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食欲の秋、いのちを無駄なくいただく工夫 10月−5

秋は何を食べてもおいしい季節。つい沢山買ってしまいがちですが、日本ではまだ食べられる状態なのに廃棄されてしまう「食品ロス」がとても多いのです。今回は、無駄を出さない食材の買い方、保存の仕方についてお伝えします。

食品ロスの解決の第一歩は冷蔵庫整理から

 統計によると、日本では年間2,759万トンの食品廃棄物等が出されていますが、この中でまだ食べられるのに廃棄される食品、「食品ロス」は643万トンにのぼるとされています。しかも、その半数近くが家庭からの廃棄です。

 これは、世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた世界の食糧援助量(平成29年で年間約380万トン)の1.7倍とのこと。まだ食べられる食材を捨てるのは、いのちを無駄にしているのと同じこと。おいしく食べられていることに感謝しながら、家庭での小さな工夫で、食品ロスを減らしましょう。

 冷蔵庫が整理されていないと、奥の方に入った食品が見落とされてしまいます。冷蔵庫はひと目で全体が見渡せるよう、コの字型で中央部にスペースを作る形での収納を心がけましょう。
 密閉容器は透明なものを選び、中に何が入っているかひと目でわかる工夫を。細かい食材は100円ショップなどで売られているトレーに乗せておくと、引き出して奥まで確認できます。

 冷蔵庫はたくさん詰め込むと消費電力もかさみます。コの字型で全体の7割程度の収納を心がけると、節電にもなって一挙両得です。
 一方で、冷凍庫はしっかり詰めておくほうが、庫内の温度が安定して節電に。場所により収納方法を変えて、しっかり節電しましょう。

 一時期流行った扉の中につけるビニール製のカーテンは、ドアポケットへの冷気の対流を妨げて冷蔵効果を落としてしまいます。今の冷蔵庫は冷気が外に逃げない工夫がされていますので、余計なものはつけないようにしましょうね。

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