電波戦隊スイハンジャー#112

第六章・豊葦原瑞穂国、ヒーローだって慰安旅行

野上のかばね5

「読んでみよ」とミコトが聡介の手に握りしめられた鉄太郎の手紙を手持ちの扇で指した。

聡介は肩身をすくめて6人の仲間を見回した。

5月のGWまでは「普通の人々」だった戦隊の仲間たちは、皆それぞれの覚悟を持って肯き返した。

言われるまま聡介は封筒から便箋5枚の長い手紙を声に出して読み始める…


聡介へ

緋沙子さんが野上の家を出たのは、もう去年の秋になる。

私は、4人の孫に恵まれた。

息子祥次郎の長子は蒙を啓く、という意味で啓一。長女は仏教用語の沙羅双樹と智慧から一字ずつ取り沙智。

3人目は娘祥子の息子ミシェル。

祥子が息子をカナダに置いて出戻って来た点はちょっと…(まあいい、これは愚痴だから読み飛ばして欲しい)

そして祥次郎と緋沙子さんとの間に生まれたお前に

聡明な子であるように聡介と名付けた。

いま産山のこの家で書いた手紙を、お前は見つけて読んでいるのなら


お前の、いや人間全体の命題

自分は「なぜ」生まれ、「なぜ」生き続けなくてはいけないのか、そして「どこ」へ行くのか?

に逃げずに向き合ってここまで辿りついてきたのだ。

ここまで来た、ということはお前の人生何十年生きたか知らんが、

そんな悪い人生ではなかったんじゃないか?

さて聡介、お前は、よそ様の子供とは少し違う。それは私の血が色濃く出たせいだ。

力の加減を間違えば人様を殺めてしまうかもしれない怪力を持って生まれたお前の育て方に、私は難儀した。

結局、私が二番目の養父真鍋廣一にされた厳しすぎる育て方をしてしまった事を、ここに深く詫びる。

私も結婚して子や孫に恵まれ安穏とした日々を送っていたが…

結局人というものは、自分の正体に向き合わざるを得ないのだ。

戦後、アイデンティティを著しく崩壊された日本人は金を稼ぐ事で喪失感を埋めようとし、家族を不和にした。

あぶく銭を掴んだ者は享楽にのめり込み、一夜で自分の心ごと、財を失った。

また頑張ればいいのだ、と笑って立ち直れば済む話なのだが…今度は深い諦めが日本人を打ちのめした。

愛を失った家族のために、人は、踏ん張れなかったのだ。

なぜ、立ち直れないのか?

私はその答えは戦後日本人の大きな洞(ウロ)なのだと思い、それを満たすものは、やはり日本の歴史、民俗学ではないかと調査にのめり込んだ。

しかしそれが、私自身の出生の秘密を明らかにする行為だったのが皮肉である。

数日前、義妹のフクが私が拾われた時に身に着けていた懐剣と命名の懐紙を本宅の納戸から見つけてから、すべての疑問が答えへと転がり出した。

懐剣の渦巻きの印と私の中の民俗学の知識で、まさか、と思いその夜遅く、押戸石の巨石の前まで走って行った。

なぜ、そこまで私の老体が走る事が出来たのか、自分でも分からない。懐剣で自分の腕を軽く切り、血を地面に染み込ませた。

昔、鞍馬山で会った天狗から古代人はそうやって神を下ろし、対話をしていたそうだ、と聞かされたのを思い出したからだ。

今、お前は阿蘇の地霊と対話をしているのだろうか?

もしそうなら、お前は自分の中の荒魂の正体に薄々気づいているのだろう。

私も全てをミコトさまから聞かされたのだから。

まさかお前が、3500年前にこの国に天下りし異星人、高天原族の王子。

建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)の依り代として生まれて来たのだということを。


まず初めに聡介の異変に気付いたのは、蓮太郎と悟だった。

手紙を読み上げる聡介の髪の根元が銀色に輝き始めたのだ。

あ、あ、あ…と正嗣、隆文、琢磨、きららも不意打ちを食らったように声を上げた。

髪が根元から毛先まで銀色に染まり、しゅるっしゅるっと髪自体が意思を持つかのように勝手に聡介の腰まで伸びた。


スサノオ。と聡介がその名を口にした時、便箋から目線を上げたその瞳までも、銀色に輝いていた。

榎本葉子戦で自分たちを助けてくれたのは、スサノオだったのだ!

ではいま、見た目が変身した聡介の中身はやはり…

「違います」と悟の思考を読み取った正嗣が初めて口を開いた。

「中身は聡介先生です。いま違いが分かったんです。荒魂スサノオは直毛で、聡介先生は縮毛です。今の彼はうねりのある長髪…」


ここにしか書かない、天津神の真実。

オトヒコ王子がこの国を葦原中津国と名付け

民に災禍を与えていた巨蛇、八岐大蛇やまたのおろちを屠って乞われて王になり、高い政治力で民を治めた。

それは後世の民から神格化され、素戔嗚すさのお。古代の言葉で海の王と名を送られた。

真の日本開闢の父は、スサノオだったということだ。


そこまで読み上げて、聡介は地面に突っ伏した。


あんた、やっぱりスサノオだったのか。聡介の中で体験したこともない記憶が琵琶の音声と空海の唄と共にぐるぐる回った。

小さい頃の俺は母はいない、と諦めきれずに泣いてばかりいた。宮殿の侍女たちも、父イザナギ大王も俺を宥められなかった…

とにかく泣けば誰かが心を埋めてくれる、と思って満たしてくれる何かが欲しくて求め続ける駄々っ子だったんだな。

喉に渦巻きのある少女が一声かけてくれただけで、俺の心は静まった。しかし、一時的なものだった。


「アルジュナ計画」

と聡介をいたわるような声でミコトが話し始めた。

「100数年前、黄泉の国と言われる死者の世界の王になっていたスサノオは現世の世界情勢に大変心を痛め、このままでは300年もしない内に人類は最も醜悪な滅び方をするであろう、と予測した。

そして密かに生前の盟友でスクナビコナの長、スミノエと交信し、自分の能力を最大限に発揮できる肉体を作って欲しい、と依頼した。

もう分かるであろう?自ら転生するための高天原族の肉体、魂の入れ物が欲しかったのだ。
ニニギの細胞から生まれた鉄太郎でさえも、完全ではなかった。

さらに自然交配を重ね、3代目で唯一、生前のスサノオと遺伝子適合したのは野上聡介、お前だ」

「じいちゃんは試作品(プロトタイプ)で、俺は完成品か…」

何と云う人権蹂躙だろう。

と正嗣は目の奥がひりひりするほどの怒りを覚えた。

あの小さき神スミノエでさえも、スサノオでさえも、聡介を願望を成就させるための「道具」としてこの世に生まれさせたのだ。

なんで生まれてきてしまったんだよ…聡介は喉元から限りなくすすり泣きに近い嗚咽を漏らした。

それは、いつまでも続くかと周りの仲間たちには思えた。

「俺なんか、生まれて来なけりゃよかったんだ。

そうすれば母さんは精神を病むことなかったし、じいちゃんは俺の子育てに苦労することなかった。狂ったように自分のルーツ求める事もなかったんだっ!

俺なんか、俺なんか…」

ぱあん!!と星空の下で勢いのいい破裂音がした。


ミコト以外には誰も予想の付かない光景だった。

あろうことにか悟が、聡介の頬を平手打ちしたのだ。


「いい加減にしなさい、野上聡介…」

悟の声は怒りでこわばり、肩で激しく息をついていた。

「あなたは表面完璧そうな男に見えて、実は自尊心が無いどころか、マイナス100の大ばか者です!」

本当に不意打ちを喰らった聡介は童子の目で悟を見上げた。

悟の手には、1枚の便箋が握られている。

聡介が手紙を開いた時落とした1枚を、悟が拾って読んでいたのだ。6枚目の便箋。

5枚目の内容で気が動転して見落としていたのか、それとも読んでいて都合よく文面を忘れていたのか。

もう聡介自身にも分からなかった…

「こんなに無償の愛に満ちた手紙を、僕は知らない。

あなたが今ここにいるのは、ご両親、鉄太郎さん、御兄弟、親戚や友人、中松先生のような上司たちがあなたの面倒を見てくれたからでしょう?

その人たちに向かって、さっき吐いた言葉が言えますか!?さあ言ってごらんなさい!

会社や家を守るためにブリードされた僕には、愛されて育ったあなたが、憎たらしい程羨ましい…」

ああ、こいつと俺は、所詮自尊心が低い「似た者同士」だったのだ。

最初に出会った時の根拠の無い反感は、羨ましさと嫉妬と、お互いの姿を自己投影しただけだったのだ。

こいつはこいつで、てめぇの我欲が第一な経済界の大人たちにひどく傷つけられて生きてきたのだ…

虚飾を全部捨てて嫉妬まで吐露した悟の姿が、聡介は急にいじらしく思えてならなかった。

聡介は悟に対して、初めて親愛の情が湧いて来るのをわりと冷静に迎える事ができた。

いや…と聡介は呟いた。

「言えねえよ。もうあんな言葉は言わない」

でも、と悟の前に立った聡介は、痛くないよう彼の頬を軽く平手打ちした。

「でもお前もブリードされたなんて言うな。あのお母さんに限ってブリード目的で育児するような、そんな冷酷な人には見えなかったぜ」

「悪かったよ…僕は母さんだけが拠り所だったんだ」


満天に輝く阿蘇の星空に向かって、聡介は宣言した。

「例え高天原族の血を継いでいても、どんな目的で生まれさせられたとしても、スサノオの生まれ変わりだったとしても、俺は俺だ。終わった人生なんか忘れて好きに生きる」

「それはちょっと違うぞ」

とちょうどカッコよくキメていた場面にミコトが割って入った。

「え?」

「お前はスサノオと記憶を夢で共有していたのでスサノオの生まれ変わりなんでは?と勘違いしとるが、実はそうではない」

「そこ、詳しく聞かせて下さい」

うむ、とミコトは深く肯いて鉄太郎自身にも手紙に書くことを禁じた「アルジュナ計画の真相」を語った。


スサノオが現世に転生しようとする企みを、仏族は見逃さなかった。

何故かと言うと輪廻転生の全てを管理するのは仏族。仏法に基づき魂の行く途を裁定するのは、ゴータマ・シッダールタ王子なのだからだ。

須弥山では釈迦如来という役職を与えられているあの方の許可無くしては転生など到底無理。

32年前、野上聡介の母緋沙子が第一子を身ごもろうとする直前に、仏族の重役たちがスサノオを査問会に掛けた。

その時の仏族メンバーは、シッダールタ、インドラ(帝釈天)、仏法の裁判長、ブラフマン(梵天)阿修羅王(アフラ・マズダー)…

仏族のコワモテどもを集め、全員最正装の煌びやかな衣装でスサノオに対して圧迫面接をした。


もちろん、冥界の王という重責を務めているスサノオに対してのハッタリだ。

「えー、建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)、貴方は仏法転生法184条を知っていますか?」

「いえ、知りません」

スサノオはしらばっくれた。

嘘つけ、渋面を見せた老人ブラフマンは、クリスタルパッドに浮かび上がるサンスクリット文字を感情無く読み上げた。

「転生法184条項目3、異星人の地球人への転生は、生前の行いの審問を必要とする。

項目2、特に異星の統治者、王族などの極めて地球人と能力の差が著しい者、

過去生の記憶が来世に強い影響を与える罪、人格を持つ者は、厳に転生を禁ずる…言ってる意味、分かりますか?」

「はあ」

「つまりお前は、転生出来ないって言ってんだよ。その耳は竹輪か?」

阿修羅王があー、審問めんどくせ、といった不真面目さで椅子の背もたれにぐだっと体を預けた。

普通に顔面は一つ、腕は左右一本ずつ。深い褐色の、筋骨隆々とした中東系の彫りの深い顔立ちである。

「義父上、ここは穏便に…異星人の地球人への転生は、絶滅した種族に限られてんだ。

高天原族は、まだ生き残りがいる。それが一点。

転生が認められたとしても、異文化、異文明の記憶は完全消去して送り出す。

異星人の記憶を持つ人間ってのは、地球の歴史の流れに必ず歪みを起こすからだ」

帝釈天は舅の威圧感にびびりながら出来るだけスサノオに分かり易く説明した。因みにいうと、帝釈天の正妃スージャ姫は、阿修羅王の娘である。

最後にシッダールタが、完璧なアルカイックスマイルでスサノオに問いかけた。

「分かりますよね?私たちはあなたの企みを阻止しているんですよ。

あなたのやろうとしている事は転生法飛び越えて極刑に値するからです」

「それは、どういう事か!?私は現世を正そうとしているのだ。

あと100年200年でも人類を長引かせて魂の処理の負担を減らしたい、それは仏族も同じ考えではないのか?」

「そうですよ、でもあなたは、またスサノオとして生きるつもりなら私は否を唱えなきゃならない」

「それのどこが悪い?」

「悪いんですよ。野上祥次郎と緋沙子夫妻の子供の人生、人格はどうなる?

昭和57年生まれの人間と、3500年前の異星人じゃ、人格は全く別なんです。

仮にうまく転生したとしても、幼少期に前世の記憶が人格を支配する。

それは、『人格の殺害』という大罪なんですよ」

人格の殺害は、現世の殺人と同等、極刑に値する…

スサノオは「仏法其の二・刑法」の条文を諳んじていた。

そうか、私は現世をなんとかしかしなけらば、という必死さの余り、人ひとりの人生を平気で蔑ろにしようとする、人でなしだった…

「どうしても転生を望むのならば、ボルボックスからやり直す事になりますが、いかがかな?」

シッダールタのこれは揺るがない、という決定的な一言でスサノオは屈服し、仏族と「アルジュナ計画」の交渉のテーブルに着くこととした。


「と、いうのが聡介が生まれる前の顛末だ」

ミコトは須弥山で起こった重要な審問を明かし、分かったかな?という悪戯っぽい目つきで聡介を見た。

「つまり俺はスサノオの生まれ変わりなんかじゃなくて、俺自身。今まで俺の別人格だと思っていたスサノオは…」

「そう。めっちゃ個性の強い幽霊が3才のあの事故の瞬間お前を守ろうとして…それから憑りついているだけだ。用事が終わったらスサノオはお前の体から出て行く、心配するな」

なんだよ、俺の体の中に魂が2つ入っているだけかよ。

じいちゃんも小さい俺に説明しづらいからわざと二重人格だと言い聞かせたんだな。

「気分はどうだ?」

「爽快だよ。今まで生きてきて一番気分がいい」

聡介は即答した。

「悟よ、最後の一枚を読むがいい」

「僕が?」

「聡介の心を救ったお前こそ読んで聞かせるべきだ」


5枚目の便箋までは、出来ればお前の心の中にしまって、焼き捨てるかあまり人に言わないでくれ。

民俗学者や歴史学者が大喧嘩する滑稽な様子が目に浮かぶからだ。

もしお前にこの秘密を絶対洩らさない信用できる友がいたとしたら…

お前は私より幸せなやつだよ。

私は自分自身の秘密を、愛妻フロールと

お前にしか明かせなかったのだから。

私の人生もそろそろ終わりが見えている。

最後にこれだけは伝えたい。もしお前が誰かと結婚し子供が生まれ、子供に自分と同じ能力が現れたとしても、

決して頭ごなしに厳しく当たるなよ。幼子にも人格はある。

必ず本人が納得するように粘り強く説くんだ。子育てに大事なことは一つだけだよ。

ただ、愛すればいいのだ。


昭和六十二年、八月吉日。

野上鉄太郎


なんて、温かい手紙なんだろう。最後の一枚は取っとくぜ、じいちゃん。

聡介は残り5枚の便箋を、ミコトに託した。

「よいのか?」

聡介は悟、正嗣、蓮太郎、隆文、琢磨、きららの順に見つめ合い、OK!の頷きを貰った。

「俺はもう、ひとりじゃない」

「如何にも」それが聞きたかったのだ、聡介よ…

ミコトの手の中で、手紙は赤い炎を上げて燃え尽きた。

「あと、スサノオは、お前に一つ要求があるんだが…」

解ってる、スサノオは、俺の自我に散々抑えつけられて窮屈している筈だ。一言、「許可」をすればいい。

「荒魂、いや、スサノオ。もう好きにしていいぜ。お前は俺よりいい奴だ」

有難し!

ああ…なんだろう、この全身の細胞に力が巡る感覚。

聡介の髪が直毛になり、全身を包む光が一層輝きを増し…

「やれ、我は、完全自由を得たり。久しぶりだな、私はスサノオ、今後ともよろしく頼む」

スサノオが俺の口を借りて皆に自己紹介し、なおかつ俺は自分の体を自由にできる。

妙な感覚。でも、俺たちは解放された。お互いに和解出来た。

と、思った瞬間聡介の姿は元に戻っていた。髪の毛が短くなった。夜も更けて、なんだか眠気も襲って来た…

炎、炎…と手紙を燃やして何かを思い出したミコトは

「あっそーだ」

と琢磨目がけてこぶし大の炎の球を投げつけた。

「う、うああああぁぁっ、なんてことするんですかぁっ!?」

と琢磨は咄嗟に地面を転がって纏わりつく炎を消そうとしたが…熱くない?

「エレメント『火』だ。アメノタヂカラヲの子孫、都城琢磨よ受け取るがいい。あと、お前の戦闘服の柄を私好みに変えといた」

炎が消えると、琢磨はヒノヒカリイエローのパワースーツに変身していた。

黄色の生地に全身広がるのは、紅い炎の刺繍。

「見て!イエローさんの背中に不死鳥が」

「厳密に言うと紅い鳳凰のつもりなんだがな」

とミコトはひとつ欠伸をし

私のやるべきことはここまで、困ったらまた訪ねてこい…

と言い残し、姿が薄れて言った。

カッコいいスーツデザインに変えてもらった琢磨が

「グローリアスっ!!」と盛り上がって叫ぶのを見て

やれやれ、現代の若者は軽々しいのお…と眠そうに呟きミコトは消えた。

「さーて、帰って寝るか」

聡介は、悟と正嗣の肩に手を掛けた。

「そーですね」

と悟が眠気を我慢して答えると、

「とーぜん雑魚寝よ」蓮太郎が聡介と悟の間に割って入った。


真夏の夜の神おろし 心の迷い子 友を得る。

「自由律俳句ってこんなんでよかったかなぁ…」

ブッダが去った後の夜中のお堂で空海はひとり首を捻った。

「あ、首をひねっても独り。パクリはいかんパクリは」

明日の夜までにはわしも泰安寺に帰るか…

後記
これを書いた頃の作者は頑固なアンチ異世界転生でした。

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