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HongSeong International Short Film Festival REPORT3

釜山国際映画祭 短編 国内部門(韓国籍の人しか応募できない部門)で

いくつか拝見した短編のなかで、たった1つ、印象に残ったものがありました。「stranger」監督Kim Youjune (キム ユンジュン):冒頭画像

ノミネート者の舞台挨拶もあり、すぐ監督をつかまえたかったのですが、終わり次第姿を追えず・・・。プログラムには配給会社の連絡先しか分からない。困ったなあと思っていたら、KOFICから探し出すことが出来ました。

思い切って、ホンソンに行く前日にメールしたら、お返事が!なんと彼の別の作品「十字臍帯」も入選しているから、現地で会えますね、となりました。

短編「stranger」は、何でもない物語なのに、細かい見せ方や、キャストの良さ等で、こちらに何か心に残すような出来栄えでした。よくディレクションしたなぁと。これって習ってできる能力じゃないんですよね・・・。

助監督は3人・・。これだけ予算を取れる監督ということです。予算の規模で、その監督への期待値が分かります。長編作ってくれないかなぁ・・。

↑そして、韓国部門は37本も作品があるのに、彼はやっぱり賞を取りました。特別審査員賞(的なもの) 私の見る目に狂い無しと、どうでもいい自信を持ちました・・・

↑「十字臍帯」 これ、もうなんと説明していいのやら・・笑

今度は皮肉と人の可笑しさを描くユニークな視点の短編でした。

↑軍隊行きたくねぇぜ!!っていう青年が密室で繰り広げる、シリアス且つバカバカしい皮肉の短編。そうや!俺、特別な人間になったら、行かんでええんちゃうん?!密室内で彼女に自分の足を切らせようとします。肉体的欠陥があれば、軍隊入らずに済む。韓国のお国の事情が入ってますね。

ちなみに、監督自身は、とっくに兵役を終えています。

↑はい、この笑っちゃうシチュエーション。なぜかキリストの恰好で縛られます・・・。

セレモニーでは、合間にインタビュ―的に、ユンジュン監督の動画を撮りました。どうしてこの物語を作ったのか・・また、どんな映画が好きなのか等。日本のだと西川美和「ゆれる」がいいと言ってました。アメリカだと「パンチ ドランク ラブ」

私は先月その映画を拝見しました。あ~・・・この監督好きそうだなって映画。それやっぱり「監督力」を感じる映画なんですよね。そして登場人物の、なんかちょっと不思議な感じとか。

監督力とは何か? 私が感じているのは、「伝えたい意図を、的確なカット割り、構成で見せる力」だと思っています。それが予定外の化学反応を起こせば起こすほど、能力が高いという認識です。



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