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【素人予想】宝塚記念・GI

 JRAGIのたびにpixivに競馬予想を投稿している者です。pixivのキャプションに書ききれなくなるとNote送りになるのですが、今回が通算4回目のNote送りとなりました。

 今年もあなたの、そして私の夢が走ります。宝塚記念は私が一番好きなJRAGIです。良く言えばユニバーサル、悪く言えば中途半端な距離設定も好きですし、春先には「この馬が出て、あの馬が出て…あ~楽しみだなあ」ってなるのにいざレースの時期になるとなんとも言えないメンバーになっちゃってるところも好きです。あとはポケットスタートのコースが好きというのもあります。今の阪神は外回りコースができたのでポケットスタートではないんですけどね。…あまりうまく魅力を伝えられていないような気がしてならないのですが、私はとにかく宝塚記念が好きなんです。以下はpixivのリンクです。

レースプレビュー

 阪神競馬場の改修に伴い、今年の宝塚記念は京都開催。京都記念や京都新聞杯、エリザベス女王杯と同じコースで行われることになります。阪神芝2200mは内回りコースですが、京都芝2200mは外回りコース。直線に坂がある阪神内回りと、3コーナーに坂がある京都外回りでは求められる適性もまるで変わってきます。ここが今年の宝塚記念を予想する上で重要なポイントとなるのは言うまでもありません。

 宝塚記念は夏競馬の直前に行われます。というか函館開催がもう始まっているので実質夏競馬です。春の間に使い込まれた馬場が歴戦の中長距離馬を待ち受けます。つまり外枠有利の傾向が強いレースであり、現に2011~2020年に行われた10回の宝塚記念のうち、7回で8枠の馬が勝っています。日本ダービーの1枠有利以上に顕著な傾向と言えるかもしれません。

 ちなみに、なぜ2011~2020年で区切ったかと言うと、21年~22年がちょっと例外的だからです。21年はインベタで逃げた1枠1番のユニコーンライオンが2着に入り、22年は破滅的な逃げについて行った3枠6番タイトルホルダーが止まらずレコード勝ち、ハイペースだったのに多くの差し馬が逃げたパンサラッサを差せずに終わっています。これは京都競馬場の大改修に伴う変則日程でかなりの高速馬場が出現したことが大きいです。

 今春の京都開催は阪神改修に伴い、相当なロングラン開催となりました。最近の馬場造園課が優秀なのは周知の通りですが、日曜は雨予報。土曜の最終レースあたりには霧雨が降っていました。宝塚の発走時刻には馬場の内側は相当荒れていると考えた方がいいかもしれませんね。

展開予想

【1】誰が逃げるの?

 GI馬4頭のうち、昨年の有馬記念に出走していたのがドウデュース、ジャスティンパレス、ソールオリエンスの3頭。有馬では3頭ともゲートの出が悪く、後方からの競馬となりました。ただのゲート難であるジャスティンパレスがたまたま好スタートを切って先行できれば話は変わりますが、いかんせんここ最近ずっとゲートが怪しいので結局後ろになるのではないでしょうか。ドウデュースをマークしたいという考えもあるでしょうし。

 となると、有力馬は後方に固まり、前への意識はかなり薄くなる→その結果放置された逃げ先行馬が穴を開ける…なんて可能性もあるわけです。「逃げ馬不在」のメンバー構成ではありますが、「差し馬多彩」でもある今年の宝塚記念において「誰が逃げるか」は注目ポイントの1つです。

 逃げ候補の1頭目はGI馬のベラジオオペラ。前走大阪杯ではスタート直後から押しまくって先団に取り付き、見事GI初制覇を飾りました。この馬には距離不安もありますし、先手を取れればスローに落とすでしょう。ただこの場合、スローに落としたところで後続の距離不安のない馬たちがプレッシャーを掛けてくる可能性があり、ベラジオオペラには相当苦しい展開になる可能性もあります。大阪杯は2000なので乗り切れましたが、京都記念ではプラダリアを差そうとして最後甘くなっちゃってますので、2200での積極策は得策ではないと思います。

 逃げ候補の2頭目はここ最近先行して粘り込む競馬で結果を出しているプラダリア。プラダリアは昨年の有馬で2番手スターズオンアースの直後につけていましたが、スターズオンアースが逃げるタイトルホルダーを遊ばせたことで2番手以下が決め手勝負となってしまい、プラダリアには全く展開が向きませんでした。切れ味を問われると厳しいプラダリアについては、逃げなくとも前で立ち回ることはほぼ確定していますが、ベラジオオペラを行かせてスローにされるくらいなら自分から行ってミドルペースを作った方がいいように思えます。

 逃げ候補の3頭目は願望込みでディープボンド。なぜボンドはGIを勝てないのか。それはGI馬の多くが持っている「最後の決め脚」がないからです。ただ、そんなものがなくても勝てる方法はあります。大逃げです。スタミナをもって早めにレースを決めちゃえばいいんです。実際タイトルホルダーとパンサラッサはそれでGI馬になりました。昨年までこの2頭とかち合うことが多かったボンドにとって、今年の宝塚は大逃げの大チャンスだと思います。最大の難点は、スブいので中距離で逃げるにはテンでかなり押し込む必要があることですね。

【2】道中

 万が一ディープボンドが大逃げを打てたとして、先行集団の意識は後方にいる有力馬たちに向いているでしょうから、どのみち2番手以下はスロー~ミドルになると思われます。ディープボンドが58秒台で1000mを通過したらだいぶアツいと思いますが、まあプラダリアあたりが先手を取って1000m通過は60秒台半ばくらいになりそうです。

 ドウデュースは2500mの有馬を3角から捲って勝っており、2200mの宝塚においてはもはや距離の心配はないはずです。早めに動いて目標にされる危険はありますが、能力ならメンバー内最上位でしょうし、何より豊さんがドウデュースに対して持っている自信が結構確固たるものであることから、展開が落ち着いて後方待機し続けるのが危険になってくれば自ら動くでしょう。というかそうなった方が面白いのでそうなって欲しいです。馬場も悪くなりそうなことを考えると、ドウデュースの動き次第では苛烈な消耗戦となる可能性もあります。

 何にせよメンバー構成を見る限り、実績のあるドウデュースとジャスティンパレスが極端なスローを嫌うタイプである以上、「本職逃げ馬がいないため序盤は膠着状態になるが、途中から急にレースが動いて『前で粘り込める馬』か『消耗戦に強い馬』が最終的に生き残る」のではないかと考えています。イメージとして近いのは、1000m通過62秒台のスローペースから残り1000mのロンスパ勝負となった今年の日本ダービーかもしれません。

有力馬短評

[04][04]ドウデュース

 ファン投票堂々の1位。現在の日本競馬を引っ張る存在と言ってもいいでしょう。日本ダービーと有馬記念という日本国民の注目度が高い大レースを両取りしているという点において歴史上でも結構貴重な馬です。

 ドウデュースの最大の強みはその個性的な勝ち鞍が何よりも物語っています。それぞれ求められる適性がまるで違うダービーと有馬を両方制するには、「GI馬になるための能力」だけでは全然足りないレベルでの高い能力が必要です。過去に両方制した馬は9頭いますが、内6頭が顕彰馬というのはその現れと言えるでしょう。

 私はドウデュースが有馬記念を捲って勝った際に「ドウデュースってこんな競馬できるの!?」と驚いたのですが、それと同時に「この馬の『得意なコース条件』など考えるだけ無駄」という結論に至りました。そもそも有馬記念の予想Noteで「阪神芝2200の重賞を勝てるダービー馬は相当強い」的なことを書いていたことを完全に忘れていました。中山で有馬記念を勝っていることから阪神開催の方が向いているのかもしれませんが、ダービーでイクイノックスを下した馬にそんなことを言うのはもはや失礼ですね。

 気になる点はポカの多さ。人気、能力ともに兼ね備えているものは超一流なのに、ちょいちょい凡走するのでオッズ妙味の観点からも結構狙いにくい馬です。今年の宝塚のメンバーレベルや豊さんがこれまで乗って積んできた経験値を考えると、馬券にも絡まないような着順に吹っ飛ぶことはないとは思いますが。

 余談ですが、私はダービーのウイニングランのドウデュースがあまりにもキラキラしていたのを見て、イクイノックスを一生かけて推すことを誓いました。彼は私をイクイノックス沼に突き落とした主犯なのです。

[02][02]ジャスティンパレス

 ドウデュースと同世代のGI馬。4歳以降の成長及び充実ぶりには目を見張るものがあります。昨年の春天を最後に勝利はありませんが、大崩れもなく走り続けています。有馬記念では自身の直前を走っていたドウデュースが3角からグングン捲り上げていったのに対し、こちらは仕掛けてもなかなか動けず、直線に向いてからやっと凄まじい末脚を見せるもタイトルホルダーを差し切れずに4着。この馬がタイトルホルダーを差してくれていれば、私のワイドと3連複は大的中でした。ドウデュースがジャスティンパレスの競馬をして、ジャスティンパレスがドウデュースの競馬をする予想だったんだけどなあ…。何にせよ、有馬記念では機動力のなさを露呈することになりました。つまり、大箱の京都開催はこの馬にとってかなり有利になると予想されます。

 この馬に関して気になるのはゲートでの駐立の悪さです。昨年の宝塚ではゲート内で立ち上がり、秋天と有馬でもスタートが悪く後方待機となりました。超ハイペースになった秋天は結果的にそれが功を奏した形になりましたが、有馬では小回り適性の問題もあり仇となりました。実績からもスタミナに担保があるのは明白であり、スローになるくらいなら本当は前で攻めた競馬をしたい馬。ドバイSCでもスローペースに苦しんで実力を発揮できなかったように見受けられ、やはりここはスタートを決めて先行~中団くらいで競馬したいところです。ドウデュースにも言えることですが、この馬も「強さの割にギャンブル性が高くちょっと信頼しにくい」きらいのある馬です。

[03][03]ベラジオオペラ

 今春のJRA古馬GIにおける日本調教馬の世代別連対数を見ると、5歳が6(1勝、2着5回)で6歳が4(3勝、2着1回)なのですが、4歳は1(1勝)とあまり振るっていません。勝利数だけで言えば5歳世代と同数なんですけどね。その1勝がほかならぬベラジオオペラです。同世代が苦しむ中、4歳を迎えて充実期を迎えている印象です。

 この馬はどちらかというと持続力タイプ。大阪杯ではかなり強気に前を攻めて番手で粘り込んで勝ち切りました。小回りの2000であればこの馬は日本屈指の実力の持ち主であり、香港カップで面白そうな存在です。

 展開予想でも触れましたが、この馬に2200はちょっと長い。若い馬、具体的に言えばダービーくらいまでならちょっと距離に不安があってもなんとかなるのですが、古馬になると各馬ごとに距離適性の特化が進んでいきます。この馬にはダービーでタイム差なしの4着という実績はありますが、上述に加え去年のダービーが中盤でかなりペースが緩んで距離適性がない馬でもなんとかなったという事情もあるので、この実績をあまり額面通りに受け取るべきではないでしょう。

 逃げるにしても、距離不安がある以上、スローに落とさなければ勝ち目はないんですが、あまりにもペースを落としすぎるとドウデュースがスローを嫌って途中から進出して、その後ろでマークしていた馬たちもなだれ込んできそうなので、あまり有用な作戦ではない気がするんですよね。個人的には京都記念のような競馬をイメージしています。

[07][10]ローシャムパーク

 函館記念では大外を捲って完勝、勢いそのままに乗り込んだオールカマーではタイトルホルダーやジェラルディーナを完封してみせました。香港遠征で一頓挫あったものの、春初戦の大阪杯では「スローで馬群が固まったら詰む」と踏んでいた自分をあざ笑うかのように道中から捲りを仕掛け、ベラジオオペラとタイム差なしの2着…。宝塚で狙うつもりだったんだけどなあ…。

 今年の大阪杯上位3頭が全員宝塚に出走しているのですが、3頭の中で2200の適性が最も高いのは間違いなくこの馬だと思われ、ベラジオオペラとのオッズ妙味という観点でもそそられる1頭です。洋芝で稍重だった函館記念を見ても道悪への適性は高そうで、外枠からスッと先行できれば非常に面白そうです。確かあの時の3着がブローザホーンだったんですよね。

 この馬の曽祖母のエアグルーヴは98年の宝塚記念でサイレンススズカの3着、祖母の姉にあたるアドマイヤグルーヴは05年宝塚記念でスイープトウショウの8着、母のいとこにあたるドゥラメンテは16年宝塚記念でマリアライトの2着、祖母の弟にあたるフォゲッタブルとルーラーシップはそれぞれ2度宝塚記念に出走して10着15着と5着2着…この一族にとって宝塚記念は悲願のようなものとなっています。まあドゥラメンテ産駒のタイトルホルダーが勝ってるんですがそれはそれということで。

[08][12]ブローザホーン

 pixivに投稿した春天の予想にも書いたのですが、私がこの馬に度肝を抜かれたのは昨年の札幌日経OPのことでした。道中から行きたがって消耗しているように見えたのに、いざゴーサインが出されるとそのまま突っ走ってぶっちぎってしまいました。私はこのバカみたいなレースに父エピファネイアの姿を思い起こしました。ウシュバテソーロの高速コーナリングやヴェラアズールの一瞬の切れ味でそれぞれの父の面影を見たときのようなほっこりとした感情を覚えたのです。このレース以来、エピファネイアの正統後継者はこの馬だと思うようになりました。とにもかくにも消耗戦に強く、肉を切って骨を断つようなレースを好む馬です。

 小さな馬体に詰まってるのは燃えるような闘争心と無尽蔵のスタミナ。本当は阪神や中山でも面白そうなタイプなのですが、追走力に乏しいことから直線の比較的長い京都外回りで好成績を残してきました。ここに追走力が備われば有馬記念を3馬身差で勝てそうなんだけどな。

 重馬場適性に裏付けがあるのも魅力的。激しい雨に打ち付けられて外差しが効くような馬場になっていれば、大外から一気に飛んできて突き抜けるのではないかとすら思っています。あと、ドウデュースという存在を最大限に有効活用できそうなタイプだと思うんですよね。ドウデュースがロングスパートを仕掛けたら、その後ろからぴったりくっついて行くことができるはずです。

[06][09]ソールオリエンス

 外差しになったら非常に面白いもう1頭がこの馬。重馬場だった皐月賞では大外一気を決めましたが、その後はなんとも不完全燃焼なレースが続いています。なかなか末脚が決まらず、前走の大阪杯では早め進出を試してみましたが不発に終わり、結局末脚に徹するしかないということになってしまいました。馬が差し競馬を覚えてしまい、どうしても展開待ちの馬となってしまった印象です。

 逆に言えば展開さえ向けば強いと思うんですよね。スローになったら1円もいらないと思いますが、ディープボンドやジャスティンパレスにドウデュース、ブローザホーンと展開をかき回しかねない馬も相当数おり、激しいレースになる可能性もそれなりにあるのではないでしょうか。世代レベルが評価されず、GI実績がある割に舐められそうな状況であれば、展開が向く可能性に賭けてみる価値はあるのではないかと思います。

 イクイノックスの影響で「キタサンブラック産駒は晩成」みたいなイメージを持たれがちですが、キタサンブラック産駒は母似の子がやたら目立っており、むしろ成長するにつれ父の主張が強まったイクイノックスは例外的です。ソールオリエンスがこの先どういう成長曲線を描くかは私に馬体を見る目がないので正直まったく分からないですね。(昨年の有馬の予想では来年が楽しみとか言ってたんですけどね…。)

[05][07]プラダリア

 4勝の内訳は未勝利、青葉賞、京都大賞典、京都記念という京都巧者。4歳のうちに京都改修が終わって本当に良かったですね。京都大賞典ではボッケリーニとの激しい叩き合いを制し、京都記念ではベラジオオペラより1kg重い斤量を背負いながら、隊列的に有利な状況だったベラジオオペラを振り切りました。この馬は「いやもう差されるやん」という状況から粘り込んで勝ち切る戦法が得意で、直線に坂がない京都が得意な理由はそこにあると考えられます。そしてここに来て得意の京都中距離でGIが開催されるという激アツ大大大チャンス。こんなチャンスはもう二度とない。多分陣営のモチベーションは相当高いはずです。最高の状態で仕上げてくると思われます。

 阪神で行われた昨年の宝塚でも結構面白い競馬をしていて、スルーセブンシーズが馬場の真ん中から追い上げてくる前に内から伸びていたのはプラダリアでした。ちょっと強気すぎたか最後は止まってしまったのですが、直線に坂のない京都であれをして来たら非常に怖いです。

 人気馬に後方脚質の馬が多く、この馬が前で気持ちよく進んでいてもそこまで注意を向けられることはなさそうです。ベラジオオペラよりは距離が持つので、後方から捲ってくる馬が来ようが強気の競馬ができると思います。京都のグランプリを制するのはグランプリ男と京都巧者の最強タッグかもしれません。

[01][01]シュトルーヴェ

 ドゥレッツァが勝った3勝クラスの日本海Sで、ドゥレッツァに次ぐ人気に推されていたのがこの馬です。ここで7着に敗れた後、去勢され今年復帰。そこからはGII2連勝を含む3連勝でここまで駒を進めました。2つの玉を差し出したら3つの星が増えたわけです。プラスですね。私は毎年目黒記念を見終わるまで宝塚のファン投票をしないようにしているのですが、今年は久しぶりに目黒記念の勝ち馬が出てくれるということでわくわくしています。みんな投票するの早すぎなんだよ。シュトルーヴェほどの馬が87位ってどういうことだよ。

 中山2500の日経賞と東京2500の目黒記念という全く違う適性の問われる重賞を制したあたり、去勢の効果に加えて本格化も感じます。目黒記念では道中ドスローの流れを上がり3F32秒9の豪脚できっちり差し切っており、これぞ「着差以上の勝利」と言える競馬でした。今年に入って4戦目というちょいハードめなスケジュールは気になりますが、一気に頂点に駆け上がる馬というのはそういうのも超越した確変状態に入っていることがあるので要注意でしょう。

 スローになれば目黒記念よろしくメンバー随一の切れ味を発揮すればいいし、道中から忙しくなる展開になれば、日経賞よろしく末脚でごっつぁんすればいい。あとは道悪がどうかというところでしょうね。

[08][13]ルージュエヴァイユ

 昨年の夏からじわじわと力をつけて、今年の宝塚と同じコースで行われたエリザベス女王杯では2着に食い込みました。重賞こそ勝てていませんが、大阪杯でも3着に入って穴を開けるなど、能力ベースで言えば重賞級の水準は十分に備えていると言っても過言ではありません。

 好走した昨年のエリ女と今年の大阪杯を見ると、その要因はインベタからスルスルと脚を伸ばしてのものであり、正直今回大外枠を引いてしまったことはほぼ終戦と捉えています。馬番だけで言えば大阪杯と変わらないんですが、2200が若干長そうなこの馬にとってはかなり厳しい競馬を強いられることになりそうです。明らかにエリ女と大阪杯よりメンバーレベルが上がっちゃってるのもありますしね。

 川田さんがこの難しい条件でどう乗るかは見物ではありますけどね。案外外枠の方が強引に前付けできることもあるので(cf.サニーブライアン)、序盤にあまり消耗することなく内ラチ沿いの番手を取れればワンチャンってところでしょう。

[04][05]ディープボンド

 個人的に「逃げて欲しい」と思っている馬です。それも大逃げ。上述しましたがディープボンドみたいな最後の決め脚がない馬がGIを勝つには大逃げしてセーフティリードを取るしかないです。昨年までは自分よりも行き脚が速いタイトルホルダーやパンサラッサ、そして逃げ先行馬をロンスパですり潰しちゃうイクイノックスといった厄介な存在が多数いましたが、今年の宝塚にはそういう馬はおらず千載一遇のチャンスと言えます。

 まあ7歳にもなればそりゃ衰えます。得意の長距離である阪神大賞典でもなかなか厳しい戦いを強いられています。加齢に伴い前進気勢も減衰しつつあり、本職の逃げ馬が不在とはいえ中距離で逃げを打てるかと言うと怪しいところではあります。ただ、幸さんが初めて乗った前走では先行策を打って3着に入ってみせました。「幸さんならなんとか前につけられるのでは…?」という淡い期待があるのも確かです。

何気に4歳時のフォワ賞では逃げ切り勝ちしているんですよね。馬場が悪くなることに関して懸念はまったくないので、ここは強気に攻めてみて欲しいです。というかディープボンドがこの期に及んで着拾いなんか絶対しないと思うんですよ。いつも強気に1着だけを狙いに行くからこそ、常にひたむきだからこそ、これだけ多くのファンがついているのだと思います。

最終結論

◎ブローザホーン(馬場適性、ドウデュースマーク)
○ドウデュース(コース不問、能力上位)
▲ジャスティンパレス(京都適性)
△プラダリア(京都適性)
☆ソールオリエンス(前潰れチャンス)
☆ローシャムパーク(2200向き、重もこなせるはず)
☆シュトルーヴェ(実績の割にオッズつく)
☆☆ディープボンド(複勝だけでも抑えたい)
単勝[12]
複勝[05]
3連複フォーメーション(9点)
[04]-[02][12]-[01][02][07][09][10][12]


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