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絵本「きりみ」


私は魚の博物画がとても好きなのですが、いろいろみていくとやはり魚類図譜は日本のモノがぶっちぎりで良いです。写真一枚目はヨーロッパのどっかの魚類図譜、二枚目は我が国が誇る最高の(と私が思ってる)大野麥風の図譜です。欧米のふるい魚類図譜は、獲った魚を陸に置いといて、それを描いてるモノが多いので、変色してたり、ヒレが破れてるのがあったりします。同時期の日本画のような魚類図譜は、泳いでいる姿を描いている。なかでも麥風の絵は鮮度が抜群に素晴らしい!一枚目と二枚目で、どっちのほうがおいしそうか。聞くだけ無駄でありましょう。
長嶋祐成さんという画家を知ったのは、たぶんツイッターだったんじゃなかったでしたか忘れましたですが、京都水族館の展示品やチケット、内装の魚の絵を手がけられた若いかたなのですが、私はこのかたは平成の麥風だと思ってます。以前根津で原画展をやってたのですが、その鮮度は麥風に匹敵する、というか、麥風の鮮度に加えて生命の力強さが伝わる迫力ある作品でありました。やはり、おいしそうなのです。帰りに寿司を買って帰りたくなる。
長嶋さんが絵本を出版されてるんです。「きりみ」という本です。切り身や蒲焼き、煮付けとして食われる魚たちの、生きてる姿を描いていく本なのですが、あの!鮮度の!魚が!料理されて!いる!のです。生きた姿もさることながら、料理の絵がまた!もうおいしそうなんですよ。


私はネット予約で購入して、直筆希望魚類をいれていただく特典で入手いたしました。希望魚類は、サンマにしていただいた。どうです!最高に良いでしょう!

魚の絵が好きな方は是非みてほしいです。いいですよ。

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