作文が書けなかった悩み


気がついたら、2021年が終わって2022年になりしばらく更新していませんでした。今でこそ、こうして自分の考えを文章で表現していますが、場面緘黙症だった小学生の頃や中学3年生頃まで、私は自分の思いを自分の言葉で書いて表現することが非常に苦手でした。

普段、学校で一言も話せなかった場面緘黙症の頃、それから4年生頃から少しずつ小さい声で会話ができるようになってからも、上手く言葉が出て来ない、言葉そのものを知らないわけでは無いのに、言葉をどうつなげたら良いのか要領がつかめませんでした。普段から自分の言いたいことを言えないことは、それが話すことだけでなく文章を書くと言う手段になっても難しいのだと思います。(全ての場面緘黙症の経験者がそうだとは限りません)

特に漠然としている課題の、例えば『私の夢』とか、テーマが自由な弁論文など、何をどうすれば良いかが全く分からずに課題の提出期限が過ぎても白紙で提出することもありました。当然、国語の先生からは『これは受け取れない』と返されて悔しくて悲しくて、どうしたら良いか分からずに泣いていたことを思い出すと、今でも辛くなります。

そんな私が、少しずつ自分の言葉で文章で表現出来るようになっていったのは何故か、はっきりしたエピソードは思い出せませんが、最初は真似でも良いからテーマが決まった課題に対して自分の気持ちと言うより仕事の報告書みたいに事務的な文を書いてみる。そんなことをしていたように思います。

中学3年の時の夏休みの課題で、税金についての作文を書くことがありました。その際には昔教師をしていた祖父母に色々調べてもらったり教えてもらって、私はそれを元に報告書を書く要領で夏休み明けに作文を提出したところ、何故か賞を受賞したこともありました。自分自身を文章で表現するのが苦手のくせに、後味の悪い妙な気持ちでした。


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