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Happy Words Story 100 Vol.01

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「あなただけの癒し」のためのHappy Words Story 100 ~私を幸せにした100の言葉~。 完全オリジナル。 「何気ない言葉が人を幸せにする。」 そんな幸せを感…
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2021年1月の記事一覧

EP039. 誰よりも努力してきたんだから大丈夫だ!

「今日が最後か。もう少しで終わってしまうんだな…。」 学生生活最後の大会。 この試合を最後に引退する。 頑張ってきた自分を表現する最後のチャンスだ。 これが最後かと思うと、ただならぬ緊張が襲ってくる。 正直言って怖い。 何度も経験していた舞台だというのに、不安に押し潰されそうだ。 恐怖が心を支配する。 最後を意識すればするほどカラダが強ばってくる。 「今まで頑張ってきたんだ。誰にも負けない努力をしてきたんだ。不安なんて感じる必要はないんだ。」 自分に言い聞かせる

EP038. 私よりずっと料理が上手いね

今日は彼女の家でお泊まりデート。 普段は彼女がご飯を作ってくれる。彼女は料理が上手で、いつも美味しい料理を用意してくれる。彼女の料理に不満はないけど、いつも時間を掛けて凝った料理を出してくれるので、作ってもらってばっかりだと申し訳ない。 「たまには僕が作ってあげるよ。」 いつもの美味しいご飯のお礼に、初めて僕が腕を振るうことにした。 「何この味付け?めちゃ美味しいよ。」 「そっかぁ?普通の晩ご飯だよ。」 「普通じゃないよ。」 「素人料理だし、大したことないって

EP037. 私らは末広がりの人生を歩くんやで

「総務のあの子、寿やって。」 「えぇー、あの子まで…。あの子には勝てると思ってたのに…。」 「あと何人残ってた?」 「もう5人切ったんちゃう。」 「マジでー…。はぁ、私、どうなるんやろ。」 「もう、そんなに気ぃ落とさんときやぁ。」 この会社に入社して20年。 周りの女子たちには次々と彼氏ができたり結婚していくなか、私には全く浮いた話がなかった。 同期入社の女子は40人もいたのに。 気が付くと残り5名を切っているという事実。 「また一人売れてった。」 「人に

EP036. プレゼンとても良かったよ

今日は経営層向けのプレゼン。 新規事業を次のステップへと進めるためにはなんとしてもこの経営会議を通さなくてはいけない。 このプレゼンを取り仕切るのは私。チームリーダーとしてメンバーを率いて、厳しい条件を乗り越えながら半年間育ててきた案件だけに気合いが入る。 このプレゼンの準備はメンバー全員で取り組んできた。 しかし、最初から上手くチームがまとまっていたわけではない。 締め切りまで残り三週間の頃。 もう仕上げに入っても良い時期だというのに、なんと上層部から方針変更の指示

EP035. 私、パパに着いて行きたいの

「お前、それは無理だって。父親が子供を引き取るのって大変だぞ。」 「もちろんそれは分かってる。でもな、あの子は俺にとって宝なんだよ。」 「まぁ分かるけど、どうかなぁ。そもそも娘が父親に着いていくって言うのかも疑問だし、奥さんも黙ってないだろう。争うのか?」 「一人娘だしなぁ。正直なところ本人がどう言うかは分からない。それに何年も妊活した末にようやく出来た子だから、妻がすんなり認めるとも思えないからなぁ。」 「俺にできることはそんなにないと思うけど、学生時代の友だち