やっぱり副業は楽しい

昨日初めて飲食の仕事をした帰り道、
また家の近くの駅のベンチでいちゃついてる若いカップルを見た。

わたしも好きな人とああいうふうに並んで座ってみたいだけなのに、
なぜ33歳にもなって飲食の仕事デビューをして、
休日に一回り以上年下の女子大生と働いているんだろうと思った。

好きな人と幸せになりたいだけなのに、
好きな人には近づけないまま、
仕事のスキルはどんどん上がっていく。
できる仕事がどんどん増えていく。なぜ?

進む方向がなんか違う気がする。




わたしだって、
20歳くらいのときはあんな感じだったのにな。
結婚願望は昔から無かったけれど、
まさかここまで男っ気のない33歳になるとは思わなかった。

「楽しそうな女の子よ、今のうちに楽しんでおけ。
もしその彼氏と別れたら、
その後11年間男と付き合えない生活が待っているかもしれないぞ。」


と通りすがりに心のなかで脅迫したせいか、
帰りにカラスに頭を蹴られた。
そんなのお前だけだと言っていたのかもしれない。


慣れないホールの仕事で、
昨日は結局2万歩も歩いていた。
旅行中は2万歩は珍しくないけれど、
地元でこんなに歩くことはない。
そりゃクタクタになるわけさ。
だって生理2日目だもん、
わたし女子大生じゃなくて33歳のおばちゃんだもん。
おかげさまで今朝はアラームが聞こえなくて寝坊した。
在宅勤務だから別にいいんだけど。

本業を適当にこなす。
今日は主婦の人が健康診断で遅刻してくる日だからか、意外とわたし数こなしてる気がする。
いつもサボり魔のわたしも、
人がいなかったら意外とやるのかもしれない。
でも早く終わんないかな。
運送会社に行った方がわたしは楽しい。
本業にしたくはないけれど。
あそこお手洗い和式しかないし。

推しのツアーとりあえず7公演申し込んだけど、
まだ増やそうかな稼げるかなと頭を悩ませながら出勤したせいか、
「よっしゃ今日も頑張って働くぞ!」と思う。


運送会社に着いたら、
ドライバーのおじさんにいつものように、
「週末はどこ行ってきたのよ」と聞かれた。
タイミーでどこで働いてきたのかという意味だ。
たとえ社交辞令でも、
いつもわりと無口なおじさんがこうやって声をかけてくれるのは優しさでしかないなと思う。
わたしはここの会社のこういうところが好きだ。

ラップ巻きをしたいところなのにラップがなくて、
チャラい男の子が「俺が持ってくるの忘れました!」とニコニコしながら謝ってきて、
他のおじさんが「言ってやれ!年下なんだから!」と煽ってくるけれど、
わたしは「言えないですぅ〜」と笑う。
そんなやりとりがなんか楽しい。

いつものタイミーの女の子にも、
「週末はどこ行ってたの?」と聞かれたので、
わたしは正直に話す。
「工場行くの嫌んなっちゃってさ、レストランでビール運んでたの」と言うと彼女は驚いていた。
レストランの話もたくさんしたけれど、
彼女は「工場で何かあったの?」と聞いてくれる。
わたしはまた正直に、
「ほんとにバカみたいな理由なんだけどさ」と話す。
好きな人の連休を知りたくなかったからだと言うと、「そういうの気にするタイプなんだ」と笑ってくれる。

ここは女っ気が無さすぎて、
彼女は工業高校で同じクラスになった女の子同士みたいな安心感がある。
いやわたし普通科しか知らないけどさ。
でも女の子が1人でもいて本当によかった。心強い。


こういうふうに話せる相手がいて、
わたしは本当に幸せ者だと思う。
わたしは本当に良い場所を見つけた。


やっぱり好きな人のところに行くよりも、
ここに来てたほうがずっとメンタルが良い。
社員さんが言っていた通り、
来月から工場の募集が無くなって、
このまま彼に会えなくなったほうが良かったりして。
最近つくづくそう思うのだ。