受験資格なしから税理士試験2科目合格へ

ご覧いただきありがとうございます。
具体的にどう勉強したか、は後半になるので、そこを知りたい方はガンガン読み飛ばしてください。備忘録的に書いている内容になるので読みづらい点多々あると思います。
見出しは一言で内容をまとめたものになっているので、内容は興味のある項目だけ読んでいただければ時間節約になると思います。

1.簿記1級勉強のきっかけは「趣味」「暇つぶし」

2019.7に税務関係の部署に異動するまで、私は理系大学卒だったこともあって化学分析の部署にいた。
理系であろうが関係ない採用方法の弊社なので、最初の2年は全く関係ない部署に行ったこともあったが、あまりに合ってなさすぎて、転職願望は就職したてからまあまああった。
とはいえ、化学分析(3年間)は楽しかったので転職もせずずるずるしている間に異動。

税務関係の部署では知らないことだらけで一から教えてもらえたが、Excel自動化すれば簡単に終わる作業も多かったので、自動化していたら時間が余りまくっていた。
時計とにらめっこの日々…暇が嫌いな人間なので転職願望は高まっていた。(が、暇だから転職したいなどと周囲の人に漏らしていたら羨ましいとかなんやといろいろ言われていた。)
趣味の一つに「資格取得」があり、1年に1個何かしら取るという目標を達成したりしなかったりしていたけど、なんとなくこの部署に配属されたこともあって、暇だったし、大学時代に簿記2級とったときに全く苦ではなかったので簿記1級に手を出してみた。
(備忘録・当時取得していた資格:
日商キータッチ2000ゴールドホルダー
普通自動車免許(AT限定だったのになんとなく限定解除もわざわざ)
普通自動二輪免許
フィギュアスケートバッジテスト2級
秘書検定3級
日商簿記2級
英検準1級
TOEIC810点
危険物取扱者甲種免状
チーズソムリエ
食生活アドバイザー2級
ITパスポート)

余談だが、化学分析の部署にいたときになんとなく書店で簿記1級のすっきりわかるシリーズのテキスト(簿記2級(2冊)まで独学で愛用)を見た時、8冊という分量に全く手を出す気にもならなかった。資格取得が趣味でも約3か月勉強すれば取れるようなものしかとっていない。

が、簿記1級をやってみようと思った。
暇すぎたことと、「しょうもないじゃない資格もそろそろ取ってみたい、転職も見据えられるような」と考えてたこともあって特に躊躇いもなく手を出した。
このときは税理士試験は全く考えていなかったが、仕事で税理士さんとお会いする機会があり、初めて会った税理士さんの印象が、税理士ってこんなもんなの?これぐらいなら私でもなれるわ と思ってしまうほどのできなそうな税理士さんだったのも後々税理士試験を受けるきっかけとなる。

2.簿記1級独学開始

さて、簿記1級のきっかけはこうなので、予備校に通うなんて全く思っていなかった。
加えて、悪く言えばかなりだらだら勉強していた。
テキストをなぞって付属の問題解いて、という簿記2級の時と同じ勉強法をしていたが、、
テキストを終えて簿記1級の過去問を見た時唖然。まーったく!わからない!
このときにやっと「すっきりわかるシリーズ」では全く網羅されていないことに気づく。これが2020.3頃。
あと、2019.10に妊娠発覚していて、2020.6.17出産予定日なのに2020.6.14の試験を受けようとしていました。笑
学習計画的には過去問に手を出すタイミングまではよかったけど驚くほどできない。

3.簿記1級・全経簿記上級受験

結局コロナの影響で申し込む気満々だった6月試験は中止になり、子供は6.8に生まれ、11月の日商簿記1級に照準を合わせることにした。
初めての子育てももちろん手を抜かずだったが、「自力では受からない」と感じた私はクレアールの簿記1級解法マスター答練というパックだけ申し込んだ。
基本的には子供が寝ている間に勉強。

答練パックだったけどかなり自分の理解は穴だらけだったことがわかった。
わかったけど詰め切れず、11月試験は58点で不合格。
転職願望はもともとあったことや、なんやかんやと後付けではあるけどもっと貢献できる仕事がしたいという思いが高まってきて「税理士なれたらいいなあ」という気持ちもわいてきて、2月の全経簿記上級を受けることに決めた。
とはいえ理論も壊滅的だと自分で思っていたので、大原の「簿記1級・全経簿記上級 理論対策」本を購入。(したが、ほぼ使わなかった。^^;)
「簿記1級の対策しながら、全経簿記上級は過去問だけやっとけば大丈夫」というネットの意見だけを頼りに過去問を見たが、閉鎖残高とか全然知らん内容が出てきて大丈夫なのか…?と不安に…なったが、結局過去問しかやらなかった。
2月に向けて受講済ではあったが簿記1級答練パックをまた回し、やっと理解が深まってきた気もする~と思っていたら2月も簿記1級を特別開催するということで、2月はダブル受験することに。
やっぱりこれで大丈夫なのか?という気持ちは独学あるあるだが払拭できず受験。
当日の感触:どっちも落ちたな~

2021年度税理士試験の受験資格となれる最後の資格試験だったので、2021年税理士試験受験は断念。引き続き簿記1級の勉強。
と同時に、2回連続で落ちた(気がする)自分の勉強法は正しいのか?という疑問点は解消されなかったのでTwitterで簿記の無料相談している方と運よく巡り合わせ、相談した。
(余談:私は勉強はするけど、高校受験・大学受験・就職試験、全てにおいて良きアドバイザーが現れるまでぱっとしない結果しか出せないスタイルでした)
その方がめちゃくちゃ親身になってくれて具体的アドバイスかつ褒め方や尻のたたき方が上手だったのでなんとなくこの人(以下、師)のサポートでやれる気がすると思った。

引き続き2022年の税理士試験受験資格GETのために頑張る日々…と思っていたら朗報、4/20に結果が出て、全経簿記上級328点合格、簿記1級69点不合格。
先に簿記1級の結果見たので、1点で落ちて泣きそうなほど悔しかったけどそこから大逆転全経簿記勝利で舞い上がる。笑
と同時に、照準は8/17の税理士試験へ。

4.税理士試験へ照準転換・予備校選び

税理士試験って難関資格だし一般的に4か月で合格とか聞いたことない(ネットで探しまくったけど最高でも半年で2科目合格だったと思う)
そもそも税理士試験がどんな内容かも知らない。
元々がっつり金かけてやるつもりもなかったので、簿記論・財務諸表論までは独学で行く気だった。
とりあえず過去問(簿記論、財務諸表論とも)を取り寄せて簿記論をやってみるが、大問3問構成のうち2問解き終えたところで2時間のタイムリミット。
え、時間内にどうやって解くの?と本気で思う^^;

まずやったのは長期スケジュール。
私の場合育児がメインなので、2人子供ほしいとか何年に育休から復帰するとか
各税法の勉強時間を調べて費用対効果とか
そういうのを師にもExcelシート見てもらって確認・訂正しつつ立てた。

結果、3科目合格してから大学院で税理士資格を取得することに。
そのプラン内で、とりあえず今年は1科目は合格したいということ、
師はもちろん予備校と仰っていたこと、あまりにも本試験まで時間がないことから私も予備校を。
比較したのは
・TAC
・大原
・クレアール
・スタディング
大原は通学のイメージが強く、通信でやりたかった私はなんとなく毛嫌い。
TACは簿記論、財務諸表論、消費税法の3科目を2022年までに取るパックだと2021年は速習消費税法を取るしか選択肢がなく意味不明。
スタディングは最後まで悩んだけど実績が薄いのと10分で1コマなので「みなさんこんにちは」「また次回」と喋っているのを合計したら何時間分かかかってんじゃないの?時間もったいないみたいな気持ちになり、
クレアールは簿記1級答練パックで良い印象があった(先生は違うけど)のと価格も良心的だったので3,4日ぐらいでお世話になる通信学校は決めた。

5.税理士試験勉強

クレアールの講座は無料お試し視聴というのがあって、それでテキスト1冊分(テキストは計5冊ある)聞けたので、受講して即、進めていった。
また、いろいろな予備校+師に相談していたところ、簿記1級からの税理士試験だと今年は簿記論に絞ろう、と言われたので簿記論の講座を受講。
とはいえ無料お試し視聴で最初の理論(財務諸表論の講座)は聞けたのでそれもちゃっかり視聴。

また、視聴のコマ数と答練の数を数え、短期スケジュールを立てた。

実際のExcelシート


一日約10コマ分(1コマ30分を2倍速)で視聴した。
子供も1-1.5時間ぐらいは昼寝してくれたので、毎日子供を背負って寝たタイミングで受講し続けていた。
大体簿記1級の内容なので流し見だったが、自分の独学の穴を埋めること、簿記1級では重点的にやらなかった帳簿組織、簿記論でも受講できる範囲の理論は気持ちちゃんと聞くようにしながら視聴。
個別問題集も届いたが、ほぼ手を出す暇はなく。
ゴールデンウィークは義父母の家に帰らないといけなかったので個別問題集も持っていたが、せいぜい30分ぐらいしかやる暇がなかった。

どうしても財務諸表論も諦めきれなかった私は、自分で仕入れた過去問題集は予定に組み込んでやることにした。
しかし、理論の単元は受講できないので、理解を深めることはできない。
直前期に「これだけ集」という暗記本を使った講座及びヤマアテ講義は簿記論とも共通ということで受講できたので、この中で言っていたことだけをメインに覚えることを財務諸表論対策とした。
簿記論はメインだというのはずらさず、あくまで手の出る範囲でということでやっていた。

講義を視聴し終わり、過去問を積極的にやっていたが、簿記論の総合問題の時間短縮というか、良い下書き方法がなかなか見いだせなかった。
勘定科目ごとにT字フォームで…
とか聞いたけど、科目ごとに必要な下書き用紙の大きさもわからないのにどうやって?と腑に落ちなかったのでこれに関してはネットで検索しまくって、いろんな人の下書き方法を見ていた。
めちゃくちゃしっくり来たのが、「真ん中に線を引いて勘定科目順に記入し、集計」で、簿記論でも財務諸表論でも基本的にこのスタイルだった。

実際の本試験の下書き

クレアールの講義では「60点以上とるための時間短縮として、見てはいけない問題(捨て問)がある」とならっていたし実際その方法で最初は解いていたが、過去問を回すうちに覚えてきて全部解けるようになってきてしまい…
あとは性格の問題もあるが、捨て問を全く手をつけないなんて怖い…とか思ったのもあって、「9:50までなら第1問、第2問は手をつけていいことにしよう」という計画まで練って本試験に挑んだ。

(余談:7月末に旦那と喧嘩をして飲みに行った日もある。お盆前に子供を親に預けて昼は勉強、夜は飲みに行った日もある。)
試験数日前には「もうやることない。何勉強していいんかわからん。」と話すぐらいにはなっていた。

財務諸表論対策としては、過去問はちゃんとやった。あと、ヤマアテ講義の内容も全部覚えた。「これだけ集」は、簿記論の講義で受けれた部分の理論だけはやった。
大体理論30分、計算90分かなと思いながら本試験に臨んだが、本試験ではわからなくてもとりあえず全部書く、としていたので40分かかってしまい、「文字を書いて欄を埋める」という練習はしていなかったので、40分かかってしまったことを不安に思ってしまった。
あと、ヤマアテ講義の内容が全部はずれていたので「よくわからんが埋める」みたいになった。

6.いざ本試験

試験前:とにかく人の多さに圧倒。見た目ボケ爺さんみたいな係員さんに聞きまくってる人もいてまじでこの人も税理士目指してるんか?と思ったりもしたが、そういう一部例外を除いたらやっぱり「圧倒される」の一言。

9:00~簿記論
スーパー緊張。
大学受験のときでも解き始めて10分で緊張収まってたけど、全く収まらず…
ケアレスミスが心配だったし、緊張しているときってやりがちなので自分の中ではないように、ないように、と見ていたけど、「ないように」と見ている最中も緊張の中で見ているわけで。。
第1,2問の取るべきだろうと思われる問題が終わったところで9:35ぐらいだったので、捨て問っぽい問題にも手を出してみて、自分なりに考えて数字出して埋めたが合ってる自信は全くない。
そして自分で第3問に取り掛かると決めていた9:50から第3問。
だが、、予想以上に時間がなかった!
解く順番も決めていたのでその順に解いたが、本支店会計に手を付けられず終了。
捨て問は捨てるべきだったと後悔とともに、この問題手つけられなかったということは落ちたな、という感覚だけが残ってしまった。

しかし「連結は捨て問」と言われていた連結が結構がっつり(私は簿記1級でやっていたこともあって、税理士試験レベルはすらすら解けた)出たのは私的には良かった。と、12月に見返して思い出した。12月まで連結があったことも思い出せないぐらい緊張していた。。とにかく当時は「第3問のあの問題はとらなあかんかったやつや、落ちたわ、あとは緊張しすぎてケアレスミス多発してそう」という感覚。

で、昼ご飯。
財務諸表論はメインではなかったこともあってかそこまで緊張せず…
しかし前述のとおり、理論で予定外の40分かかったこともあって計算が最後まで無理やり終わったか終わらなかったかぐらいだった。
理論もできたという印象はなくただただヤマアテ全部外されてショック、全く手をつけなかった概念フレームワークも出てるやん、みたいな気持ちも。
しかし落ち着いて解けたというプラス思考が簿記論とは違ってあったので、落ちた、ではなく、受かってるといいなあぐらいには思えた。


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