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基準がつかめない

独学の大変さのひとつはその基準がつかめないことだと思う。

この点、予備校などが講座を提供している資格取得講座などは、今思えば非常にやりやすかったと言える。毎回ミニテストなどがあり、9割取れていることを目安に学習してくださいと言われたり、本試験前に演習回が何度もあって、理解不足の分野がわかったり、本試験前の模擬試験で自分の位置を知ることができたりといったことがあるからだ。

しかし今回受けた「統計検定の準1級」は、範囲が広大でめちゃくちゃ細かいテキストが1冊あるきりで、コンピュータ式の本試験で何が出るかは口外禁止となっているため、何に向けて努力すればいいかが全くわからない。宙を掻きながら到達すべき点を手探りで探し当てるような、ある意味感覚に陥ってしまう。

プログラミングであれば動けば良いし、資料であれば上司がOKすればいいわけだから、ある意味基準ははっきりしている。ところが統計検定の場合、統計の知識が実際の現場でどのように活かされているかもそれほどわかっていないなかで(むしろだからこそ)知識習得を目指して頑張っているわけだから、ゴールから逆算して基準を割り出すということもできにくいわけだ。

かといって、一足飛びに過去問に取り組んでも、問題文の言わんとしていることがまず全くわからないから、手も足も出にくい。八方塞がりとはこのことで、どこから手をつけていいのかすらわからない中でのスタートだったから、自分も今まで色々と勉強をしてきたけれども、今までにないような感覚を味わうことになってしまった。

(明日へ続く)

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