【鑑賞日記】ミュージカル桃太郎！を観に行った

鎌倉こどもミュージカル 第16回公演「ミュージカル桃太郎！」＠鎌倉芸術館

桃太郎という誰もが知っているストーリーをどのように新解釈しているのかが楽しみだったのですが、こどもたちが演じるミュージカルなので、そんなに突飛なものではなく明朗で健全なお話でした。安心かつ健全なみんな仲直り的な。

途中、人間じゃないから仲間外れ。とか、種族が違うから排除。などといった、人間の身勝手な部分が出てきていて、不穏な空気もあったはあったのですが…　スレた大人からすれば… まあ、ね。

自分がもし桃太郎の物語をアレンジするなら化けものでなぜ悪いのか、ならはいっそ魔王に、みたいな殺伐とした感じになるんだろうなあ。
あるいは、鬼は全然悪くなくて人間がすべての罪を鬼に着せてみたいな、やっぱり殺伐とした感じ。
うん、自分の性悪なところが出てるなあ。

ともかくこの劇はそんな陰キャの妄想みたいな話ではありませんでした。

こどもたちの舞台度胸はすごいなあと思いました。学芸会的なものなのかな、とあなどっていました。すみません。そりゃ劇団ですもんね、そりゃそうだ。

あと、いが坊ぐり坊の2人の鬼の子の演技がなんかめっちゃ可愛くて、場内あちこちでも歓声があがっていたのがほっこりしました。

とにかくストイーリー的にはそんなにツイストはなくストレートな展開だったのです。が、ツボをおさえた演出や演技のおかげで全体的にダレたところがなかったせいか、正味85分の舞台は思いのほか短い、あっという間だったなあと感じました。