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保温鍋を上手に活用 11月−5

 前回に引き続き、予熱調理のお話です。
 根菜をゆでたり、煮物を作るときも余熱調理を積極的に取り入れることで、余計な光熱費を大幅に節約することができます。煮物は特に、温度が下がっていく時に味がしみると言われています。
 肉じゃがや筑前煮などは、材料を炒めて味付けをし、最初に5〜10分加熱したところで火を止め、余熱を利用して火を通していくことで、煮崩れることを防ぐだけでなく、味もよくしみていくので一石二鳥ですね。

 こうした予熱調理にぴったりなのが、保温調理用の鍋や、鍋肌が二重構造になっている保温効果の高い鍋です。昼間家いない間でも、こうした鍋を使ってでかける前に材料を仕込んでから出かければ、不在の間に材料に火が通り、煮崩れることもないので帰宅後の調理がとても楽。
 味噌汁や煮物といった料理だけでなく、ポテトサラダのじゃがいもを茹でるだけとか、ゆで豚や鶏ハムを作るなど、シンプルな用途にも真価を発揮してくれるので、ひとつ持っていると、いろいろ使えてとても便利です。
 また、火がなくても加熱できるので、ガス台を鍋が占領することもなくなり、キッチンを広くつけるというメリットもあります。

 保温調理鍋は、真空保温調理鍋として売られている「シャトルシェフ」、ほかにも保温性の高いお鍋として二重構造になっている「はかせ鍋」、鍋の中から蒸気を抜いて低圧にすることで、火を止めたあとも加熱が続く「減圧鍋」、電子レンジにかけてから外鍋にセットすることで保温調理ができる、レンジ専用の保温調理容などもあります。
  自動で調理ができる電気式のスロークッカーや圧力鍋などもありますが、ここでは省エネの視点から、火にかけずに保温できるお鍋を紹介しました。いろいろ探して、活用してみてくださいね。

■ 季節のくらし仕事ー小さくてやさしい家事 秋 by izoomimomose

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