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弁当にまつわる、中学のときのおぼろげな記憶

最近、青春ラブコメ漫画を立て続けに読んでいたせいか、30年以上前の、記憶が呼び覚まされることがある。
以下はその一つで、実際のところ何が起きたのか後になっても分かっていないし、記憶自体も曖昧だ。
なので、「昨夜見た夢の話」を聞かされるぐらいの気持ちで読んでもらいたい。


中学1年か2年のときの、ある日の昼食時間。僕は弁当箱の入った風呂敷包を鞄から取り出し、机の上に置いて、生徒会か何かの用事で教室の外に出た。

数分後、用事を終えて教室の自分の席に戻ったら、風呂敷包は開けられ、弁当箱の蓋も開けられ、僕の箸がご飯に突っ込んであった。いくつかのおかずに、触れた跡があったように思う。

咄嗟に(あ、いたずらされたな)と思った。
(ゴミを振りかけたのか、唾をかけたのか…誰がやりやがった?)

クラスメートの男子がこっちを見て笑っている、というような、いたずらが行われたことを裏付ける出来事は無かった。けれど、とても嫌な気持ちになったことは覚えている。
(これ、いじめられたのか?俺が?)という、情けないような気持ちにもなった。

「これは食べられないな…」とかなんとか呟いて、箸をしまい、弁当箱に蓋をして風呂敷に包んだところで、近くの席の女の子が驚いたような顔をした、ような気がする。何か言われたかも知れないが、覚えていない。

皆が弁当を食べ終わり、昼食後の昼休みになったところで、クラスメートの女の子2人に「ごめんね」と言われた。

僕は腹は減ってるし、不愉快ないたずらをした奴がいることに腹は立ったし、(潔癖症的な理由で)食べ物を無駄にした自分も不愉快だったしで、不機嫌な顔をして「いいよ、別に」とかなんとか、曖昧な返事をしたように思う。

いや、(お前らのような低俗な連中とは話したくないわ)ぐらいの気持ちははっきりあった。もしかしたら、それが顔に出ていたかもなあ。

その日、ほとんど手付かずの弁当箱を持ち帰って、母親に渡したけど、何か会話をした記憶は無い。多分、手短に事情を話した程度。

その日以降は、似たことは起きなかったはず。多分、自分の性格から鑑みるに、席を外す時には鞄から弁当を出さないようになったんじゃ無いかな。

あのとき、いったい何があったんだろう?女の子2人は何を謝ったんだろう?


その後、僕はそれなりに充実した中学生活を送ったので、その意味では些細な出来事だったはず。けれど、時々思い出す。

今回思い出して、ちょっと考えてしまったのは、「クラスメートの女の子2人には、悪いことしちゃったな」ってこと。
多分あの子たちは何もしていない。誰かが僕の弁当をいじるのを見過ごした・止めなかったことを後悔して、謝ってくれたのだと思う。
そうだったとしたら、僕にはもうちょっと接しようがあったはずなんだよなあ。

以上、今となっては僕以外の誰も覚えていないであろう出来事でした。

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