(カロン)】
「どいつもこいつも血の気が多いな。嫌いじゃねえぜ?」
普段の様子からは全く想像もできない顔で不敵に笑う。

【サンジェルマン】
「仇敵か、さて、私は罪な男でね、あちこちで敵を作っているから、どの時代のどこの話かは知らないけれど――」
などと悠長にしゃべっている。

【カナエ(カロン)】
「……んじゃいつどこでぶちのめされても文句は言えねえってワケだ!」
後詰。ビー玉から漏れ出た光を束ね、手を添える。
言葉の軽さと裏腹に、瞳の光は獰猛に、その場にいる全員を見つめている。

【レイ】
「大野!! 手ぇ抜いてんじゃねェぞ!!」
大野が殴り掛かった方向とちょうど対角線になる様に潜り込んで、上段から得物を叩き落とす!

【GM】
障壁があるとはいえ脳天に振り下ろされるのを多少不快に思ったのだろう、サンジェルマンは少し首を動かし、玲の薙刀を肩口で受ける。

【マモル】
「……っ!」
梓の攻撃に合わせ、先ほどの打撃が弾かれた反動を利用して体を円を描く様に回し、勢いが乗った小太刀の鞘を奴の首に向けて突き出す!

【GM】
鞘に納まったままの小太刀がサンジェルマンの首を打つ。
まるで鋼鉄の壁を打ったような硬い感触。やはりリベレーターの障壁はそう簡単には打ち破れない。

【サンジェルマン】
「なるほど、そのぐらいの力量か、キミたちは。なら、こいつが丁度いいだろうね」

【GM】
サンジェルマンが片手を軽く挙げると、まるで水中で蛸が墨を吐いたかのように、黒い瘴気が溢れ出す。
吸い込めば危険だと直感できるだろう。少し離れれば回避できそうだ。

【カナエ(カロン)】
「……ありゃよくねえな」
ちらり。前方の二人を見やる。

【マモル】
「っ……!」
追撃を放つために踏み込み過ぎた。瘴気を避けるために後ろに飛ぼうとしているが……間に合わない!

【カナエ(カロン)】
「オラ、熱くなるのはいいが敵の思い通りに動きすぎだろ」
呆れを混ぜた声。

【レイ】
励起状態にあるので、冷静さを欠いていて、力押ししようとしている。

【カナエ(カロン)】
体勢を崩した大野と、危険が見えていないらしい梓の襟首を細い両手がそれぞれ掴む。
「よ……っと」
止まっているならともかく、動いている人間だ。力の方向を変えてやるだけで大人の身体がふたつ、あっけなく神薙の方へと引き戻される。
「は~い、お疲れさん!」

【マモル】
「っと……すまない、助かった」

【レイ】
神薙の近くに、ぼてっと落ちる。
「なにしやがる!」

【カナエ(カロン)】
「はいはい。まだ終わってねえぜ~」

【GM】
キミたちの目の前で瘴気の塊がみるみる大きくなり、怪物の姿を形作る。

【サンジェルマン】
「こいつを倒して私を追ってくるといい。覚知者のなんたるかを教えてあげよう」

【GM】
サンジェルマンは声だけを残して霧のように消えていった。
自然には存在し得ない怪物、幽鬼と対面したことで浸蝕判定をお願いします。

【マモル】
1D100<=51 > 100 > 失敗
1D6 > 1

【レイ】
1D100<=46 > 96 > 失敗
1D6 > 4

【カナエ】
1D100<=47 > 60 > 失敗
1D6 > 1

【GM】
ではレイさんは励起継続、ほかの二人は変わらずということで。

【マモル】
消えていくサンジェルマンを見て追おうとするが、目の前のバケモノを放置するわけにもいかない。

「……鼎ちゃん、梓さん。やれるか!?」

【カナエ】
驚いた拍子に元に戻ろう。

「………って、え、ええ!? なにこれなに、え、っていうか私今何言って何して……!? いやそれより無理無理無理なんですかアレーーーーー!!!!!!」

【レイ】
「てやんでいコンチクショウが!!」
上着を投げ捨てた!
「ったりめーよォ!! 遅れんなワッパァ!!」

【カナエ】
(に、逃げたい……!)

【マモル】
「……っは、“飲まれて”いるとしても、梓さんは変わらんな!」
その言葉と同時に、後ろに居る鼎ちゃんを一瞬見る。
「……大丈夫だ。“あの時”みたいな事には、絶対にさせないから」
そう言葉を掛けてから目の前のバケモノを見据える。

【カナエ】
(……怖い。怖い怖い怖い怖い怖い……! ……でも)
「……きっと、ここで逃げるほうが、もっと怖い」
ぎゅっと。縋るようにビー玉を握りしめる。
「が、がんばります…!」

【GM】
では、戦闘開始です。
ラウンド開始時の秘術を使いたい方がいればどうぞ!

【カナエ】
〈舞い踊る閃きの翅〉目標値:60/コスト:3/タイミング:ラウンド開始時/効果:使用した戦闘の間、対象の行動力を1D4増加する。/クリティカル:対象の次の行使判定の目標値が10増加する。(目標値は最大99)/ファンブル:使用したラウンドの間、自身の行動力を1D4減少する。
対象は大野さんで!

【GM】
承認! 判定どうぞ!

【カナエ】
1D100<=60 > 86 > 失敗

【レイ】
なにィ?!

【カナエ】
振りなーおそ!

【GM】
エクステンションの秘術支援ですね、承認!

【GM】
再判定どうぞ!

【PC2カナエ】
1D100<=60 > 81 > 失敗

【GM】
残念。

【カナエ】
今日の出目はだめですね。
流石に序盤の序盤で二回振りなおすのもな。
折角だから慣れてないRPしよう。

誰よりも真っ先に、恐怖へと駆ける姿を見送る。
あの時と同じ、後ろ姿。
自身を奮い立たせても、足が震える。
いいや足だけじゃない。腕も、喉も、体中すべてが震えている。
抑え込んだはずの涙がにじむ。
そうだ、せめて彼の助けにならなければ。
そう思うのに、無理やり引き出した秘術のどれもが引っかかるようにうまく扱えず、ただ無意味に霊力を拡散するだけの結果に終わる。
(頑張らないと、いけないのに…!)

【GM】
では、カナエの手番です。

【カナエ】
千爛の魔眼ってアナライズ的に使えると思ってるんですが合ってます?

【GM】
はい、主に探索時に使う秘術ですが、戦闘中に敵の詳細を知る使い方もできます。

【カナエ】
ほむほむ。

〈千爛の魔眼〉
目標値:80/コスト:2/タイミング:キャスト/効果:見た物の状態が詳しく判る。秘術の影響を受けているのであれば、どのような秘術によるものか判別できる。/ファンブル:意志を3点失う。

【GM】
では判定をどうぞ!

【カナエ】
1D100<=80 > 21 > 成功

【GM】
この幽鬼はサンジェルマン伯爵の〈幻想の怪物たち〉という秘術で創られた存在だとわかりました。
動きの予測がついたということで、今後この幽鬼にダメージを与える行使判定の目標値を全員+5としましょう。

【カナエ】
動かない身体を必死に叱咤し、せめてと恐ろしい怪物を観察する。
「幻想の、怪物たち……」
ぽつり。言葉が漏れる。
「み、見えました! 少しだけど……動く方向だけならわかると思います、だから……!」
絞り出したふるえる声は、届いただろうか?
これから、彼らに、この声は届くだろうか。
それでも。カナエは声を上げる。
自身の前を行く、仲間たちのために――

【マモル】
彼女の声に振り返ることなく言葉を返す。
「わかった、背中を頼むぞカナエちゃん!」

【カナエ】
「……は、はい!」

【GM】
幽鬼の手番。
腹に響くような唸り声を上げた怪物は、腹部の巨大な口から黒い瘴気を吐き出した。それが周囲に充満していく。

〈吐き出す瘴気〉
目標値:80/タイミング:アタック/効果:抵抗者全員に8D4点のダメージを与える。1シナリオ1回。

1D100<=80 > 94 > 失敗

的確に対処したRPをどうぞ。

【カナエ】
「……来ます! 何か…いえ、瘴気を吐き出そうとしてる! あいつが向いている方向から離れてください!」

【レイ】
「吐き出すだァ?!」
敵に一直線に向かうその速度は緩むことなく。
「ならよォ!!」
薙刀を棒高跳びの要領で地面に突き刺し……
「ぶっとばしゃアァ! ええんじゃが!!」
飛びついて、瘴気を溜めるその大口の頬をぶん殴った!
「ラァ!!!」

【GM】
衝撃を受けた幽鬼はゴボリと口からタールのような黒い液体をびちゃびちゃと吐き出した。
では続けてレイの手番。

【レイ】
〈響き渡る勝利の詩〉
目標値:50/コスト:8/タイミング:キャスト/効果:戦闘の間、味方全員が与えるダメージを1D10点増加する。この効果は累積する。/クリティカル:意志コスト返還。/ファンブル:意志を3点失う。

1D100<=50 > 72 > 失敗

【カナエ】
支援いる? 二分の一やし次はいけるやろ。

【レイ】
それでは! 支援いただいてもいいだろうか!!

【カナエ】
秘術支援!

【GM】
承認! 振り直しどうぞ!

【レイ】
ではありがたく!!
1D100<=50 > 13 > 成功

【カナエ】
よっしゃ!!!

【レイ】
いやあああああ!!!

【マモル】
よしよし

【GM】
成功! 以降この戦闘中は全員が与えるダメージ+1D10となります。

【カナエ】
カナエの声は、届いた。
不敵に笑うその人は高く跳び、見事に化け物の口を塞いで見せる。
ほう、っと息をついたカナエの瞳は、けれど化け物から離れぬまま、だからこそ気付いた。
その口から僅かにこぼれた瘴気が彼女の身体に触れ、僅かに彼女が揺れたことに。
「――梓さん!」
悲鳴のような言葉と共に、握りしめた手のひらの中から青い光がこぼれる。
それは、まるで梓を守るように支えるように包み、すぐに消えていく。

【レイ】
瞬間、皮膚に激痛を感じたものの、暖かい光を浴びて痛みは霧散する。
「よっ…っとォ」
化け物の体表の突起に手を掛けて、そのまま肩口に纏わりつく。
「小娘ェ!! よーやったアァ!!!」

【GM】
マモルの手番。

【マモル】
アタック:目標値:70/コスト:0/タイミング:アタック/効果:1D6+1D4点のダメージを与える。/クリティカル:次に自身が受けるダメージを3点軽減する。/ファンブル:次の自分のターン終了時までカヴァー不可。

1D100<=75 > 88 > ファンブル

おっま!

【GM】
ファンブルはデメリットこそ受けますが、記憶の力が暴走したという扱いのため、秘術の行使には成功します。そして、代償として励起状態になります。

ということでダメージを+1D10込みでどうぞ!

【マモル】
1D6+1D4+1D10 > 6[6]+2[2]+5[5] > 13

短く息を吐き、即座に駆け出すと、バケモノの巨体を支える足に対し小太刀の刃を押し当て、斬ろうとする。
(っ、硬いか……!)
想像以上の硬さに驚き、刃が止まる。

【カナエ】
はらはらと、化け物にとりつく二人を見守る。
特にその足元、あの巨体に踏みつぶされてしまえばいくら障壁があるとはいえダメージは大きいはずだ。
その大野の顔が、歪む。
「……っ!」
(あのままじゃ!)
鼎の瞳には、まだ見えている。あの化け物の構造が。
「大野さん、あと三センチ上です! そこは霊力が薄くなってます!」

【マモル】
カナエちゃんの言葉を信じ、小太刀を引き指定されたポイントに対し……。
「ここか!」
正眼に構えた小太刀の刃をねじ込む!

【GM】
幽鬼の足は切り裂かれ、茶色い体液が噴出、ぐらりと巨体が揺れた。

ではデストロイヤーの特技である追撃が可能です!

【レイ】
アタック:目標値:70/コスト:0/タイミング:アタック/効果:2D6点のダメージを与える。/クリティカル:更に2D6点のダメージを与える。/ファンブル:次の自分のターン終了時までキャスト不可。
1D100<=75 > 42 > 成功

【GM】
ダメージ+1D10でどうぞ!

【レイ】
2D6+1D10 > 6[1,5]+8[8] > 14

ガツンと殴り飛ばした右手、勢いに任せてやったが、やはり遺物か秘術でないと大したダメージにはなっていない。
「来やがれ!!」
薙刀に手を伸ばす。呼ばれて飛来したそれを手に収めると同時に大野のいる場所に飛び込んだ。
「わっぱァ! そこなんだなァ!!」

【マモル】
「ああ、追撃頼むぞ!」
突き刺した小太刀から手を話し、全力で小太刀の柄頭を蹴り飛ばす。貫通させて傷をさらに深くした後、それを回収すると同時に距離を取る。

【レイ】
「だらっぁぁあああぁあ!!!!」

【GM】
足を切り裂かれた幽鬼はぐらりと状態を揺らし、横転した。

では、2ラウンド目に入ります。
精神的支柱による意志の回復をどうぞ。

ラウンド開始時の秘術があればどうぞ。

【カナエ】
〈舞い踊る閃きの翅〉目標値:60/コスト:3/タイミング:ラウンド開始時/効果:使用した戦闘の間、対象の行動力を1D4増加する。/クリティカル:対象の次の行使判定の目標値が10増加する。(目標値は最大99)/ファンブル:使用したラウンドの間、自身の行動力を1D4減少する。

対象は梓さんで!
1D100<=60 > 35 > 成功
1D4 > 4

ほめて!!!!!

【レイ】
FOOOOOOOOO

【マモル】
最大値ぃ!

【GM】
玲さんはこの戦闘中、行動力が12となります。

【レイ】
やったぜ!!!!

【カナエ】
二人の見事な連携で、巨大な幽鬼の体が横転するのをつぶさに見る。
ならば、あの幽鬼が起きだすよりも前に――
先ほど、梓の身体を包んで消えた青い光の残滓。それに必死に働きかける。
(今の内に)
観ろ。彼女の動きを。疲労を取り除き、腕を、足を動かすその力を後押ししろ!
「梓さん!お願いします!」

【GM】
ではレイの手番。

【PC3レイ】
体に集まる暖かい光。驚くほど軽やかに手足が動く。それに気付くのと同時に声が掛った。
「てぇりめぇよォ!!!」
両の手でガシッと薙刀を掴み、力任せにぶったたく!
「てめぇら!! 続けえェ!!!!」

〈響き渡る勝利の詩〉
目標値:50/コスト:8/タイミング:キャスト/効果:戦闘の間、味方全員が与えるダメージを1D10点増加する。この効果は累積する。/クリティカル:意志コスト返還。/ファンブル:意志を3点失う。

1D100<=50 > 40 > 成功

【GM】
おお、成功! 更に+1D10されます。
ではカナエの手番。

【マモル】
これは美味しいぞ。

【レイ】
最強! 最高!!!

【カナエ】
〈凍り付いた声〉
目標値:60/コスト:4/タイミング:キャスト/効果:対象は次の行使判定の目標値が20減少する。この効果は重複せず、より大きな値が優先される。/クリティカル:減少する目標値は30となる。/ファンブル:目標値減少の効果が自身にも適用される。

1D100<=60 > 74 > 失敗

気軽に振りなおしますよ僕は。

【GM】
承認!

【カナエ】
1D100<=60 > 60 > 成功
ッシャオラ!!! イチタリタ!

【レイ】
ぴったり!!

【カナエ】
「すごい……!」
何をも恐れぬ姿に、決して退かぬ後ろ姿に。僅かに震えが止まる。
「これなら……っ」
けれど、その巨体がとうとう起き上がろうとする姿もまた、神薙の目に飛び込む。
先ほどは梓が止めてくれた。けれど次、どんな攻撃が来るかはわからない。
幾度目の光だろう。手のひらからこぼれた光は、今までとは違いひどく冷たい色をしている気がした。
光が冷たいことなど、あるはずがないのに。
光は巨体に纏わりつく。まるでその動きを阻害するかのように。
「そのまま……何もしないで!」

【GM】
幽鬼の手番。

〈体当たり〉
目標値:70/タイミング:アタック/効果:1人に6D6点のダメージを与える。/ファンブル:霊力を10点失う。

対象:レイ
1D100<=50 > 64 > 失敗

【マモル】
お、外れたか。

【カナエ】
入れててよかったデバフ!!!!

【レイ】
FOOOOOO!!!!!!!
さいこうじゃねぇかああああああ

【GM】
幽鬼は再び立ち上がると、足から茶色い体液を撒き散らしながら玲へと突進しようとする。しかし、体が自由に動かない様子で再び転倒する。

【レイ】
声が返ってきた。魂が込もってやがる。
「よォ、物の怪」
その場所から、微動だにせず、煙草に火を付けた。
「そんな生まれたての赤ん坊みてぇな足取りじゃァ、ワシらには届かんぞ」
半身を大野に向け、目配せした。

【GM】
マモルの手番。

【マモル】
目配せに応える。
「そうだな、これ以上の狼藉は見過ごせん。これで終わりだ」

〈沈思黙考〉
目標値80/コスト:6/タイミング:キャスト直前/効果:自身の次の行使判定の目標値を90に変更する。/クリティカル:目標値は99となる。/ファンブル:目標値は30となる。
〈純然たる白の衝撃〉
目標値:50/コスト:7/タイミング:キャスト/効果:8D8+5点のダメージを与える。/クリティカル:ダメージ軽減不可。/ファンブル:障壁を2D10点失う。

【GM】
沈思黙考から判定どうぞ!

【マモル】
1D100<=80 > 85 > 失敗

【カナエ】
支援~

【GM】
承認! 再判定どうぞ!

【マモル】
1D100<=80 > 61 > 成功

【GM】
白の衝撃を目標値95でどうぞ!

【マモル】
1D100<=95 > 34 > 成功

【GM】
成功! ダメージに+2D10してどうぞ!

【PC1マモル】
8D8+2D10 > 30[4,1,5,4,4,3,5,4]+6[1,5] > 36

【カナエ】
気持ちいいダメージ!!

【マモル】
倒れ込んだバケモノに駆け寄り、その際に小太刀を手の内で逆手に持ち替え、バケモノを足蹴に高く飛び……
「これで……仕舞いだ!」
自らの体重と重力による加速を利用し、バケモノの土手っ腹に刃を突き刺し落下の勢いに任せて引き裂いていく。

【GM】
幽鬼は濁った断末魔を上げると、どろどろとした液体へと変わり、徐々に消えていった。
戦闘終了です。
周囲の人々は怪物がいたことにも、戦いがあったことにも気付いていない。

【カナエ】
「…………あ、終わっ……た…?」
緊張の糸が切れてしまったらしい。腰が抜けてへたりと、その場に座り込む。

【マモル】
「……そうだな、終わったよ」
小太刀を一度振るい、刀身に付着したバケモノの血肉を振るい落とす。
「……だから言ったろ? あの時みたいな事にはしないって、な」
ほんの少しだけ笑みを見せる。

【カナエ】
「は、はいぃ~~~~~」
ぼろぼろと、涙がこぼれる。
恐怖のそれではない、逃避のそれではない。安堵の、喜びの涙。

【マモル】
「っと、おいおい……泣くなって、な? せっかく皆無事だったんだからよ……って、梓さんよぉ、見てないで助けてくれないか!?」

【レイ】
「ワシ……あぁ、ゲフンゲフン、あたしが思うに、口下手な後輩の成長を見守るのも、先達の役目って訳だ」
流石に疲れたのか、その場でドカッと座って、笑っている。

【マモル】
「……そうですか、解りましたよ。とは言え、どうしたものか……」

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