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2021 横浜DeNAベイスターズ戦力分析④

こんばんは。他球団ではボチボチオープン戦も始まってきており、球春到来。開幕への機運も高まってきております。我らがベイスターズの初戦はまだということで、後2回ほどこのシリーズにもお付き合いいただければ幸いです。以下第一弾から第三弾です。読んでないよという方はお先に是非。

さて、今夜は野手編ラスト中堅手と右翼手です。

8.中堅手

2020 中堅手

2020 中堅手Ⅱ

中堅手のポジションは昨年、横浜の野手で最も大きな貢献値を叩き出しています。特に打撃の面では丸選手らが守る巨人や近本選手らが守る阪神を抑え、リーグトップとなるポジション別wRAA16.2を記録しています。そのほとんどが1番センターのポジションを掴み、リードオフマンとして1年間チームを引っ張った梶谷隆幸選手によるものです。しかし、梶谷選手はオフに国内FA権を行使し、巨人へ移籍。そのため、チームとしてはまず梶谷選手に代わるレギュラーを探さなければいけない、という段階です。
多くの人がその候補に挙げるのが2019年のレギュラー、4年目・神里和毅選手でしょう。昨年は開幕スタメン候補に挙げられていながら、自身の不調と梶谷選手の好調によりその座を逃してしまいましたが、規定打席未達とはいえ自身初の.300をクリアする.308を記録。レギュラーとして活躍した2019年はチームトップのWAR3.0を記録(昨年の梶谷選手は4.6)しており、万全であれば梶谷選手の穴を最小限に留める働きが期待されます。個人的にはそもそもレギュラークラスの選手が昨年は佐野選手・梶谷選手・オースティン選手というリーグトップクラスの外野陣の影響で出られなかった。という認識をしているので当然のようにレギュラーに返り咲いて欲しいところです。練習試合の結果がイマイチ奮わなかったですが、色々と考えて新しい取り組みもしているようなので開幕までに納得のいく仕上がりに持っていってもらえればと思う次第です。

さらにもう1人、実績という面では2016・2017年に不動のレギュラーとして活躍した桑原将志選手の名前も挙げるべきでしょう。キャリアハイのWAR5.0(2017年)は昨年の梶谷選手以上ですし、復活した際のリターンが最も大きい選手であることは間違いありません。とにかくここ2年ほど沈んでしまっている打撃面で1軍でもやれるというところを見せてもらいたいです。
これらの選手の後ろから多くの選手が虎視眈々とレギュラーを狙うというのが外野陣の現状ですが、ここでは関根大気選手を昇格候補として挙げさせてもらいました。ここまでの練習試合では好調ぶりを見せアピールしている関根選手ですが、昨年のファーム成績で特筆すべきなのはそのアプローチの良さでしょう。K%12.4% BB%17.3%は共にリーグ平均を上回る数値で、BB/Kは1.39と昨年の横浜のファームで唯一の1.00越えです。年齢や立場含めて"本当の意味で2軍ではやることがない選手"ですし、なんとか1軍でブレイクして欲しいですね。

9.右翼手

2020 右翼手

2020 右翼手Ⅱ

昨シーズンはポジション別で最多の延べ9人が守ったのが右翼手。しかしレギュラー不在による非固定化というわけではなく、T.オースティン 選手という絶対的レギュラーの相次ぐ故障離脱によるものでした。オースティン選手は66試合という限られた試合数ながら20本塁打・56打点と中軸として文句ない活躍を見せてくれました。今年も万全ならばレギュラーを務めることが予想され、果たしてフル出場できるのか、またフル出場したらどのような成績を残すのかが争点となると思われていました。
が、、ソト選手同様3月3日現在外国人選手の来日が未定ということで新たな選手を用意する必要に駆られています。(さらに緊急事態宣言の2週間延長の検討も発表され、外国人選手の来日はさらにずれ込むと思われます。。)
世の中、大抵の嫌なことはオースティン選手のホームラン集を見てたら気にならなくなると言われています。みんなで心を落ち着けましょう。ちなみに僕は8号が一番好きです。



こうした事態を日本人選手にはプラスに転じてほしいものですが、その筆頭と言えるのが5年目・細川成也選手でしょう。昨年はファームで三冠(本塁打王・打点王・最高出塁率)を達成し.318 OPS.995と機は熟したと言っていいのではないでしょうか。

K%は23.0%と依然やや高い数値ですが、細川選手が長距離砲である点ファームでは四球を選べている点・そして何より1年目から順調に良化させていっている点(1年目41.8% 2年目37.2% 3年目24.4%)等を踏まえて1軍の打席を投資する段階であると言えます。間違いなく細川選手自身のキャリアにおいて最重要なシーズンにイレギュラーな事態とはいえ本来のレギュラーが不在という好機が舞い降りてきているわけですから、このチャンスを掴んで離さないでもらいたいですね。
上では挙げられませんでしたが1軍経験豊富な乙坂選手・俊足が武器の宮本選手・同じく右の大砲候補の蝦名選手等ライバルは多いですし、外野の他のポジションの選手が好調ならライトを守る可能性も十分にあると思います。ひとまずはオースティン選手が来るまでの間に、”レギュラー”と呼べる選手が現れることを願っています

参考サイト・Twitterアカウント(敬称略)
1.02 Essence of Baseball https://1point02.jp/op/index.aspx
プロ野球データFreak https://baseball-data.com/stats-farm/hitter-yb/
プロ野球マニアックデータ http://masa.naga-masa.com/fielding_2020.html
日本プロ野球RCAA&PitchingRunまとめblog https://ranzankeikoku.blog.fc2.com/blog-entry-2862.html
Deファン(@DeNA_2017)


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