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母の家を片付ける その11 片付けの鉄則ベスト3を破ってピンチに陥る

前回は、便利屋さんに家具の移動をお願いしたところまで。移動できないものがあったりと、想定外のこともあったけど、とりあえず大きな課題のひとつが終了。。。。。。

と思ったが、甘かった。

片付け娘、実家の片付けにおける鉄則を破ったおかげでいろいろピンチ! というわけで、年末に学んだ実家片付けの鉄則ベスト3。

鉄則1 予定を詰め込んではいけない

いろいろ調整しているうち、なんだか立て込んでしまった年末。

結局、
28日 ・食器を引き渡すために食器棚を全部片付ける
29日 ・食器を梱包する、布団と食器の搬出を手伝う
    ・翌日の家具搬出に向け、搬出経路を片付けて移動荷物をまとめる
30日 ・便利屋さんの家具移動を手伝う、のち、粗大ごみ等をまとめる
    ・移動した家具で1階に寝室をしつらえる
    ・1階の押し入れをクロゼットに改造するためにホームセンターに
     買い物に行って、ハンガースタンドや足りない道具類を買う
    ・買ってきたスタンド等を組み立てて、衣類をすべて1階に移動
    ・貼り終わった襖、障子類をセッティング
    ・照明機器の取替
    ・テレビの移動、アンテナの再設置
    ・外に出した粗大ゴミを雨に濡れないように整理、移動
    ・そうじ

あああ、もう書いているだけで気が遠くなってきた。特に30日。これ、一日でやったおれ偉い。偉すぎる。

泣きっ面に蜂だったのが、もうほぼ1階の押入れの整理が終わったと思ったところで。襖を入れたら、収納ケースの扉が襖に当たって引き出せない!!!! という想定外の事態になったこと。
急遽別のところに使うはずだった収納家具を2階からおろして、中身をすべて入れ替える。とほほほほ。

29,29と想定外の予定が入って作業が増え、30日は必要以上に予定を詰めすぎ。


でね。

こういう感じで働きすぎた結果、何が起きたかというと。


疲労により、いろんなことがもう、朦朧と面倒くさくなって。。。。。鉄則2に続く内容となっていくわけです。

鉄則1として学んだのは、片付けはゆとりをもってゆっくりとやること。これ、状況的には難しい人がほとんどだと思うけど。
でも詰め込んで疲れると、いろいろアカンことになる。しくしく。疲れた。

鉄則2 勝手に捨ててはいけない

というわけで、11時30分から19時まで、肉体労働と頭脳労働、さらにはあれこれ右往左往する母のメンタルのフォローに至るまで、働きに働き続けた私は、夕方ごろにもう「やってられん、なんとでもなれ」状態に。

これまで、捨てる作業では「決して物を勝手に捨てない」「必ず確認をしてから、目の前でごみ袋に入れる」ことを頑なに守ってきたのですが

もうー

やってられんー!

という気持ちになって、家具を運び終わった寝室でいくつかのものを勝手にごみ袋に入れました。

なんかね、無性に腹立たしくなったのね。

なんでこんなもん後生大事に持ってる?
壊れてるじゃん
いらんよね
ってか物多すぎ!


でもね、こうしてやけくそになって捨てたの、ほんのささやかなものなんです。聞けば絶対「いる」という。いらないのに。へん、捨ててやる!

そんな意趣返しみたいな気分だった。
たった3,4個の「聞かずに捨てたもの」。
その後どうなったと思います?


その夜、夜中の2時半。ラインが鳴りました。

「パパの使っていた小さい電気アンカ知りませんか。どこをどう探してもありません」
「寝室にあった目覚まし時計がありません。ずっと探しています」

………

目覚まし時計はプラスチックのおもちゃで、電池が切れていて動かなかったもの。アンカはクロゼットの荷物の下に押し込まれていたもの。どう見てもゴミ。

それでも、夜中の2時半までずっと探し続けていたのか。


悲しくて、ちょっと恐ろしくて、ブルッとしました。
そして、むちゃくちゃ、反省しました。

それまで誠意を持って「勝手に捨てない」を守ってきたんですよ。
なのに捨て鉢になってゴミ袋に突っ込んだたった2つの物のために、これまでの努力が水の泡。「勝手に捨てられてしまう」という恐怖感を持たれてしまったら、信頼が崩れてしまう。

がっくし。

というわけで、もう年内は行かないと決めていた実家に、翌日また馳せ参じることに。手間を省きたくて捨てたことが、結局手間を増やしてしまった。
やはり、捨てるときはちゃんと聞いてから。

これ大事だ。しくしく。

鉄則3 疲れ果てるまで、やってはいけない

というわけで、この鉄則3が一番の反省点。

○日までに終わらせてやる!
と目標定めてやってきたけれど、誰かの家を、それも高齢になった人と一緒に片付けるのは、かなりのスローペースでやっていかないとだめなんだなあー。

私の予定も都合もあるから、時間は無限大にはない。
それもあって短期集中でガーッと行きたかったけど、年末の3日、連続でかなりハードな作業を入れてしまったのは、ちょっと失敗だったなーと改めて。

体力も

気力も

判断力も

かなり限界値。
しかもゴミの収集も休みとなり、整理が大変。


のんびりと、あまり期待値を上げずに、スローペースでやっていくのが、精神衛生上もよいと学びましたです、はい。

ま、理想なだけで

そんなのんびりしてらんないから無理なんだけど。


改めて、年老いた親と家を片付けるってことのエネルギー消費の甚大さを知る。

というわけで、31日。
母のもとに駆けつけて、ゴミ袋からご指定の2点を引っ張り出す。

以下のことを伝えて謝りました。

・作業だけでなく、スケジューリングや交渉もたくさんあって、いっぱいいっぱいになっていた。予定外のことを詰め込みすぎたと反省している
・作業もしんどくて、ヘトヘトになってしまった。それは私だけではなく、見ているママもとても疲れたと思う。ごめんね。
・そういう中だったので、聞かずにゴミ袋に入れたものがある。でもわかって欲しいのは、聞かずに捨てたのはこれが始めてだってこと。他のものは絶対に、聞かずには捨てていないから。
・これからの信頼関係に関わるから、それだけはわかって欲しい。はい、これが聞かれていた2つの物。お返ししますね。


こわれたおもちゃみたいな時計を、うれしそうに受け取る母を見ながら、ものと人との関係について改めて思いを馳せてしまった大晦日。

2020年の片付け狂騒曲はここでおしまい。
物置と化していた和室は、立派な寝室になった。。。。。ところで年が明ける。

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しかし物事はそう簡単にはいかなかった。
年明けにはさらなる波乱が待ち受けていたのじゃった。

つづく



    

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