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新年恒例・ジグソーパズル

最近はどこも12月31日まで営業し、(元旦こそ休むけれど)1月2日から開店なんてことになっていて、年末年始休みの暇つぶしに困ることはありませんが、ほんの10年ほど前はそんなお店ばかりでもなかったわけで。クリスマスに本やパズルを買い貯めておき、年末・年始に消化するようなことをしておりました。

ジグソーパズルはそうやって年に1回作ってます。

『プラハ旧市街広場』600ピース、ビバリー社

僕がジグソーパズルを組むときは、まずピースの形で区別しやすい四辺をつなげ、次に目立つ柄・特徴的な色合いの部分を組み上げていきます。多分、他の方もそう違いはありますまい。

上の写真はそういう戦術で組める部分を組み上げたもの。

残っているのは、空。白い雲と、青い空です。ここからは、総当たりに近くなります。
よく目を凝らし、ピース同士を並べて比べると、同じ雲でも輪郭線が明瞭に見える部分もあれば、ぼんやりと滲んで見える部分もある。同じ空でも、濃い青、紺に近い青もあれば、水色と呼ぶべき青もある。
ピースの形に注目すれば、細いもの・太いもの、少し傾いだものもある。
それでも、じっと目を凝らすより、総当たりの方がうまくいくんですよね。

総当たり式は機械的な作業になるけれど、着実にピースが埋まっていくのが良いです。
1つピースがはまり、残りピースが1つずつ減っていく。すると、徐々に総当たりの回数が減り、数回の試行でピースがはまるようになる。
残り60個が50個へ、50個が40個へ。
段々とペースが上がっていき、絵柄の完成が近付いてきます。

最善の、スマートな方法でなくてもいいから、1つずつ試して、隙間を埋めていく。たかがジグソーパズルですが、「何事もそういうこと、大事だよな」なんて思います。

わざわざ完成している写真を奇妙な形にバラバラにして、それを時間をかけて元の写真に戻す。「コスパ」だの「タイパ」だのの観点からすれば無駄も無駄、大変な無駄ですが、ジグソーパズルは楽しいです。

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