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ボルジア家の子孫について

 ボルジア家はスペイン出身で、イタリアに根づき謀略の限りをつくして、資産のある司教や枢機卿に対して罪をかぶせて処刑し、財産を奪って富を増やした・・・とされる悪名高い一族です。
特に教皇アレクサンデル6世と息子のチェーザレは悪のコンビとか言われてますね。
「チェーザレ・ボルジア」はマキャベリが「君主論」で理想の君主として挙げています。

 そんなボルジア家の子孫は今現在いるのでしょうか。
結論から言って、います。

 「ボルジア・デ・ミラ家」「ボルジア=ランソル家」「ボルジア・マトッツィ家」がボルジア家の女系の子孫の家にあたるそうです。
他にボルジア家没落後も生き残った「ホフレ・ボルジア」という人物の子孫が「スクイッラーチェ侯家」として残っているそうです。

 あと、チェーザレの弟の「フアン・ボルジア」という人物の孫の「フランシス・ボルハ」という人は、なんとイエズス会の総長になったそうです。
残念ながらフアンの子孫の「ガンディア公家」は1748年に断絶してしまったそうです。

 あと、アレクサンデル6世の娘の「ルクレツィア」は婚家にも頼りにされてしっかり家を守ったそうです。

 ボルジア家は後に悪の権化のごとくいわれましたが、それはアレクサンデル6世の後のユリウス2世が悪評を広めたせい、だそうです。
アレクサンデル6世は縁故主義を用いた当時の典型的な教皇で、ボルジア家の行ったことは当時のイタリアとしては突出した悪事ではなかったとか。
充分悪いことしてるような気がしますが・・・。
チェーザレは日本でいうところの織田信長みたいなものかな。

 毒で気に入らないやつを殺して財産奪ったとか、ルクレツィアとチェーザレの近親相姦の話とかも作り話なのでは、と言われているそうです。
ボルジア家は、最近は再評価もされているそうですよ。

 イタリアに彗星のごとくあらわれて消えた一族でした。
 

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