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#1 信越トレイルを歩く【0日目】 苗場山へのアプローチ①

はじめに

10月下旬、念願の信越トレイルに行ってきた。2020年にみちのく潮風トレイルを歩き、初めてロングトレイルハイキングという遊びを知ってからどうしても行きたかった場所だ。というのも、町から町へ渡り歩くみちのく潮風トレイルとは違い、信越トレイルは山の縦走をメインとしており、かつ日本においてはロングトレイルの草分け的存在であるからだ。ロングトレイルに惹かれ始めた自分にとって、その異なる特徴や原点を見ておくことは大事だと思った。

信越トレイルの公式マップブック

信越トレイルの全長110kmは関田山脈の縦走と秋山郷を初めとする里歩きを特徴としている。昨年9月の延伸で東の起点が苗場山に変わり、秋山郷を巡り歩く要素が加わった。そのことが僕の心をそそった。ただ山の中を歩くより、そこに住む人々と話をしたい。それが自分のモチベーションの一つになった。

今回はそんな自分が体験した信越トレイルをここに書いていこうと思う。もちろん、ただの体験記なので自由気ままに書いていこうと思うけれど、できるだけこれから信越トレイルを歩こうと考えている人にとっても参考になるように書けたらいい。

起点までのアクセス

今回僕は東の苗場山から歩いた。歩いたといっても苗場山まで行くのが大変だ。実際、すでに信越トレイルを歩いたことがある友人は「信越って起点まで行くのが一番大変ですよね」と言った。もちろんその意味は登山の大変さという意味もあるが、その登山口に行くまでのアクセスについても言っている。

僕の場合、仙台から車で長野に向かった。仕事終わりだったので、着いたのは深夜1時になろうとしていた。その日は道の駅・野沢温泉で車中泊をし、翌朝5時半に「なべくら高原・森の家」に向かった。「森の家」は信越トレイル事務局が入っている施設で、事前了解のもと車を駐めさせてもらったのだ。

夜明け前、道の駅で撮影した地図。よく見ると、信越トレイルの文字が見える。
信越トレイル事務局が入っているなべくら高原・森の家
入口には信越トレイルの表札があった。胸熱な瞬間

森の家からは、
6:00麓のJR飯山線「桑名川駅」に向かって歩き出し、
7:24臨時代行バスで「森宮野原駅」へ(電車は走っていなかった)、
8:40南越後観光バスにて「越後湯沢駅」へ、
10:00事前に手配済みのゆざわ魚沼タクシーで登山口となる「和田小屋」へ、
11:00登山スタート、
14:30山頂
という流れだった。

もちろん歩き出す場所がもう一つの起点である斑尾山だったり、使う交通手段が車以外のものであれば違ったアプローチになるが、参考のために計画段階で利用した資料(サイト)をここに載せておこうと思う。
JR飯山線時刻表
南越後観光バス時刻表(森宮野原~越後湯沢)
ゆざわ魚沼タクシー

#2に続く