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ARTS

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私の好きな作品やアーティスト、美術館やギャラリーについて綴っていきます。
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小さなアート展「Small Artwork Show Vol.4」

長野市松代町にある 「松真館」というギャラリーにて、 小さなアート展「Small Artwork Show Vol.4」が 開催されています。 今回で4回目となるこのグループ展に 私もアーティストとして参加しています。 これまで私は、 グラフィックデザイナーとして お客様にデザインをご提案する という立場をずっとしてきましたが、 アーティストとして、 自分を表現したいという想いは常にありました。 その気持ちをずっと持ちつつも、 忙しさで見送りにしてきました。 適応障害

Wayne Thiebaud(ウェイン・ティーボー)の魅力

1920年生まれのウェイン・ティーボーは アメリカ人のペンター/プリントメーカーです。 現在なんと99歳! ペストリーやキャンディ、コスメなど 整然と並べられた厚塗りの絵画が有名で 1960年代に一躍人気となりました。 女性が好きそうな絵画ですが、 ティーボーは男性アーティストです。 日常のものをポップにカラフルに、 強いライトとシャドーをつけ ハード・エッジスタイルで描く 独特の表現は機械的にも感じられます。 彼のペストリーが大好きな私は、 美大時代に授業で描いたチ

Jeff Koons(ジェフ・クーンズ)の魅力

私がアーティストの中で 一番初めに紹介すべき人でした。 ジェフ・クーンズは アメリカを代表する オークション市場で最も高価格で 取引される現代アーティストの一人。 私が専属デザイナーとして 沢山の貴重な体験をさせていただいた 感謝してもしきれない人。 作品をつくる他、 イメージコンサルタントを雇い、 自らが広告となりジェフクーンズという イメージを世間に浸透させていきました。 ジェフは若い頃から サルバドール・ダリを崇拝していて ニューヨークのセントレジスホテルに ダ

Yayoi Kusama(草間彌生)の魅力

長野県松本市生まれの 草間彌生さんは現在91歳。 水玉のモチーフで有名な 絵画や立体作品で 独特な世界観を発信し続ける 現役で活躍中のアーティストです。 日本人で知らない人はいないほど。 幼い頃から幻覚や幻聴などの オブセッション(強迫観念)に悩まされ、 それから逃れるために ひたすら水玉の作品を作り続けました。 Polka Dot Diva「水玉の女王」と 世界から喝采を浴びるほど 水玉は彼女のシグニチャとなっています。 彼女は1957年に渡米し、 73年に帰国す

Alberto Giacometti(アルベルト・ジャコメッティ)の魅力

アルベルト・ジャコメッティ(1901-1966)は スイスで生まれ(家系はイタリア人) 主にフランスで活動したアーティストです。 針金のように細くて長い彫刻は 彼のシグニチャー的作品で 私も何度も美術館に 足を運んだくらい好きな作品です。 1920年代以降 写実的な彫刻から キュビスム、シュルレアリスムの 影響を受けて 作品を作り続けますが 1930年代になると、 シュルレアリストの グループから離脱し、 1950年代に この↑凹凸のない 細長い人物彫刻が 高く評価

Lee Bontecou(リー・ボンテクー)の魅力

私の好きなアーティストの一人に アメリカ人女性芸術家: Lee Bontecou(リー・ボンテクー)がいます。 1960年代 女性のアーティストでは珍しく、 ニューヨークアート界で パイオニア的存在となった方です。 私が彼女の作品を初めて見たのは MoMAでした。 彼女のスカルプチャーに 吸い込まれそうになったのを 覚えています。 吊るされた(Suspended) このスカルプチャー(Untitled 1980-98)に 私は一目惚れし、 しばらく目が釘付けでした。