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神と一体化している聖なるアボリジニ族☆後編

by わこ

続きになります。

生死をかけた最終テスト

耐えがたい熱気が朝日と共に押し寄せてきたある朝……
マルロは先頭に立つようにと告げられます。


その朝の日の儀式は特別だった。私は東に向いた半円の中央に立たされた。私の行く手にある聖なる一体の存在を認め、その日の恵みを祈るようにとオータが言った。儀式が終わって歩く準備をしていると、私が先頭に立つようにと告げられた。「とても無理です」私は言った。「どっちに行ったらいいのか、どうやって食べ物を見つけるかもわからないのに。そう言っていただくのは嬉しいけど、私にはできないわ」
「やらなければいけない」という声がした。「その時期がきた。あなたの家である地球、ここにいるすべての命、見えるもの見えないものとの係わりを知るために先頭に立って歩かなければならない。どのグループでもしばらくは最後についたり真ん中を歩くのはかまわないが、最終的にはだれもが一度は先頭に立たなければ。その責任を負わないかぎり指導者の役割を理解する方法はないんだよ。だれもが一度はおそかれはやかれその任務のすべてを経験しなければならない。今生で果たせなくても、いつかはきっと!

『ミュータント・メッセージ』 <真実の人>族の教え 
第21章 先頭に立つ より抜粋


最初の日。
気温は40度を超えるが、
どこまで歩いても、水も食べ物もなかった……


二日目も……

食べ物の水もなく救いもなく二日目がすぎた。その夜は疲労困憊(こんぱい)のあまり敷き皮を枕にすることさえしなかった。眠るというより気絶に近かったと思う。
 三日目の朝、私は彼らひとりひとりの前にひざまずき、衰弱しきった体が許すかぎりの大声で哀願した。「お願いだから助けて。どうぞ私たちを救って」乾ききった舌が頬(ほお)の内側に張りついて話すのもままならなかった。
 哀願を聞いた彼らは私をじっと見つめたが、ほほ笑んで立ちつくすだけだった。彼らがこう考えているのが伝わった。「われわれも飢えて喉が渇いているが全面的に支えていくよ」だれも救いの手を差しのべようとしなかった。

『ミュータント・メッセージ』<真実の人>族の教え 
第21章 先頭に立つ より抜粋


三日目……
致命的な脱水症状の兆候が!!

私たちは歩きつづけた。……中略……
救いはどこからも来ず、逃げ道もない。私の体は暑さでしびれ、反応しなくなっていた。私は死にかけていた。致命的な脱水状態の兆候があった。もうおしまいだ。私は死ぬのだ。
頭の中をさまざまな思いが駆けめぐった。若いころの記憶が甦った。
……中略……死を目前にすると、それまでの人生が相馬灯のように映ると何かの本で読んだことがある。……中略……今までのすべての仕事、学校、教育を思い出し、自分が今オーストラリアで死にかけていることに気づいた。いったい私の人生はなんだったの?人生の目標は達成できたのだろうか?「ああ神様」私は心でつぶやいた。「いったいなにが起きているのかわからせてください。」
 その瞬間に答えが返ってきた。

『ミュータント・メッセージ』 <真実の人>族の教え 
第21章 先頭に立つ より抜粋
太字はわこによる

私たちはみんなひとつだ!

死にかけた体と心で精一杯神に祈った答えを、マルロは受け取ります。

 その瞬間に答えが返ってきた。
……略……私は左脳の世界からやってきた。……略……
その私が今は右脳の現実的な世界で、いわゆる高度な教育概念や必要性などとは無縁の人々と一緒にいるのだ。彼らは意思の疎通に言葉はいらないと考え、テレパシーや祈りや瞑想といった方法で通じあっている。私は言葉で彼らに助けを求め、哀願した。……略……
この部族の人間なら、あらゆる生命をつかさどる宇宙意識と一対一で声に出さずに話し合うはずだ。……略……
彼らと宇宙とひとつになり、彼らのやり方で意思を伝えなければならないのだ。私はその通りにした。この啓示に「ありがとう」と無言でつぶやき、心で叫んだ。「助けて。どうか私を助けて」私は毎朝のように彼らが言っている言葉を使った。「もしそれが宇宙のみこころに叶い、あらゆる生命の目的に叶うなら、私に学ばせてください」

『ミュータント・メッセージ』 <真実の人>族の教え 
第21章 先頭に立つ より抜粋
太字はわこによる


もしそれが宇宙のみこころに叶い、あらゆる生命の目的に叶うなら、私に学ばせてください


ある思いが頭をよぎった。「あの石を口に入れよ」私は辺りを見回した。石はどこにもなかった。……略……またも同じ言葉が聞こえた。「あの石を口に入れよ。」そのとき出発前にひとつを選んで胸の谷間にしまっておいた石のことを思い出した。すっかり忘れていた。取り出した石を口に入れて舐めまわすと、奇蹟的に唾(つば)が出てきた。唾をのむ力がもどったのを感じた。かすかな希望がわいた。ひょっとしたら今日は死ななくてもすむかもしれない。
「ありがとう、ありがとう、ありがとう」私は無言でつぶやいた。泣きたかったが、私の体にはもう涙になる水分は残っていなかった。私は頭の中で助けを求めつづけた。「なんでも学びます。必要なことはなんでもします。どうぞ私に水を見つけさせてください。どうすればいいのか、どこに向かって歩けばいいのかわからないんです。」
 ある思いが頭をよぎった。「水になれ、水になれ。おまえが水になれば、水は見つかるだろう」

『ミュータント・メッセージ』<真実の人>族の教え 
第21章 先頭に立つ より抜粋
太字はわこによる


「水になれ、水になれ。おまえが水になれば、水は見つかるだろう」

すべてはひとつ

どういうことなのだろう。意味が理解できなかった。水になれ!水になれるはずがない。でも、私は身についた左脳思考を忘れることにまた意識を集中させた。理屈を頭からしめ出した。直感に身をまかせ、目を閉じて水になった自分を思い描いた。歩きながら私は五感をすべて動員した。水のにおい、感触、音を感じることができ、目でみることができた。私は冷たく青い透き通った水、泥混じりの水、さざなみ、氷、雪解け、水蒸気に湯気、雨、雪、湿気になった。喉をうるおし、水しぶきをあげ、果てしなく流れ広がる水になった。心に浮かぶあらゆる水のイメージに変身した。

『ミュータント・メッセージ』<真実の人>族の教え 
第21章 先頭に立つ より抜粋
太字はわこによる

 

 

奇跡が起きる!

私たちは見渡すかぎり平らな砂地を歩いていた。行く手に小さな砂丘がひとつだけ見えた。二メートルの高さで、てっぺんに岩肌がせり出している。荒涼とした風景のなかでそこだけ違和感があった。私は照り付ける日差しに半ば目を閉じ、トランス状態で砂丘を上がって岩の上に上がって岩の上に座った。下を見下ろすと、目の前に私の支持者たち、無条件に愛してくれる友人たちが足を止めてにっこり笑っているのが見えた。私はかすかに笑みかえした。やがて体を支えようとして伸ばした左手がなにか濡れているものに触れた。はっとして振り返った。すると私が座っている岩肌の先の直径三メートル、深さ約五十センチのくぼみが澄んだきれいな水をたたえているのが見えた。昨日の雨雲が運んできたのだ。
 その生温い水を一口すすったとき、今まで教会で受けたどの聖餐式(せいさんしき)よりも神に一歩近づいた気がした。
 時計がないのでおよその時間しかわからないが、私が水になりはじめてから全員が歓喜の叫びを上げて頭を水たまりに突っ込むまで三十分もかからなかったと思う。
 まだ成功を祝い合っていたとき、一匹の大蛇が近づいてきた。紀元前から生き残ったような巨大な蛇。それは幻ではなく本物だった。そのサイエンス・フィクションに登場しそうな大蛇ほど私たちの夕食にふさわしい生き物はなかった。その夜の宴会は私たちに至福をもたらした。


『ミュータント・メッセージ』<真実の人>族の教え 
第21章 先頭に立つ より抜粋
太字はわこによる


「自分のやり方」を卒業した人には救いはいつもやってくる


私は広大な宇宙を見上げて感謝をささげた。この世界が本当に豊穣の大地であることがついに理解できた。自分から心を開けば、この世界にたくさんいる親切で思いやりのある人々と共存していける。私たちが心を開いて与えたり受けたりすれば、すべての場所のあらゆる人々に食べ物と水がふんだんにもたらされる。だが、今の私がとりわけ感謝しているのは、人生に豊かな精神的導きがもたらされたことだった。どんなストレスのさなかでも、たとえ死にかけているときでも、「自分のやり方」を卒業した人には救いはいつもやってくる。

『ミュータント・メッセージ』<真実の人>族の教え 
第21章 先頭に立つ より抜粋
太字はわこによる


何のための最終テストだったのかを驚きと共に知る

一族は聖なる一体に許しをもらって地球を去ろうとしているというのだ。
そして、マルロは彼らが地球を去ることを仲間(人類全般)に伝えるミュータント・メッセンジャーとして選ばれたと言う。そのための数々のテストだったのだ!
その真意とは……

  

聖なる一体の<真実の人>族であるわれわれは、この地球を去ろうとしている。残された時間を高度な精神生活のうちに送ることを選んだ。つまり肉体的な規律をしめす手段としての禁欲だ。もう子供たちは作らない。われわれの最少年の仲間の絶えるときが、この生粋部族の最後となるだろう。
 われわれは永遠の存在だ。この宇宙には、われわれについてくる魂が人間の形をとれる場所がたくさんある。われわれは最初の人類の直系だ。初代の価値と掟(おきて)をしっかり守って創世記から生き延びるテストに合格してきた。この地球を支えているのは、我々の仲間意識なのだ。今われわれはここを離れる許しをもらった。この世界の人々はすっかり変わり、大地の魂の一部を売り渡してしまった。それと合体するためにわれわれは天に行く。
 あなたは、われわれがここから去ることを仲間に伝えるミュータント・メッセンジャーとして選ばれた。われわれはあなたがたに母なる大地を残して行く。あなたがたの生き方が水や動物や空気に、そしてお互いにどんな影響を与えているか、はっきり認識するように祈っている。あなたがたがこの地球を滅ぼさずに問題を解決する方法を見つけるよう祈っている。真の存在としての個々の精神を取りもどしつつあるミュータントもいる。真剣に考えれば、この惑星の破滅をまぬがれる余裕はまだあるが、われわれはもうあなたがたを助けることはできない。われわれのときは終わった。すでに雨の降り方は変わり、熱さは増し、作物や動物の繁殖も衰えている。われわれはもはや魂の住みかとしての肉体を用意することはできない、なぜならばまもなくこの砂漠に水や食べ物がなくなるときが来るからだ。

『ミュータント・メッセージ』<真実の人>族の教え 
第23章 明かされた夢の時代
(ドリームタイム)より抜粋
太字はわこによる



その後もマルロは<真実の人>族と旅を続けます。そして、ついに彼女はすべての恐れを克服したことを実感します。生まれ変わった彼女はその使命を悟り、元の世界に帰り、貴重な体験を通して真に学んだ<真実の人>族の教えを、ミュータント(人類)に伝えます。

それがこの本でした。


最後に

この本は真実の書だと確信したので、紹介させていただきました。
ですが、このブログを書いている途中で、「この話はお金儲けのためにでっち上げた物語だ。」という人達がいるということを知りました。
著者が日本での講演のために来日した際も、わざわざアメリカから付いてきて阻止したそうです。しかも同じアボリジニ族だとか……
 

 
いかに同じ部族だとはいえ、この本の中でも同じアボリジニ族でも色々あると書かれていましたが、<真実の人>族とは次元が違う印象ですし、そこまで邪魔をされると返って、この本が強烈な真実の光を放っていると感じるのは私だけでしょうか?

信じる信じないはまったく個人の自由ですが、
私はこの本の輝きは永遠に失われないと感じています。

 


この本を紹介してくださった K.D.様に心より感謝申し上げます。
そしてひとりでもこの本に興味をもってくだされば幸いと、微力ながらも私の使命と感じて、こういった形式での本の紹介は初めてでしたが、なるべく簡潔に、また<真実の人>族の教えに忠実に、という二点に氣を付けて書いてみました。

 
この本の真意が少しでも伝わり、人生から少しでも恐れが消えて、宇宙の愛と祝福が日々の生活の中によみがえっていくことを祈ります。
 
 
このブログ作成中に、アボリジニ族の族長らしき方が(霊体?意識体?)、一瞬、言葉少なにお礼に来られたことを付け加えて終わりにします。
もう、この世にはおいでにならないのでしょうか……
 

最後までお読みくださりありがとうございました。

すべてはひとつ
目で見えるもの、心の目でしかみれないもの、
すべてを感謝(愛)で受け止めると
宇宙(神)と繋がる
本来の自分に帰れる


なぜなら、宇宙(神)は愛そのものだから
私たちはその愛により生まれたから
愛の絆でつながっているから



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