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プラグイン形式について(11/4追記)

現在使われている代表的なプラグイン形式には、VST、AU、AAXの3つがあります。今回はそれらについて少し説明したいと思います。

VST - Virtual Studio Technology

1996年にSteinberg社が開発したプラグイン形式です。ほぼ全てのDAWやNLEが対応している正に業界標準と言える存在ですが、現在はVST2(1999年発表)とVST3(2008年発表)が共存しているというちょっと不思議な状況が続いています。

現行バージョン
VST2.4 = 2006年に出た64bit対応アップデート
VST3.6.7 = 2017年3月に出たLinux対応アップデート

両方インストールしているとユーザーさんによってはプラグインの動作が重くなる事があります。もし64bit対応のコンピュータをお使いであれば、VST「3」だけをインストールするようにしてください。ポータルから製品をインストールする際に「カスタムインストール」を選んで先に進むと、インストールするプラグイン形式の選択肢が出てきます。

追記 1:  ポータルの設定から「CUSTOM」を選択しておけば、インストールする度にカスタムインストールが選択されるようになります。

追記2: VST3についての詳細は、Steinbergさんの

ファイルパス
PC = C:\ Program Files\Common Files\VST3
PC = C:\Program Files (x86)\Common Files\VST3
macOS = Library/Audio/Plug-ins/VST3
macOS = Users/username/Library/Audio/Plug-ins/VST3

プラグインファイルのエクステンションは「.vst3」です。

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AU - Audio Units

Logicユーザーにはお馴染みのmacOSとiOSのために開発されたプラグイン形式です。Logic以外でも、Ableton Live、Digital Performer、Reaperで使用することが出来ます。

ファイルパス
macOS = /Library/Audio/Plug-Ins/Components

プラグインのエクステンションは「.AU」です。

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AAX - Avid Audio Extension

Pro Toolsをお使いの方々はよく御存知のプラグイン形式ですね。実は「AAX Native」と「AAX DSP」という2つのフォーマットがあり、後者はAvid HDXハードウェア必須という部分が相違点です。

Pro Tools初期はTDM(Time Division Multiplexing)という形式を使用していました。それに続いてRTAS(Real Time AudioSuite)が出ましたが、Pro Tools 11以降は全てAAXのみ対応しています。

ファイルパス
PC = C:\Program Files\Common Files\Avid\Audio\Plug-ins
macOS = /Library/Application Support/Avid/Audio/Plug-ins

プラグインのエクステンションは「.aax」です。

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おわりに

上記のリストには含めませんでしたが、Melodyneで有名なCelemony社とStudio OneのPreSonusが共同開発したARA(Audio Random Access)という、プラグイン形式がより多くの情報をDAWに送れる様にしてくれるエクステンションも存在します。

テクノロジーの進歩は止まりません。ARAみたいに既存の形式を改善・向上するエクステンション、そしてもっと凄くて新しいプラグイン形式も出てくるかもしれませんね。

By @iZotopeJapan

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