そしてタスキはつながれた
民主主義映画だと思った。
と言っても、『スオミの話をしよう』公開間近の三谷幸喜監督の前作『記憶にございません!』ではない。忘却で誤魔化して全く責任を取ろうとしない総理が、民主主義の原則をインストールされて人が変わったように動き出す様子、その変わりっぷりに中盤小躍りする小池栄子の浮かれっぷりなどは圧巻だったが、今回はその話ではない。
これは東宝がこの夏肝煎りで公開したと思われる、映画『もしも徳川家康が総理大臣になったら』のことである。コロナ禍で大混乱の日本に歴史上の人物がA