卒業から【24日】

働き始めて3日目。

かなり偏ったイメージだが、社会人というと朝は満員電車に揺られ、勤務後ボロボロになって帰宅し、SNSで少し愚痴る、みたいな像がある。

実際は、電車通勤はするがラッシュと縁がなく、新人ゆえ帰りが早い。まだ仕事らしい仕事もないので愚痴ることもなく、健康だ。すこぶる健康だ。なんだ、こんなに早く帰っていいのか社会人っていうのは。社会人(というか新人)っていいな!

コロナ禍で、やれテレワークだ、やれ在宅勤務だリモートだと騒がれているが、世の中自宅で出来る仕事ばかりでない。医療従事者、公務員、物流に関わる仕事などがパッと浮かぶ。あとは、分野によるのだろうが、研究職や開発職もそうではないか。

小職は、その研究開発界隈の端くれになった(小職って言いたいだけ)。

前者は喫緊というべき仕事だけれど、後者の研究開発職は今のためというよりは未来に向けてする仕事のイメージ。

コロナは大変な脅威だ。何はともあれ命あっての物種なので、要職以外は通勤や外出を控えて大人しくしていた方が良いのはそうだと思う。ただ、オンタイムでコロナ禍に波及する仕事ではないにしても、遠巻きに関わるような医薬品や医療機器の研究開発などは、縮小している場合なんだろうかとも思う。

研究開発に限らず、大学や研究機関もそうなのではないか。目先のことは当然大事だけれども、先行投資はしておかないと、なにか将来的にとても困ることになるのでは……

とここまで書いて、その内容が漠然とした不安であることに気付いて我ながらウケてしまった。


それにしても、ダイヤモンドプリンセス号の一件で騒いでいた頃からは想像できない影響の甚大さだ。大学も研究ストップを余儀なくされているらしいと聞くが、在校生はさぞやきもきするのではないか…。

コロナの影響で会議など余計な仕事がなくなった分、教授達は査読の仕事が増えるとか増えないとか言っていたが、定かではない。

ただ、査読される側はリバイスがあったときに、コロナの影響で実験ができない場合はそれを申告すれば期限を延ばしてくれたりするらしい。これは1週間くらい前に聞いた話なのでアレだけれども、いまどきコロナの影響がない地域なんて世界にあるのか?

戦争とも比喩される状況で、駅前のドトールコーヒーが18時で閉まるようになった以外は、あまり町に変わりはない。個人的にはまだ現実感に乏しい。



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