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【beatmania IIDX】六・七段から始める皿曲のすゝめ ~後篇~

大変長らくおまたせしました、皿譜面を紹介する記事の後篇になります。今回は☆10~☆11下位の皿譜面をご紹介していきます。前篇をまだ読んでない方は先にこちらから読んでいただけるとより理解が深まると思います⇒https://note.com/iwolferiroc/n/n38ac8a0e65ca


Phase4:皿と仲良くなろう

ここからはいよいよ☆10中位クラスの皿曲がポンポン出てきます。八段にも採用されるような強烈な譜面が増えてきますが、個人的に一番楽しい皿譜面はこのレベル帯に詰まっており、最もおすすめしたいボリューム層です。この辺りからは初見でリズムを掴むのはなかなか難しいので、動画等でリズムを覚えて皿と仲良くなることでより一層皿譜面の楽しさが味わえます。

NO LIMIT -オレ達に限界は無い-(A)

初出:copula 難易度:☆10  アーティスト: SUPER STAR 満-MITSURU- vs. 伝説のダンサー マイク ジャンル:ONLY ONE DANCE MUSIC BPM:150 INFINITAS:あり(楽曲パックVol.11)

ONLY ONE 皿曲ムービーだけなら中伝クラス
前編の記事冒頭の俺嫁ネタは壮大な前フリだったのだ!というのは冗談で、ネタ抜きでかっこいい曲とめちゃくちゃ楽しい譜面を兼ね備えた名曲名譜面でもあります。この曲は2回連皿地帯があり、初回は軽いジャブで二回目が本番です。16分連皿に鍵盤同時押しの皿複合がたくさん降ってきますが、鍵盤を片手で処理するとミスなくめちゃくちゃ楽しく叩けるので非常におすすめです。この地帯があまりに楽しすぎてよくやってる譜面のひとつです。そういえばこれ、キャノボ時代は八段課題曲だったらしいですがちょっと弱い気がします。皿枠として見ても足切り枠として見ても…

HEARTACHE(A)

初出:CastHour 難易度:☆10  アーティスト: BEMANI Sound Team "HuΣeR" feat.ゆきまめ ジャンル:HEALING FUTURE 
BPM:90 INFINITAS:なし

最新作CastHourのデフォルト曲です。アンビエントのような低速BPMと可愛らしいボーカルが特徴で、途中に初代のあの名曲「5.1.1.」を彷彿とさせる音が鳴ったりとHuΣeR氏らしいBEMANIリスペクトにあふれた曲です。前半は非常に落ち着いた☆9中位くらいの地力譜面で曲調からはとても皿曲だと思えないんですが、サビ終わりから本性を表し、かなり長めの連皿地帯がやってきます。速さも実質BPM180の8分、16分相当でなかなかの速度です。ただし奇数皿多めで付随する鍵盤も優しく皿に集中できるので落ち着いてしっかり見切ればそこまで難しい譜面ではありませんし何よりめちゃくちゃ楽しいです。個人的に今作デフォルト曲で最も気に入った譜面なのでイチオシです。あとこの譜面はMSS(マルチスピンスクラッチ)という新要素が導入された譜面でもあり、非常に演奏感があって面白いです。

Level 3(H)

初出:BISTROVER 難易度:☆10  アーティスト: Yamato 
ジャンル:DRUMSTEP / DnB BPM:175 INFINITAS:なし

Yamato氏によるLevelシリーズ第三弾。シリーズの例に漏れずに皿もりもりです。にしてもこのシリーズ、数を重ねる毎に徐々に皿複合から連皿譜面になってきてる気がします。譜面の特徴は何と言ってもBPM175の16分連皿がとにかく早くて長い。もはやライトニングモデルでやることを前提とした速さで、皿側の手への負担はかなりのものになります。しかも穴譜面と比べて皿はあまり減っていません。と、ここまで書くとめちゃくちゃ難しそうに感じますが案外そうでもありません。皿が早くて長いのは確かですが、Mass曲灰譜面のように16分連皿の一部を抜いた"歯抜け"によるリズム難に悩まされることがなく、リズムがとても素直かつ一定の速度なので早くて長い連皿地帯も気持ちよくぶん回すことが出来ます。また鍵盤も連皿中はとても優しく、それ以外は皿複合込みの乱打に加えちょこっと縦連やトリル、階段などがありますがいずれも☆10としては下位の部類です。非常に良譜面でめちゃくちゃ皿が楽しくなる譜面なので、解禁可能になったらぜひとも解禁してやってみてください!☆10の皿譜面の中でも一位二位を争う楽しさです。

199024club -Re:BounceKiller-(H)

初出:copula 難易度:☆10 アーティスト: DJ Mass MAD Izm*  
ジャンル:TECH-BREAKBEATS BPM:143 INFINITAS:あり(楽曲パックVol.11)

私が全Mass曲の中で最も好きな曲です。最初から最後まで鳴り続けるベースのシンセと後半に向かうにつれて音がどんどん増えていくボレロライクな展開がとてもかっこよくて、皿に目覚める前からずっとクリアしたいと思っていた曲でした。皿に目覚めた今となってはそれはもうたくさんプレイして愛用しています。譜面も楽しいですし、ムービーの謎なシュールさもポイントが高くて全てが高次元にまとまってる名曲です。譜面の方は皿の比率が非常に高く、鍵盤は非常に少なくなっています。皿の密度もかなり高くリズムも複雑で、ラストは長い連皿に同色階段が絡む地帯があるのでノマゲもハードもなかなか難しいです。この一瞬の同色階段がとにかくキツイので乱をかけて最後の階段を崩すことを推奨します。ここまでほぼ正規orミラーが当たり譜面な中、この譜面だけは正規系だとそんなに簡単になりません。やや運ゲーになりますが鍵盤が皿と反対側に偏ればハードも狙えるくらい叩きやすい譜面になるのでおすすめです。私も乱でクリアしてそのままハードを狙ってる最中です。後半の皿のリズムも覚えないと厳しいのでまだしばらくかかりそうです。

BLACK.by X-Cross Fade(H)

初出:Lincle 難易度:☆10 アーティスト: DJ Mass MAD Izm*  
ジャンル:TECH-BREAKBEATS BPM:163 INFINITAS:あり(楽曲パックVol.2)

通称"黒X"、私が全ての皿譜面の中で一番好きな譜面です。リンクルで登場した(その時点までの)Mass曲を繋げてリミックスしたクロスフェード曲灼熱だけなかったのは手加減の一環でしょうね 個人的に後半のノーティ〜デジタン地帯がめちゃかっこよくて好きです。肝心の譜面はというと、BPM163という赤ジャケをも上回る速さと複雑なリズムで383枚の皿が降ってきます。皿複合もしっかり完備して☆10の中でもかなり強い皿曲です。元八段採用曲と言えばその強さが伝わるでしょう。最後だけ易しめの同時押しで回復させてくれますが、その直前のデジタン地帯が特に難所と恐れられています。めちゃ難しいと聞かされていた事もあってこの曲をずっと避けていましたが、私の皿好きへの目覚めはこの曲なくしては語れません。ある日INFINITASにてリンクルの☆10を適当に回していて、「そういや黒X灰って八段入ってたくらい強いらしいけどどんくらいの難易度なんだろ?赤ジャケクリアしたしやってみるか!」と興味本位で特攻したら初見で74%くらい残って「あれ?もしや行ける??」と思いもう一度挑んだら普通にクリアしてしまい、「皿譜面ってめっちゃ楽しくね!?!?」と皿の魅力に目覚めたのが全ての始まりでした。この曲がなければこの記事すらなかったし、七段へと至る道程も存在しなかったかもしれません。そしてこの話は次の灼熱、蛇棒へと続いていきます。

灼熱Beach Side Bunny(H)

初出:Resort Anthem 難易度:☆10 アーティスト: DJ Mass MAD Izm*  
ジャンル:BROKEN SAMBA BREAK BPM:153 INFINITAS:あり(BIT解禁)

<()>Yo!

「皿譜面といえばこれ」ってくらいに弐寺における皿譜面の顔とも言える曲。砂浜を灼熱くんがはしゃぎ回るムービーとサンバをベースにした熱い曲でこれぞリゾートアンセム!ってくらいテーマにぴったりのワンモアエクストラ曲でした。リゾアンはガチで名曲の宝庫なので今度たくさん紹介します。譜面の方はもうこれでもかと皿が多く、穴譜面は667枚という灼熱Pt.2が出るまで全曲中最多の皿枚数を誇っていました。この皿枚数のせいで後にjubeatから悲鳴が上がることになるのである また、穴譜面は皆伝の皿枠としても待ち構えており、圧倒的カリスマ度も相まっていつかクリアしたい譜面のひとつです。もちろん灰譜面も当然の如く皿まみれで、前述の黒X灰同様八段に採用された事もあります。黒X灰と比較すると皿複合は控えめな代わりに皿力はあちらよりも必要で、中盤には長い鍵盤なしの連皿地帯があり、非常に複雑なリズムとなっています。さらに終盤には脅威の24分皿を備えた連皿地帯まであり、生半可な皿力だとクリアすらさせてもらえません。この辺りからはリズムを覚えないと太刀打ちできなくなってきますが、八段課題曲だったこともあり黒Xや灼熱、後述する蛇棒などの皿譜面は灰譜面でも雄志によるハンクラ動画が複数ありますので有効に活用していきましょう。赤ジャケ同様皿絡みが叩きやすくなるので1P鏡、2P正規がおすすめ…と言いたいところですが、赤ジャケほど鍵盤が偏ってないので1P正規もアリです。
私もやはり有名曲の灼熱ということもあり、この譜面のクリアを☆10に挑み始めた初期からずっと目標にしてたのですが、赤ジャケが行けない時代に行けるわけもなくクリアしたのは黒X撃破直後で、灼熱のクリアをもってして「完全に皿力が覚醒した」と確信して一気に皿曲…それどころか弐寺全体のモチベが爆上がりしました。そして蛇棒へと続く…
余談ですがこの曲のDPNがクリアしたくてDP始めて、数か月後に無事クリアしました。皿ができれば☆6下位なので割とサクサクでした。DPは両手で二枚も皿を回せるのでお得感がすさまじいです。

Watch Out Pt.2(H)

初出:Resort Anthem 難易度:☆9 
アーティスト: DJ Mass MAD Izm* VS. DJ Yoshitaka  
ジャンル:TECH-BREAKBEATS BPM:148 INFINITAS:なし

灼熱と同じくリゾアンで登場したMass氏とDJ YOSHITAKA氏のコラボ曲。この二人はかつては同じクラブでDJをしていた友人とのことで、DJバトルをする二人がかっこいいムービーが特徴です。実はMass氏の弐寺デビュー曲のWatch Outのリミックスで、渋い原曲から大分ド派手にアレンジされていて非常に好きな曲のひとつです。
「え??☆9なのにここで出てくるの!?」と思われた方…いると思います。この曲は☆9ながら同バージョンで登場した灼熱と同等かそれ以上の難易度を誇り、Rootageにて七段一曲目として採用され数多くの六段を葬ってきた恐ろしい譜面です。個人的には灼熱より難しいと感じますが、皿複合要素がかなり強いので連皿より皿複合が得意な方だと逆に感じる事もあると思います。それでもコイツを☆9妥当だと言う人には出会ったことがないくらいの詐称曲です。まずイントロからいきなり連皿があり、その後の強烈な皿複合が☆9を完全に逸脱している最大の難所です。しかしそこを抜けても連皿、そして後半に再び長い皿複合と言った具合でめちゃくちゃ難しいです。私がクリアしたときは正規だったので多分正規が当たりです。とにかく原曲穴共々早く☆10に上げてくださいコナミさん!お願いします!

Snake Stick(H)

初出:Lincle 難易度:☆10 アーティスト: DJ Yoshitaka VS. DJ Mass MAD Izm*  ジャンル:TECH-BREAKBEATS BPM:145 INFINITAS:あり(BIT解禁)

通称"蛇棒"、黒Xと同じリンクルで登場した前作のWatch Out Pt.2に続く二曲目のMass氏とDJ YOSHITAKA氏のコラボ曲。今回はYOSHITAKA氏がベースを作ってMass氏が味付けをした感じで前作から大きく変わった曲となっています。楽曲からしてリズムが既に難解で、譜面(特に皿)も非常に難解なリズムとなっており、二連皿や引っかけのような3連符(12分)皿や休符などもあり傾向的にはノーティ灰の強化版といった感じです。鍵盤も皿曲にしては多めで最初の方にはしっかり☆10の密度を持った乱打地帯もあるのも特徴です。皿複合要素と難解なリズムのおかげでかなりの難易度を誇る曲で、例に漏れず八段での採用実績もあります。赤ジャケ、黒X、灼熱を順調にクリアした私もこの曲でつまずき、最初は皿のリズムが全く分からずゲージが地を這うくらいボロボロでした。私はここで初めて動画などで皿のリズムを覚える事を実践し、かつてリフレクの上位譜面を高スコア取るために必死にリズム攻略動画を見たのを思い出してちょっと懐かしくなりました。リズムを覚えて再挑戦を十数回繰り返し、初挑戦から数週間経った頃についにクリアランプが付きました。物凄い達成感と共に「皿おもしれぇーー!!」と皿曲の魅力に完全に目覚める事になりました。この曲によって皿譜面の難しさと楽しさを叩き込まれた結果この記事が生まれたというわけです。リズムを覚えた後は定説通り黒X灰、灼熱灰、蛇棒灰はほぼ横並びの難易度だと感じるようになりましたが、初見難易度を考えると蛇棒は他二つと比べ頭一つ抜きん出てる曲だと感じました。あと個人的にはスコア難易度も☆10全皿曲中最難だと思います。他の皿曲は大体A安定してるもののこいつだけBすら安定しないくらい凄まじいリズム難です。ちなみに皿地帯が叩きやすくなるため1P鏡、2P正規推奨です。

Lords Of The Roundtable(H)

初出:HEROIC VERSE 難易度:☆10 アーティスト: DJ Mass MAD Izm* feat.REO  ジャンル:PIANO BEAT MUSIC 
BPM:174 INFINITAS:なし

パイプオルガンなどが使われるこれまでのMass曲らしからぬ楽曲で、ピアノ奏者のREO氏とのコラボ曲です。そのためジャンルがPIANO BEAT MUSICとなっていて「どこにピアノ要素あるの?ジャンルちがくない?」と登場時は突っ込まれましたが、つべにあるREO氏メインのバージョンを聞けば納得できるはずです。

うん、確かにピアノだ
この曲の特徴はなんといってもそのBPMの早さで、この曲以前で一番高かったMass曲でも灼熱Pt.2の165なのでそれよりもさらに10近く早いことになります。しかもお構いなしに16分連皿が降ってくるためかなり忙しい譜面です。Level 3灰の皿を少し減らしてリズムを複雑にしたのがこの譜面です。こっちの方が古いんだけどね 幸いなことにこの譜面は皿と鍵盤のターンが交互に来るので連皿のミスを鍵盤である程度カバーすることができますが、それでも灼熱、黒X、蛇棒と肩を並べるかやや上くらいの難易度に感じました。この曲今作(CastHour)で八段皿枠で来ると思ってたんですが、残念ながら皿枠自体が消滅してしまいました。

Watch Out!!(A)

初出:GOLD 難易度:☆9 アーティスト: MAD Sequence*  
ジャンル:HIP HOP BPM:121 INFINITAS:なし

記念すべきMass氏の弐寺デビュー曲で、前述のPt.2の原曲です。難易度は☆9ですが…こいつは☆9最強格と言っても過言ではありません。というか☆9なのに☆10中上位の皿譜面に混じってこの位置で出てくる時点で狂っています。穴譜面だけで見たらMASS曲最弱かもしれませんが、☆9〜10帯で見たら間違いなく最強です。BPMはかなりゆっくりですが序盤から難解なリズムではあるものの前半はまだ☆9相応の譜面です。しかし中盤から連皿が始まり低BPMなのを良いことに24分や32分(実質BPM242の16分連皿)なども混ざる凄まじいリズムをしています。手加減という言葉を知らんのか!そこからはブレイクでわずかに休憩を挟みつつ最後まで連皿と鍵盤が複雑に絡むため相当な皿複合力が必要です。と、ここまで読めば分かると思いますがこいつはどちらかというと皿複合特化譜面です。なので連皿特化とは少し傾向が違うためこの曲だけできなくても落ち込まないでください。因みに私も未だにクリアできません!!赤虎よりむずい!

Phase5:皿は友達

この辺までくると☆10の皿曲はもう完璧と言ってもいいでしょう。七段でも苦戦するような皿曲が多く、私の地力的にもまだちょっと楽しむ余裕がない曲たちです。いずれ仲良くなりたい…

Don't believe the hype(H)

初出:CastHour 難易度:☆10  
アーティスト: DJ Mass MAD Izm* feat.H14(LEONAIR) ジャンル:MIXTURE BPM:210 INFINITAS:なし

一作空いて登場した久しぶりのMass氏の新曲。しかもジャンルはMIXTUREということもあって今までとは一線を画す新鮮な曲です。私が皿に目覚め以後初のMass氏の新曲ということもあり初日に飛びついたんですが、こんな曲も書けるの!?と衝撃を受けました。が、それ以上にBPMで目ン玉飛び出ました。なんと210…今までの最高BPMがラウンドテーブルの174だったので一気に高速化していてこれ灰でもヤバい奴なんじゃ…?と恐る恐る特攻した結果、意外と優しめでした。何より16分皿が存在しないので遠心力で左腕が吹っ飛ぶこともなかったです。その代わりにMass曲灰譜面の中では最も皿複合特化の譜面で、鍵盤が多めでした。どちらかというと複合要素をやや減らして皿を増やしたPlan8灰って印象ですね、BPMもちょうど同じくらいですし8分皿までしかないところもよく似ています。個人的にMass曲☆10灰譜面の中では赤虎の次に難しいと思います。単純に属性の違いもあるかもしれませんが…。ところで今作はMSSが実装されてこれをかまぼこ工場長たるMass氏の曲で使わないわけがないと思ったら全く来なかったのでちょっと意外でした。汎用もLevel 3と同様のBISTROVER汎用なのでもしかしたら前作用に提供していた曲だったのでは…?と個人的に考えていますが、真相は闇の中です。早くMSS乱舞なMass曲も見てみたいので次の曲も楽しみにしています!

Red. by Jack Trance(H)

初出:Rootage 難易度:☆10 アーティスト: DJ Mass MAD Izm*   
ジャンル:TECH-BREAKS BPM:160 INFINITAS:なし

通称"赤虎"。Rootageにて登場した赤ジャケの続編…というかリミックスに近い感じです。穴譜面は皿曲なのに1800ノーツ超えという驚異の物量で話題になりました。灰譜面もビストロ八段でMass曲灰譜面としては久しぶりに採用されましたが、この曲は過去に採用された黒X、灼熱、蛇棒より確実に1ランク上の譜面をしています。インフレこわい…複雑なリズムに加えてBSSもあり、鍵盤も赤ジャケの比じゃないくらい絡んできて、これが☆10で許されるなら赤ジャケ灰は☆9でもいいと思ったほどです。そんな☆10上位の皿譜面なのでもちろん私はクリア目標にしていました。インフィニタスからの流れで順調にMass曲灰☆10を撃破していき最後に残ったのがこいつでした。当時は現行八段曲ということもありかなり苦戦しましたがなんとかクリアすることが出来ました。その時の達成感たるやもう清々しさに満ちあふれて皿譜面がさらに好きになりました。皿だけに

bass 2 bass(A)

初出:SIRIUS 難易度:☆10 アーティスト: Ryu☆  
ジャンル:BUBBLEGUM DANCE BPM:140 INFINITAS:あり(BIT解禁)

SIRIUSにてjubeatより移植されたRyu☆のバブルガムダンス。ちょうど同バージョンに姉妹曲のLight Shineが収録されており、その繋がりで移植されたのでしょう。余談ですがLight Shine側もjubeat festoにて10年越しにjubeatに交換移植されています。おせーよホセ
この曲の特徴はラップにあるのですが、なんとそのラップが全て皿にアサインされているためもはやネタ譜面に一歩足を踏み入れていると言っても過言ではありません。ラップは基本16分で時々8分ですがリズムの入れ替わりが非常に激しく一定じゃないのでMass曲の連皿以上に難解なリズムとなっています。しかもズレるとラップが何言ってるか分からなくなるのでよく下手な人のバスバスは英語が崩壊して「アラビア語」とか冗談で言われたりします。ですがこの皿、jubeat経験者だとリズムが本家そのままなので物凄くアドバンテージが得られます。私も11年くらいjubeatをやってるのでラップ部分のリズムはすぐ理解しましたしとても楽しいです。
しかしこの譜面、嫌らしいことにクリアに必要なのは皿力と「同時押し」耐性なんです。皿曲あるあるで、この曲も1P側だと皿中に1,3鍵が降ってくるのでミラー推奨なのですが、ミラーだとラップがないサビ部分の3〜4個の同時押しがとても押しにくく、ラスサビはさらに密度が上がって全然クリアできません。かといって同時押しのために正規にすると皿中の鍵盤が押しにくすぎるので結局乱でクリアしました。

灼熱Beach Side Bunny (Masayoshi Iimori Remix)(A)

初出:HEROIC VERSE 難易度:☆10 
アーティスト: Remixed by Masayoshi Iimori ジャンル:NRG 
BPM:150 INFINITAS:なし

HEROIC VERSEで登場したあの灼熱のリミックス曲。ちょっと怪しい感じのするリミックスです。穴でも難易度☆10と本家に比べ抑え気味ですが本家灰より大分難しいと感じました。皿も鍵盤も前半は大したことはないのですが、中盤からBSSが絡んできてそこからは苛烈な皿複合+連皿が襲いかかってきて〆となっています。しかもノーツ数1000を切り、回復地帯の少なさ故にハード以上だと☆11に匹敵するとも言われています。これをクリアしたのは赤虎撃破からだいぶ後で、それどころか後述の灼熱Pt.2灰の方が先にクリアするという始末…やはり難しいです。ちなみにDPNは☆4もしては弱めでとっつきやすく原曲DPN同様楽しい譜面しています。

Phase6:スクラッチイズマイワイフ


この辺からついに☆11が出てきます。七段受かる前にこの辺までクリアできるようになれば「もはや皿のために弐寺をやってる」って言うくらいお皿大好きになってるのではないでしょうか?現に私がそうだったからです。

令和(1991RAVE REMIX)

初出:HEROIC VERSE 難易度:☆11 アーティスト: ゴールデンボンバー 
ジャンル:RAVE BPM:148 INFINITAS:なし

「女々しくて」などでおなじみのゴールデンボンバーが新元号が発表されたその日にリリースした「令和」という曲のリミックスです。本家のPVが流れるため「まさか弐寺で金爆が見られる日が来るとは…」とちょっと驚きました。ちなみに原曲はjubeatやDDRに収録されています。個人的に原曲の方が好きなんですがね…。さて、ここに列せられてるということはもちろんこの曲も皿曲なわけなのですが、その理由はこの曲の編曲者があのみんな大好き工場長"DJ Mass"氏なんですね。そのMass氏がセルフリミックスして生まれたのがこの曲なので当然のように皿曲になりました。☆11ということもありかなり苛烈な皿が展開されるのかと思いきやこのランク帯の曲の中では皿へのウェイトは低めです。鍵盤も☆11と言うにはかなり弱く、皿もラストで発狂こそしてきますが赤虎がこなせる程度の皿力があれば十分クリアは狙えます。なので、この曲が私の史上初の☆11クリア曲となりました。皿曲で初☆11を付けたいと考えていたため、野望はしっかり果たせました。


Halfway of Promise(A)

初出:8th Style 難易度:☆11 アーティスト: Yu Takami feat. Shihori Nakane 
ジャンル:GIRL ROCK BPM:140 INFINITAS:なし

8thで登場した可愛いガールズロック。この曲は前半でも灰を紹介しました。灰譜面は☆8上位だったのですが逆にこちらは☆11の中でも特に弱いと言われる逆詐称譜面です。特段皿が得意でなくても逆詐称と言われる程度には弱めです。鍵盤に関しては☆9程度しかなく、二連皿と最後の長い連皿をしっかり捌ければ☆10の皿曲よりも早くクリアできる可能性もあります。優しくて楽しい譜面なので六~七段の皆さんには是非やってもらいたい譜面です。逆詐称とはいえ一個上のレベルにランプがつくのはやはり嬉しいものですからね。

CHECKING YOU OUT(A)(H)

初出:4th Style 難易度:☆11(A),☆9(H)  アーティスト: good-cool feat.JP Miles 
ジャンル:HIPHOP BPM:108-216 INFINITAS:あり(BIT解禁)

4thから存在する古の皿曲。オシャレなヒップホップから繰り出されるスクラッチが心地良い曲です。しかし楽曲が話題にならないほど強烈なソフランと難解な連皿が特徴で、古来から"個人差"の代名詞となっています。現在でも弐寺全体でトップクラスに個人差の大きな曲のひとつだと思います。さて、この曲は前篇にて灰譜面の紹介を省くとお伝えしましたが、その理由は…「この曲の皿は灰と穴で完全一致しているため」です。両者の違いは皿に絡む鍵盤の量で、もちろん穴の方が一般的には難しいのですが、灰譜面の方が鍵盤が少なく回復ができないためハードはこちらの方が上という人もいたりします。流石は個人差の代名詞、まずノーツ数が灰418、穴700と☆6〜8程度のノーツしかなく、鍵盤だけなら☆7並にスカスカです。しかし皿に関しては24分混ざりの複雑やリズムの連皿が何度も降ってきて、しかも後半で突如倍速ソフランするため上手くギアチェンしないとここだけで氏ねる程癖の強すぎる譜面です。しかし裏を返せば連皿とギアチェンをしっかり覚えれば簡単に攻略できてしまう譜面でもあります。故に個人差 非常に難しいですが、ここまでの道中にあった苛烈な皿曲達をクリアできていればきっとできるはずです。ちなみに鍵盤も配置にやや癖があるので乱推奨です。


灼熱Pt.2 Long Train Running(H)

初出:copula 難易度:☆11 アーティスト: DJ Mass MAD Izm*  
ジャンル:BROKEN SAMBA BREAK BPM:165 
INFINITAS:あり(スタートアップセレクション vol.2)

最後に紹介するのはこの曲。copulaで登場したあの灼熱の続編です。曲調はちょっとダークなサンバで派手ながらも特にネタ要素のなかった前作と比べ、ムービーはかなりカオスで灼熱君がかまぼこや焼きそばなど飛ばしてきたりクラブでDJしたりと乱舞していて可愛いのですが後述の譜面が忙しすぎて見てる暇はないと思います。 譜面に関しては間違いなく今回紹介する曲の中でも最強です。もしこの記事に記載されている曲を全てクリアできたらこの曲をやってみてください。今でこそ灰譜面ながら☆11の皿曲としては下の上程度(私個人の見解)の立ち位置に居座っていますが、なんとこいつはPENDUALにて先行収録された時は☆10でした。どういう神経してたらこいつを☆10に置けるんだ…?で、あまりの強さ故にcopula稼働時に☆11に昇格しようやくレベル相応になりました。譜面内容ですが、灼熱の続編の名にふさわしく最初から最後まで連皿だらけで、皿枚数もあの赤ジャケ"穴"よりも多く、灰譜面で唯一500枚を超えています。鍵盤も本家の比じゃないくらい絡んできます。デジタン穴やノーティ穴などと比較するとまだ温情かなと思いますが、それでも☆10のMass曲と一線を画しています。これをやると「灼熱リミは☆10だわ…」ってなる程度には皿密度の違いに圧倒されました。私もスクラッチウルフを名乗る者としてはこいつをどうにかクリアしたいと何度も挑みましたが、蛇棒をクリアした段階では皿にちょっとだけ食らいつける程度でゲージは地を這ってました。赤虎をクリアした頃にようやくアシストイージー圏内が見えてきて、そして令和をクリアして数日後ついにインフィニタスにてクリアすることができました!真夜中の事だったのでめっちゃ嬉しくてなかなか寝付けなくなりました。これが私の☆11クリア3曲目で、ACでもその1週間後にクリアすることができました。今でもたまにやってノマゲと高スコアを狙ってる最中です。慣れてくるとなかなか楽しくて、結構疲れはしますが良譜面だと思います。いつかこいつにハードを付けられる日が来ると良いな…。

あとがき

ここまで読んでくださった皆さんにまず感謝いたします。皿ことスクラッチは現行機では弐寺にしか存在しない特殊なデバイスなので慣れるまで時間がかかると思いますが、慣れてしまえばとても楽しく、弐寺ライフがより充実したものになると断言できます。現に私が皿に目覚めたことによる恩恵で最も大きいのが"弐寺が楽しくなった"からです。この二本の記事でもまだ紹介しきれないほど皿曲はたくさんあります。今はノーツレーダーのおかげで皿曲が分かりやすくなってますし、それを見ながら色んな曲を触ってご自身のお気に入りを探してみてください。皿曲に限らず弐寺は魅力的な楽曲や譜面が多数あるとても面白いゲームなので万遍なく触れて楽しんでもらえると幸いです。この記事の第三弾は未定ですが、さらに上のレベル帯の曲に手が届くようになったら、そちらと低難易度の補完も兼ねた記事を書きます。

それでは、今日はこの辺で。次回の記事は「七段への道」をお送りします。

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